■ 福島の子供の甲状腺に異常 ■
「福島の子供の甲状腺、10人に異常」なるニュースが昨日流れました。
ニュースの詳細を知りたいと思い検索したら、
信州新聞の記事が載っているブログがあったので、
勝手ながら、紹介いたします。
http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/48628f6428fe2556ac6dcd1ce487aabb
「もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション」
<引用開始>
認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信大病院(ともに松本市)が、福島県内の子ども130人を対象に今夏行った健康調査で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断されたことが3日、分かった。福島第1原発事故との関連性は明確ではない。旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の被災地では事故から数年後に小児甲状腺がんが急増しており、JCFは今後も継続的に検査が受けられるよう支援していく方針だ。
調査は原発事故から逃れて茅野市に短期滞在していた子どものうち希望者を対象に7月28日、8月4、18、25日に実施。130人は73家族で生後6カ月~16歳(平均年齢7・2歳)。医師の問診と血液検査、尿検査を受けた。
甲状腺は成長に関するホルモンをつくる。今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。甲状腺機能低下症と診断された例はなかった。信大病院の中山佳子小児科外来医長は「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」としている。
ほかに、2人の男児(3歳と8歳)が、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回った。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質。甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなるが、健康な人の血液中にも微量存在する。
原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は、甲状腺が甲状腺ホルモンを合成する際にヨウ素を使うため、人体に取り込まれると甲状腺に蓄積、甲状腺がんや機能低下症を引き起こす。
JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」と話している
<引用終わり>
この他に3面で関係記事を掲載している様です。
信州大学の地元だけに、きめ細かな報道で知りたい情報が分かります。
■ 130人中10人の異常 ■
記事の内容をまとめると下記の通りです。
① 福島の子供130人の血液検査を行った
② 7人が甲状腺ホルモン甲状腺刺激ホルモンの基準値を上回った
③ 1人が基準値を下回った
④ 2人が甲状腺の腫瘍マーカーであるサイログロブリンの基準値を上回った
「甲状腺ホルモン」で検索したら下記のサイトが出てきました
http://www5b.biglobe.ne.jp/~yakugaku/TSH.html
<引用>
甲状腺ホルモン(TSH)
単位:(RIA固定法はμU/ml、ECLIAはμIU/ml)
正常値 0.34~3.5 (RIA固定法)
0.523~4.19 (ECLIA)
ただし、測定法によって基準値が多少ことなるので、
使用した測定法の基準値を参照して下さい。
高値 原発性甲状腺機能低下症で多くみられる数値です。
甲状腺刺激ホルモン不適合分泌症候群の可能性もあります。
低値 原発性甲状腺機能亢進症、下垂体性甲状腺機能低下症、
視床下部(三次性)甲状腺機能低下症でみられる数値です。
<引用終わり>
多くのインターネットの報道記事には、「甲状腺ホルモンの低下など、10人に異常が見られた」と書かれたいますが、これは「誤報」です。
正確には「7人が甲状腺ホルモン甲状腺刺激ホルモンが基準値より高く、1人が基準値より低く、2人が腫瘍マーカーであるサイログロブリンの基準値を上回わった」と書くべきです。
そっして放射線による甲状腺ホルモンの異常は、高値に出現するので、「甲状腺ホルモンの低下など、10人に異常が見られた」と書いてしまったら、彼らが騒ぎ立てたい「放射線による甲状腺の異常」ででは通常起こらない「甲状腺ホルモンの低下」が発生した様に読めてしまいます。少し検索すれば、分かる事なのですが、現在のマスコミの無責任さが良く分かります。
それに対して、上記の信州新聞の記事は定年丁寧です。
信州大学のコメントも、医者らしい慎重さ忘れてはおらず、「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」として、子供や親の不安を和らげるようにしています。
東京joyさんにご指摘頂ました。
