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ファニーメイとファニーメイの上場廃止

2010-06-17 09:43:00 | 時事/金融危機
■ ゴールドマンサックス「妖精物語」4月30日 ■




■ ゴールドマンサックス「妖精物語」5月31日 ■



以前からゴールドマンサックスの投資信託「妖精物語」の月次報告書を参照する事が多いのですが、ゴールドマンの動きの一部を垣間見る事が出来るので、個人向け投資信託のポートフォリオと言えども興味深いものがあります。

「妖精物語」の4月末と5月末のポートフォーリオを比較すると、ファニーメイとフレディーマックの住宅証券が増えている事に気付きます。この二つともAAA/Aaaですからほぼ最高の格付けとされています。

■ 上場廃止されても最高格付け??? ■

フレディーマックもファニーメイも株価が1ドルを切って、NY株式市場の上場が廃止される事が確定的です。一般的には経営破綻が確定したと言っても差し障りは無いでしょう。

2社とも事実上国営化して存続していますが、国民の税金を損失補填の為に垂れ流している状態です。その様な企業の債権の格付けがAAA/Aaaとは、いったい格付けとは何なのでしょう?

常識的な投資家であれば、これら2社の債権は事実上のジャンク債として、早々にポートフォリオから切り離すのでしょうが、ゴールドマンは直近でこれらの債権を買い増している様です。償還期限は2040年、はたしてその時までフレディーマックやファニーメイが存在しているか・・・それどころかアメリカ合衆国が存続しているかどうかも分かりません。

■ 冷え込む住宅市場 ■

4月で新規住宅購入の補助プログラムが終了した為、アメリカの住宅販売は前月比で10%の落ち込みました。これは予想された事態です。

さらに、中古住宅市場がダブツイテいる為、新築住宅販売は将来的にも低い水準の留まる事が予想されています。

これは、昨年から誰もが予想された事態ですが、アメリカの投資家や投資銀行は、税金によって水増しされた住宅着工件数に一喜一憂しながら、株価を上下させています。景気回復を演出したいのでしょうが、そんな小手先に騙される程人々は馬鹿ではありません。

今後さらなる住宅市場の落ち込みは、フレディーマックとファニーメイの経営を圧迫し続け、いつかは国民もその存続に不信を抱く日がやって来るでしょう。

■ 米英の国債の償還期日が2012年??  ■

「妖精物語」のポートフォリオをさらに見ていくと、米英仏の国債の償還期日が2012年中旬になっている事に気づきます。資源国のカナダや経済的に安定したドイツの国債が10年物で運用されているらいしい事に比べ、これらの国の国債は短期国債中心の運用されている様です。

何故2012年なのか・・・?この件はイルミナティーの陰謀論に詳しい方なら、何となく合点がいく事でしょう。世界経済の破局が2012年に起こる様に計画されているからです。

米英は当然デフォルト、ユーロも崩壊して逃げられない仏もデフォルト・・・。そんな未来が透けて見えそうです。

ドイツはユーロ離脱で辛うじて生き延び、資源国のカナダもアメリカを救う為に生き残りそうです。

たまたま2012年なのか、計画されて2012年なのか?
陰謀論を信じる者が救われるのか、それともバカを見るのか・・・・


■ 「損切り」の概念すら無い日本の老人達 ■

いずれにしても、こんな投資信託を持っていても2年後には紙切れになるのでしょう。
あるいはドルが80円を切る様な状態では、元本の回収など夢の又夢です。

「妖精物語」の様な投資信託は、年金型のファンドなので、基準価格が下がっても毎月の分配金がある限り、老人達は「儲かっている」と錯覚してこの様な投資信託を持ち続けています。

「投資」に不慣れな日本の老人達は、「損切り」という概念も無く、さらに「ポートフォーリオ」など見る事も無く、月々1万、2万という分配金で喜んでいるのです。

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