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熱中症との戦い・・・熱風のサイクリング

2014-07-30 09:12:00 | 自転車/マラソン
 



■ 鵜原時代祭を見に行こう ■

「清和ゆめの丘牧場」で生まれて2週間の子ヤギです。一見、のどかに見える写真ですが、今回の房総ロングライドは熱中症との戦いでした。

27日の日曜日は、勝浦で行われる「鵜原時代祭」を見に行こうと決めていました。江戸時代から伝わる伝統的な大名行列が見られます。海の男達の勇壮な神輿も繰り出す有名な祭りです。

当然ビールなども飲んでしまうので、帰りは輪行くになります。鵜原に直行したら100Kmしか走れません。そこで、鹿野山をヒルクライムしてから鴨川に出て、海の景色を満喫して鵜原で終点というコースを取る事にしました。

■ 向かい風・強風 ■

日曜の朝、風の音で目が覚めました。6時に家を出て南に進路を取ると強い向かい風。市原を過ぎて国道16号に入ると、工業地帯の煙突の煙は、ほぼ水平に流されています。風速は10mに近いでしょう。

下ハンドルを持って必死にもがいて、鹿野山への入り口の常代の交差点にはメーター読みで時速25km/hで到着。もうヘトヘトです。

■ 鹿野山の登りはクリアーしたが・・・ ■

鹿野山には宝竜寺口から登ります。本日は勝浦に到着する事が目的なので、足を残せるようにゆっくり登ります。最高点の郵便ポストまで25分。到着した時には「滝汗」です。しばらく休憩して、水道の水で濡らした手ぬぐいで身体を拭きますが、体温は下がりません。30分位休憩してから、鹿野山を下ります。

鴨川へは房総スカイラインから鴨川有料で行こうと思っていましたが、山の中で給水の心配です。そこで、410号を清和経由に変更しました。この道、君鴨トンネルまで登り基調でアップダウンを繰り返すので、結構ジワジワと足に来るコースです。

途中、冒頭の写真の「清和ゆめの丘牧場」でソフトクリーム休憩。体の中から冷やさないと結構ヤバい感じがしています。



地下水をくみ上げている水は冷たく、とても美味しいので、ペットボトルに詰めさせて頂きます。

■ ヤバイ、熱中症だ・・・ ■

風が強いから熱中症にはならないのでは無いかと思っていましたが、吹き付ける風はドライヤーと言うよりは、スチームサウナの様。汗が容赦無く吹き出します。もう滝の様に自転車のフレームに滴り落ちます。

国道410号線に出ると道は君鴨トンネルまで登り下りを繰り返します。途中、斜度7%くらいの長めの坂がいくつかありますが、もう心拍が上がってしまってフラフラします。こういう時は熱中症一歩手前なので、木陰でしばらく休憩しないと危険です。

スポーツドリンクを適度に補給しているので、電解質不足による足つりは起きていませんが、頭は少しボーとしますし、体もダルイ。視界が少し白くなってきたらかなりヤバイ状態です。

自転車、長時間筋肉を使っているので体温上昇はしています。ただ、ランニングに比べ風に当たっている分涼しく感じられ、熱中症になるまで気づかない事も多い。

ランニングの場合は、キツイ時は立ち止まって直ぐ休みますが、自転車はついつい切の良い所まで走ってしまおうとして無理するのも熱中症に掛かり易い原因かも知れません。

君鴨トンネルまで、少し長めの休憩を木陰で取り、体温が下がるのを待ちますが、気温が高いので・・・あまり下がりません。こういう時は、サイクルウェアーのまま水に飛び込むのが一番なのですが・・・。少なくとも、ペットボトルの水を頭からかぶって冷却すべきです。

ボトルホルダーは2個付けているのですが、鹿野山の登りを軽量で登る為にワンボトルにしてしまった事が悔やまれます。やはり、夏場のロングライドは1本をスポドリ、1本を真水のダブルボトル体制がベストです。

■ 下りは爽快、ガリガリ君で回復して鴨川までも絶好調 ■

君鴨トンネルからは鴨川に一気に下ります。この下りは道も良くて爽快です。あっと言う間に長狭街道の交差点に到着。そこのコンビニでガリガリ君タイム。店内のクーラーで身体を冷やして回復を図ります。

長狭街道は鴨川まで緩い下り。東に進むので南風の影響も無くなり、時速30km/hで一気に鴨川市街に到着。



前原海岸は海の家が建ち並び、すっかり夏休みモードです。浜辺にある文理開成高校はドラマのGTOのロケが行われています。講堂に大量に機材を運びこんでいる最中でした。大道具さんが何か作っているので、文化祭のシーンの撮影準備をしてうる所かも知れません。

■ この時期房総の浦々ではお祭りの真っ盛り ■







この時期房総の浦々ではお祭りに行き当たる事が多いです。本日は安房天津で賀神社天王祭が開かれていました。街中を山車が練り歩き、大漁旗がはためいています。道の上に渡された縄には、大きな日の丸が2枚ずつ垂れ下がっています。

神輿はちょうど休憩時間でしたが、随分と大きくて立派な神輿です。後で調べたら、房総最重量級の神輿だそうです。暑い中、これを担ぐのはさぞ大変でしょう。

東京近郊の祭りでは、神輿担ぎの同好会(連)の人達が繰り出して来ますが、南房総までは彼らもやって来ない様です。あるいは、地元の結束が固いので、外者は神輿に入れなうのかも知れません。

■ 鵜原に着いたけど、時代祭はどこ? ■

鴨川から勝浦までは追い風でヒャッハー状態かと思いましたが、山に囲まれた入り江に吹き込んだ風は複雑に変化します。得に風下の山に吹き付けた風は、逆風となって吹き戻して来ます。丁度、上り坂になる所が多いので、楽は出来ません。

鵜原には3時頃に到着しました。



海岸は海水浴客で賑わっていますが、大名行列の姿は見えません。神輿もいません。

それどころか、先週まであった祭りの飾りが一切取り払われています。あれ、場所を間違えたかなと思い、スマホで検索すると・・・何と、鵜原時代祭は25日(金)、26日(土)の開催でした。エエーー!!土日開催じゃないの!?