上昇しているのは「甲状腺刺激ホルモン」でした。甲状腺ホルモンの分泌が低下したので、分泌を促す為に甲状腺刺激ホルモンの値が高くなるのですね。
冷静になって考えてみたら、「原発性甲状腺機能低下」の「原発」って、原子力発電所では無いですよね。甲状腺自体の機能低下による分泌異常を「原発性」と呼称しているのですね。・・・原発、原発って思いながら資料を見ていたら、とても恥ずかしい間違いをしてしまいました。
今回検査した子供達の一部に、甲状腺機能低下の兆候が見られ、その結果として、甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った子供が7人、甲状腺ホルモン自体が基準値を下回った子供が1人というのが、正しい解釈ですね。
■ 比較データが無い ■
この記事を読んで多くの方達が、「やはり原発事故で子供が犠牲になってしまった」と思われるでしょう。私も「やはり放射性ヨウソ131は危険なのだ」と思いました。
しかし一方で、このデータに対する疑問も生じています。
① 成長期の子供の甲状腺ホルモンの統計的データが存在しない
② サンプル130人は統計的には有意な人数では無い
特に①は重要だと思います。
成長期の子供は成長ホルモンである甲状腺ホルモンの分泌は、大人よりも活発なはずで、その値も高い事が予測されます。
今回の福島の子供達の数値が異常であるかどうかは、福島から離れた地域の子供達の比較データを取る必要がる様に思われま。さらに、双方のサンプル数を増やす必要もあります。
■ 国がデータ収拾をするべき ■
今回の福島の子供達のデータが異常値か、そうでないのかは、比較データが無ければ水掛論になってしまいます。
本来は厚生労働省が率先して、福島の子供の血液検査を行い、それと平行して、放射線の影響の無い地域の比較対象群の子供達の血液検査も行い、統計的に有意な比較を行うべきです。
それを行うと、「福島の子供に被爆による影響が明確化してしまうかもしればい」という考えで、この様な監査を行わないのであれば、これは国民に叱責されて当然の対応です。
世界でも大規模な放射線被曝の実例は、福島とチェルノブイリしか近年は存在せず、その調査は放射線防護の基準値を作成する上でも、重要なデータとなるはずです。
放射線防護は「機関かもしれないから、最大限の警戒をする」という「LNT仮説」を採用しながも、実際に事故が発生すると、「LNT仮説」の不合理性から現場の対応はむしろ混乱してしまいます。
本来、重大事故に際しては、「初期避難」と「データの収集」こそが、大事なのですが、これを地元の行政だけに押し付ける事は、政府として責任を欠いた行動です。
■ 福島では「異常を見つける検査」しか行われていない ■
現在福島では、事故対策として、甲状腺の超音波診断を行い、異常があれば精密検査を行うという、診療としては尤もな方法が取られています。これは、「診療」としては正しい選択です。
一方、今回の信州大学の調査などは、「異常」が発生する前の兆候を調べる事ができるので、国を挙げて比較調査すれば、次の事が明らかになります。
① 放射性ヨウ素131の被爆量と甲状腺ホルモンの関係
② 被爆後の甲状腺ホルモンの数値変化
③ 経過観察によえり、甲状腺ホルモン異常値がと癌の発生率の関係
④ 子供の甲状腺癌を発生させる被爆限度の特定
チェルノブイリの例を見ても、原発事故直後に撒き散らされる放射性ヨウソ131による子供の甲状腺癌の発生は、明らかな事実です。
ですから、政府は既に発生してしまっている「子供の甲状腺内部被爆」に関しては、充分な対策をする必要があります。
■ 初期避難と安定ヨウ素剤の配布を怠った政府 ■
私は今回の福島原発事故の対策で、政府が避難されるべきは、初期避難と早期の安定ヨウ素剤の配布を怠った点にあると思います。
普段は、「放射線は安全」と書いている私ですが、かねてから、放射性ヨウソ131はプルトニウムよりも危険であると主張しています。
確かに日本人の甲状腺は、チェルノブイリ周辺の住民に比べ、安定ヨウ素が豊富に蓄積されており、甲状腺癌のリスクは低い事は事実です。
しかし、それが初期対策を怠って良いという理由にはならないと思います。
■ 捩れた「反原発」 ■
現在の「反原発」の理論は非常にネジレています。
本来は事故初期に「逃げろ!!」、「安定ヨウ素剤を配布しろ」と主張すべきの所、
事故から時間が経過したから、実際には健康に影響の無い様なレベルの放射線で大騒ぎしています。
極論すれば、「昔から原子力事故で尤も危険なのは、放射性ヨウソ131であり、その対策を充分に取っていれば、原子力事故の被害はほとんど防げる」とも言えます。
<追記>
私は事故直後に安定ヨウ素剤をアメリカからネットで取り寄せました。
その後、ネットで調べたら、日本人は海産物を充分摂取しているので、
ヨウ素の過剰摂取はむしろ、甲状腺の亢進を促し、健康を害する事を知りました。
確かい海藻を沢山食べると、手足が冷えます。
その顛末をブログに書いていますので、お暇ならお読み下さい。
「ヨウ素は摂り過ぎてもダメ・・・普通の食事で足りている」
http://green.ap.teacup.com/pekepon/381.html
