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田舎暮らし・・・雑感

2019-09-12 04:18:00 | 分類なし
鍛冶屋さんのコメントへの返答が長くて1000文字を越えてしまったので、記事にしました。


■ 台風で孤立した南房総は、SNSを通じて惨状を情報拡散した ■


鴨川市内・台風の強風でなぎ倒された電柱   写真はネットで拝借しました


台風被害、千葉県南部の惨状が凄まじいいのですが、メディアは君津や木更津辺りまでしかスタッフを派遣しないので、館山市、南房総市、鴨川市の状況が全く伝わっていません。

停電と断水が続いていて、スーパーやコンビニの商品も底を付いた状況で、住民達は、SNSで情報拡散を試み、自分達の窮状を伝えるという、まさにネット時代ならではの動きを見せていました。

■ 災害時における都会と田舎 ■

災害一つ取っても田舎は簡単に孤立してしまいますね。ただ、東京で同様の状況が発生したら、コンビニやスーパーの荷物は棚から持ち去られ、停電の暗闇でレイプなどの犯罪が多発するでしょう。(阪神大震災では起きたみたいですね)

「匿名の誰か」は、社会の規範が緩んだ時に、犯罪を犯すハードルが低くなります。一方、田舎など小さなコミュニティーでは、相互に助け合って急場を凌ぐ事が出来ます。

■ 田舎と一言で言っても、山奥の限界集落から、中規模の地方都市まで様々 ■

ところで、「田舎」と一口に言っても、私の想定する田舎は「地方都市」です。良く「田舎暮らし」の雑誌で紹介される様な「集落」では絶対に生活出来ないと考えています。やはり閉鎖的なコミュニティーによそ者は排除されます。

ただ、ある程度の地方都市でも、消防団に入ったり、町内会の活動に参加したりと、地域活動に加わらねければ、その土地の住民としては受け入れられないでしょう。

■ 「都会」とは元々ある「田舎」に圧倒的な多数の「よそ者」がオーバーラッピングしたもの ■

私の住む浦安の旧市街にも消防団も有りますし、町内会も有ります。昔からの住人はこれらに参加する事が当たり前ですが、アパートやマンションの住人は一切の関わりを持っていません。マンションなどは管理組合が自治会の代りとなっています。

東京の下町などでも旧住民は昔ながらのコミュニテーを維持していますが、圧倒的に多い新住人がこれらの存在を覆い隠しています。

「都会は自由」というのは、「都会に移住してコミュニテーに加わらない人の自由」ですが、一方で彼らは会社というコミュニティーに縛られ、ママ友の様な新たなコミュニティーを必死になって構築します。


■ 「仕事」を通じた地域貢献が田舎暮らしには必須 ■

都会のコミュニティーから逃げ出す様に田舎暮らしを始めた人の多くは「挫折」する可能性が高いと思います。

やはり世の中ギブ&テイクですから、移住した先の地域に何等かの貢献が出来なければ存在を認められ、コミュニティーに溶け込む事は難しいでしょう。

その意味において「仕事」は地域貢献の一つですから、やはり移住するにしても、老齢になってからでは無く、50代で移住する必要があると私は感じています。

ただ、地方に「仕事」が無い事が、多くの田舎暮らしを求める人を思い止まらせています。無ければ創れば良いえすが、そこまでの能力を有する人は希です。ただ、ネットの時代、リモートワーキングの拠点として地方都市を選択出来る時代になった事は希望ではあります。



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5 コメント

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Unknown (鍛冶屋)
2019-09-12 09:35:44
昨日、献血ルームで半年ぶりくらいにTVを見て(最近、ネットニュースすら殆ど見ない)、鉄塔倒壊のことを知りました。よもや、こんな大惨事になっていようとは・・・、18年21号の恐怖がよみがえりました。
http://blacksmith.wp.xdomain.jp/2018/09/04/4679/
21号は巨大台風であったため、広範囲に被害が及びましたが、15号は経路上の狭い範囲に勢力が集中していた感じでしょうか。自然の脅威の前に、人はいかにも無力でありますね。



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Unknown (鍛冶屋)
2019-09-12 11:21:32
-田舎暮らし-
いまさら限界集落に激凸するメンタルはありませんので、自分の思う田舎暮らしも”ちょっと不便な街暮らし”程度でした。自治体が企画する物件(住んでくれた土地あげます…みたいな)も何件か見て回りましたが、まぁ冗談みたいな条件ばかりで、とても本気で移住対策に取り組んでいるとは思えないものばかりでした。
その頃、見学地の帰り道たまたま通り掛かった先で公営住宅の募集を見、これまた飛び込みで入った先で(嫁さんの)仕事も見つかったので、ひとまずそこを足がかりに移住場所を探そうと移り住んで見たのですが・・・。
いや、付近には空き家も休耕田も放置山林も無数にありました。職場の上司や同僚の伝でお話も何件か頂けたのですが、いざ具体的な段階になると決まって、”あの話はなかったことに…”っとなります。自分たちは、土地を遊ばせとくのも勿体ないし歓迎なのだが、曰く ”大お婆さんが・・・本家の方が・・・、よそ者におらが土地は貸せねぇ”などと横槍が入ります。我々の世代がムラの重鎮役にもなれば、そういった排他意識や因習もかなり薄らぐでしょうから、もう一~二世代が世代交代するまで意識は変わらない感じでしたね。
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Unknown (人力)
2019-09-12 12:59:40
鍛冶屋 さん

リアルな体験談、ありがとうございます。
こういう話が伺えるから、ブログを続けている意味があるんですよね。

森加計問題を追及して読者が半分になり、年金問題を書き始めたら3割減りました。世論調査よりも正確かなと・・・。
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Unknown (鍛冶屋)
2019-09-12 14:51:55
-投稿先間違い-
はじめのコメは、次の御記事”« 災害報道に見るメディアの報道の驕り・・・災害報道とネットのリアル”へのものでした_(__)_。
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Unknown (人力)
2019-09-12 15:15:37
鍛冶屋さん

昨年の台風、そちらの惨状を
記録した記事を拝読しました。結局、こんな被害が日本の何処かで毎年起きているのですね。死者数が多くなければ、ニュース性も無いのかも知れません。
当事者にとっては一大事ですが。
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