これで一気に心が折れました。暑さで朦朧としてきたので、千葉県立海の博物館で涼む事に。200円と安いだけあって、展示室もコジンマリしています。展示内容は自然の展示が多いのですが、実は向かい側にある海中展望台側の無料の展示館の方がマニアックな展示で私的には好きです。

最近の博物館はアミューズメント化していて展示内容が薄いのが気になります。学芸員のマニアックさが伝わる展示が好きなのですが・・・。

■ あいかわらず何も無い勝浦 ■

鵜原から勝浦までは目と鼻の先。お祭りの屋台でたらふく飲み食いしようという目論見が外れたので勝浦で空腹を満たす事にします。ただ、暑さとスポーツドリンクの大量摂取で、タンタン麺や海鮮丼の類はパスしたい・・・。結局、駅前の立ち食いソバを食べましたが・・・。

勝浦はカツオの水揚げ日本一を誇る漁港の街です。青葉の頃、黒潮に乗って北上して来る初鰹の多くは、勝浦で水揚げされ、大消費地の東京に運ばれて行きます。その他に朝市も有名ですが、流石に日曜日の午後3時を過ぎると観光客もまばらです。

土産物屋も駅前に漁協の直配所がポツンとあるだけで、鴨川などに比べると観光客が少ない事が分かります。街のコジンマリしています。

本日は勝浦から輪行なので、お土産を買う事にします。やはり勝浦タンタン系は欠かせません。タンタン煎餅と瓶詰のタンタンの元(食べるラー油系)を購入。コンビニでビールを買う次いでに勝浦タンタンのカップラーメンも購入。(これ、浦安のコンビニでも売られてました)。

後は鈍行列車でトロトロと浦安に戻ります。休日なので特急列車に2本程抜かれます。電車の中はクーラーが効きすぎてして、汗が引いた後は寒くてたまりません・・。

18時30分にようやく新浦安に到着しました。

■ 熱中症は翌日からがキツイ ■

ところで、熱中症は当日よりも翌日からがキツイ。頭がボンヤリして、耳鳴りがしたりします。お腹の調子も崩します。下手をすると1カ月程度、調子が上がらない事もあります。

熱中症に掛かった後は水分と塩分補給が大事です。特に塩分が重要で、少し濃い目の塩水を飲むとダルさが改善します。

私は塩分20%の塩辛い梅干しを沢山食べる事にしています。梅干しはカリウムも豊富なので、汗で流れ出たナトリウムとカリウムの補給には欠かせません。ただ、一般的に売られている「減塩梅干し」は、一度、塩で漬けた後、水にさらしてミネラルが抜けたカスに調味料とい保存料と塩で味付けした代物です。あれは梅干しとは言いません。

昨晩、梅干しを大量ドーピングしたので、本日はブログを書く気力が戻って来ました。毎年、夏になると何度と無く軽い熱中症になるので、対処方法も年々向上して来ました。

■ 『輪廻のラグランジェ展』を見に行かなければ ■



ところで、天津小湊で見つけたこのポスター。鴨川市郷土資料館で『輪廻のラグランジェ展』が開かれている様です。これは何があっても会期中にもう一度鴨川に来る必要があります。

今度は熱中症対策を万全にして、朝4時前に出発したいと思います。お昼お暑い時間は、ラグランジェ展とビーチでまったりして、夕方から帰路に付けば、熱中症にはならないでしょう。
それまでに体調を万全にしておこう!!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (東澤雅晴)
2014-07-30 11:46:57
のめり込める様な自分だけの喜びを見つける

この事はたいへん大切です。極めてマニアックな事だと
思いますが・・・・かつて江戸時代には盆栽が流行り、
金魚・朝顔・落語・浮世絵・印籠・祭り・・・なにかに
かこつけて楽しみを見つけました。俳句や数学も現実に
は身分制度を乗り越えてのめり込む人が増えました。オ
ランダのチューリップ、イギリスの絵画、フランスの香
水、スイーツなども有名です。異常に拘り、のめり込む
事によって不合理な煩わしさを忘れさせてくれます。世
の中が安定している事が条件です。

現在の日本も早期にリストラされた中高年の人、収入の
不安定な人、やっかいな病気を持っている人、人間関係
に悩んでいる人、など現実から逃げる空間を探していま
す。ゲームやパチンコ、SNSが多くの悩みをはぐらかし
ています。どうしても思いつめてしまって過剰な苦しみ
に自分を追いやってしまう人が多いものです。“密やか
な楽しみ”は現代社会の病巣をこっそり治療しています


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Unknown (人力)
2014-07-31 11:50:51
東澤雅晴 さん

私も逃避型の「のめり込み」の代表選手みたいな性格です
。「全力で逃げる」のも人生に一つの生き方かも知れませ
んね。
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