「福島の子供の甲状腺、10人に異常」なるニュースが昨日流れました。
ニュースの詳細を知りたいと思い検索したら、
信州新聞の記事が載っているブログがあったので、
勝手ながら、紹介いたします。
http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/48628f6428fe2556ac6dcd1ce487aabb
「もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション」
<引用開始>
認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信大病院(ともに松本市)が、福島県内の子ども130人を対象に今夏行った健康調査で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断されたことが3日、分かった。福島第1原発事故との関連性は明確ではない。旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の被災地では事故から数年後に小児甲状腺がんが急増しており、JCFは今後も継続的に検査が受けられるよう支援していく方針だ。
調査は原発事故から逃れて茅野市に短期滞在していた子どものうち希望者を対象に7月28日、8月4、18、25日に実施。130人は73家族で生後6カ月~16歳(平均年齢7・2歳)。医師の問診と血液検査、尿検査を受けた。
甲状腺は成長に関するホルモンをつくる。今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。甲状腺機能低下症と診断された例はなかった。信大病院の中山佳子小児科外来医長は「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」としている。
ほかに、2人の男児(3歳と8歳)が、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回った。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質。甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなるが、健康な人の血液中にも微量存在する。
原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は、甲状腺が甲状腺ホルモンを合成する際にヨウ素を使うため、人体に取り込まれると甲状腺に蓄積、甲状腺がんや機能低下症を引き起こす。
JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」と話している
<引用終わり>
この他に3面で関係記事を掲載している様です。
信州大学の地元だけに、きめ細かな報道で知りたい情報が分かります。
■ 130人中10人の異常 ■
記事の内容をまとめると下記の通りです。
① 福島の子供130人の血液検査を行った
② 7人が甲状腺ホルモン甲状腺刺激ホルモンの基準値を上回った
③ 1人が基準値を下回った
④ 2人が甲状腺の腫瘍マーカーであるサイログロブリンの基準値を上回った
「甲状腺ホルモン」で検索したら下記のサイトが出てきました
http://www5b.biglobe.ne.jp/~yakugaku/TSH.html
<引用>
甲状腺ホルモン(TSH)
単位:(RIA固定法はμU/ml、ECLIAはμIU/ml)
正常値 0.34~3.5 (RIA固定法)
0.523~4.19 (ECLIA)
ただし、測定法によって基準値が多少ことなるので、
使用した測定法の基準値を参照して下さい。
高値 原発性甲状腺機能低下症で多くみられる数値です。
甲状腺刺激ホルモン不適合分泌症候群の可能性もあります。
低値 原発性甲状腺機能亢進症、下垂体性甲状腺機能低下症、
視床下部(三次性)甲状腺機能低下症でみられる数値です。
<引用終わり>
多くのインターネットの報道記事には、「甲状腺ホルモンの低下など、10人に異常が見られた」と書かれたいますが、これは「誤報」です。
正確には「7人が甲状腺ホルモン甲状腺刺激ホルモンが基準値より高く、1人が基準値より低く、2人が腫瘍マーカーであるサイログロブリンの基準値を上回わった」と書くべきです。
そっして放射線による甲状腺ホルモンの異常は、高値に出現するので、「甲状腺ホルモンの低下など、10人に異常が見られた」と書いてしまったら、彼らが騒ぎ立てたい「放射線による甲状腺の異常」ででは通常起こらない「甲状腺ホルモンの低下」が発生した様に読めてしまいます。少し検索すれば、分かる事なのですが、現在のマスコミの無責任さが良く分かります。
それに対して、上記の信州新聞の記事は定年丁寧です。
信州大学のコメントも、医者らしい慎重さ忘れてはおらず、「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」として、子供や親の不安を和らげるようにしています。
東京joyさんにご指摘頂ました。
