■ 皆さん、ご自分の給与明細の税額をご存じですか? ■
消費税の増税で国民は一喜一憂していますが、
皆さん、最近ご自分の給与明細をじっくりご覧になりましたでしょうか?
あれあれ、住民税が増えているぞと思われた方、
そう、どうやら住民税の扶養控除が減額されているらしいのです。
ちょっと拾いものですが、分かり易いので紹介します。
2012年
4月 子ども手当てが新制度に
(所得制限)
6月 個人住民税増税
(扶養控除の廃止・縮小)
10月 地球温暖化対策税導入
(全化石燃料にCO2排出量に応じて課税)
2013年
1月 所得税増税
(給与所得控除に上限、役員退職金優遇の廃止)
個人住民税増税
(退職金の優遇廃止)
所得税の復興増税
(25年間、税額の2.1%を上乗せ)
2014年
4月 消費税増税
(税率を3%上げ8%に)
6月 個人住民税増税
(給与所得控除に上限)
個人住民税増税
(10年間、年間1000円)
2015年
10月 消費税増税
(税率を8%から10%に)
オー!!
消費税に目を奪われているうちに
いつのまにか、増税のオンパレード。
私などは確定申告組なので、
毎年の税額計算の時に、
控除や特別控除の廃止に気づきますが、
それが、いつ国会で決まったのかなんて、
報道されていても、気付もしません。
消費税増税分の5%なんて可愛いくらい、
実際には増税されているのです。
財務官僚を侮るべからず!!
恐るべし、議会制民主主義!!
仲間内では、その引き下げ要求しようと盛り上がっています。
手始めが情報拡散のビラ配り。
そのお手伝いをすることにしました。
だって、60歳から利用できるタダのお風呂を楽しみにしていたのに、やっと利用資格が出る今年からこの住民サービスが削られるというのです!!!
地方公務員の給料の取り過ぎで福祉予算を縮小させるなんて、絶対に許せません。
もう、頭にきました。
今回の憤りは私憤と公憤がごっちゃ混ぜなので、若干の後ろめたさがない訳ではありませんが、「先ず、市の予算編成から声を上げよう。」と思っております。
無料お風呂サービスが廃止されたら、お風呂やさんの存続問題に発展したりして・・・。
もしかして、お風呂屋さんって、補助金で成り立っているのかな?
バブル絶頂期の頃、東京の下町にオフィスがあったのですが、木造家屋が密集して建っている街並みが。地上げでどんどん、空き地や駐車場になって行きました。そんな中に、未だに薪で風呂を炊く、銭湯があったのですが、何だか、周囲の取り壊された民家の柱などを、燃料にしている様に見えてシュールでした。周囲の民家が無くなると、風呂やも姿を消しました。
街から牛乳屋が消えたり、内風呂の普及で風呂屋が消えたりと、経済原理から言えば当然の現象ですが、風呂屋の煙突が消えた街並みはどこか寂しいですね。
私の住む浦安の下町は、かつて500m程の川沿いに、13軒の風呂やが煙突を連ねていたそうです。今では5軒だけになってしまいましたが、たまに入りにいって、昭和レトロな気分を味わっています。
産業の保護と、国際競争力の維持は、相反する面もあり、難しい問題ですね。近代国家という枠組みが既に時代遅れになっており、産業界は国境をどんどん越えて進化しています。この歪みを解消する手段が、EU型の統合なのか、それとも鎖国的な保護主義なのか?中庸が一番と分かりつつも、それが許されない状況が訪れるような気配がしています。