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アメリカ国債って本当に償還されるの?

2009-05-16 07:56:00 | 時事/金融危機
■アメリカ国債はロール・オーバーされている■

最近気になるのは、アメリカ国債は本当に償還されるのかという問題。
例えば、アメリカ国債がデフォルトしなくても、
償還時期に又新たな長期国債にロール・オーバー(借り換え)が繰り返されれば、
アメリカは永遠に(例えば日本政府の購入だけでも)国債を償還しなくても良い事になります。

さらに、大規模な長期国債の償還時期には、
変動性相場への移行や、プラザ合意などが為され、
実質的にドルが切り下げられ、アメリカの国債負担は大幅に軽減されています。

例えば、ニクソンショックの時代に大量に発行された米国債は
「911」の年に償還時期を迎えましたが、
日本政府の保有分はロール・オーバーされています。
さらに、1ドルが360円から90円程度まで目減りしていますから、
国債価格自体、実質的には1/4に減額されています。

■円に裏打ちされたドル■

中国はアメリカ国債に距離を置き始めています。
いざとななったら、米国債を手放すでしょうし、
現状も、原油採掘権や、金属資源の買占めなど、
外貨準備を将来有効な投資に切り替えています。

日本はというと、先日民主党の中川氏が
「民主党政権になったら円建ての米国債しか買わない」と発言していましたが、
円建てだって、償還を迎えた米国債で新たな米国債にロール・オーバーすれば同じ事。
日本はいつまでもアメリカの借金を支え続ける事に。

結局、現在アメリカの金融機関やビック3に投入されている公的資金は
私達日本人のお金でもあるのです。

オバマは「アメリカの子供達に負の遺産は残したくない」と言いますが、
日本の現在の私達も、将来の子供達も既に、アメリカの負の遺産を負わされています。
これが、安全保障のコストというものなのでしょうか?


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