上昇しているのは「甲状腺刺激ホルモン」でした。甲状腺ホルモンの分泌が低下したので、分泌を促す為に甲状腺刺激ホルモンの値が高くなるのですね。
冷静になって考えてみたら、「原発性甲状腺機能低下」の「原発」って、原子力発電所では無いですよね。甲状腺自体の機能低下による分泌異常を「原発性」と呼称しているのですね。・・・原発、原発って思いながら資料を見ていたら、とても恥ずかしい間違いをしてしまいました。
今回検査した子供達の一部に、甲状腺機能低下の兆候が見られ、その結果として、甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った子供が7人、甲状腺ホルモン自体が基準値を下回った子供が1人というのが、正しい解釈ですね。
■ 比較データが無い ■
この記事を読んで多くの方達が、「やはり原発事故で子供が犠牲になってしまった」と思われるでしょう。私も「やはり放射性ヨウソ131は危険なのだ」と思いました。
しかし一方で、このデータに対する疑問も生じています。
① 成長期の子供の甲状腺ホルモンの統計的データが存在しない
② サンプル130人は統計的には有意な人数では無い
特に①は重要だと思います。
成長期の子供は成長ホルモンである甲状腺ホルモンの分泌は、大人よりも活発なはずで、その値も高い事が予測されます。
今回の福島の子供達の数値が異常であるかどうかは、福島から離れた地域の子供達の比較データを取る必要がる様に思われま。さらに、双方のサンプル数を増やす必要もあります。
■ 国がデータ収拾をするべき ■
今回の福島の子供達のデータが異常値か、そうでないのかは、比較データが無ければ水掛論になってしまいます。
本来は厚生労働省が率先して、福島の子供の血液検査を行い、それと平行して、放射線の影響の無い地域の比較対象群の子供達の血液検査も行い、統計的に有意な比較を行うべきです。
それを行うと、「福島の子供に被爆による影響が明確化してしまうかもしればい」という考えで、この様な監査を行わないのであれば、これは国民に叱責されて当然の対応です。
世界でも大規模な放射線被曝の実例は、福島とチェルノブイリしか近年は存在せず、その調査は放射線防護の基準値を作成する上でも、重要なデータとなるはずです。
放射線防護は「機関かもしれないから、最大限の警戒をする」という「LNT仮説」を採用しながも、実際に事故が発生すると、「LNT仮説」の不合理性から現場の対応はむしろ混乱してしまいます。
本来、重大事故に際しては、「初期避難」と「データの収集」こそが、大事なのですが、これを地元の行政だけに押し付ける事は、政府として責任を欠いた行動です。
■ 福島では「異常を見つける検査」しか行われていない ■
現在福島では、事故対策として、甲状腺の超音波診断を行い、異常があれば精密検査を行うという、診療としては尤もな方法が取られています。これは、「診療」としては正しい選択です。
一方、今回の信州大学の調査などは、「異常」が発生する前の兆候を調べる事ができるので、国を挙げて比較調査すれば、次の事が明らかになります。
① 放射性ヨウ素131の被爆量と甲状腺ホルモンの関係
② 被爆後の甲状腺ホルモンの数値変化
③ 経過観察によえり、甲状腺ホルモン異常値がと癌の発生率の関係
④ 子供の甲状腺癌を発生させる被爆限度の特定
チェルノブイリの例を見ても、原発事故直後に撒き散らされる放射性ヨウソ131による子供の甲状腺癌の発生は、明らかな事実です。
ですから、政府は既に発生してしまっている「子供の甲状腺内部被爆」に関しては、充分な対策をする必要があります。
■ 初期避難と安定ヨウ素剤の配布を怠った政府 ■
私は今回の福島原発事故の対策で、政府が避難されるべきは、初期避難と早期の安定ヨウ素剤の配布を怠った点にあると思います。
普段は、「放射線は安全」と書いている私ですが、かねてから、放射性ヨウソ131はプルトニウムよりも危険であると主張しています。
確かに日本人の甲状腺は、チェルノブイリ周辺の住民に比べ、安定ヨウ素が豊富に蓄積されており、甲状腺癌のリスクは低い事は事実です。
しかし、それが初期対策を怠って良いという理由にはならないと思います。
■ 捩れた「反原発」 ■
現在の「反原発」の理論は非常にネジレています。
本来は事故初期に「逃げろ!!」、「安定ヨウ素剤を配布しろ」と主張すべきの所、
事故から時間が経過したから、実際には健康に影響の無い様なレベルの放射線で大騒ぎしています。
極論すれば、「昔から原子力事故で尤も危険なのは、放射性ヨウソ131であり、その対策を充分に取っていれば、原子力事故の被害はほとんど防げる」とも言えます。
<追記>
私は事故直後に安定ヨウ素剤をアメリカからネットで取り寄せました。
その後、ネットで調べたら、日本人は海産物を充分摂取しているので、
ヨウ素の過剰摂取はむしろ、甲状腺の亢進を促し、健康を害する事を知りました。
確かい海藻を沢山食べると、手足が冷えます。
その顛末をブログに書いていますので、お暇ならお読み下さい。
「ヨウ素は摂り過ぎてもダメ・・・普通の食事で足りている」
http://green.ap.teacup.com/pekepon/381.html
ご指摘ありがとうございます。
その通りですね。
、甲状腺刺激ホルモンのようですね。