■ 安倍総理のバラマキ外交と揶揄されるODA ■
国連総会に出席した安倍総理ですが、気前よくODAをばら撒いて来たと評されています。
「安倍総理が外国にばらまいたお金」(NAVERまとめ)より
http://matome.naver.jp/odai/2140534172534430801
▼ミャンマーに日本への支払いが滞っている債務のうち新たに2000億円を免除しおよそ5000億円の債務を解消円借款と無償資金協力を合わせて総額910億円のODAを実施
▼中東・北アフリカ地域に対し新たに総額22億ドル=2160億円規模の支援を発表
▼安倍首相、シリアの女性支援にODA3000億円表明 国連演説
▼シリア難民に59億円追加支援、安倍首相が国連演説
▼ASEANに5年間で2兆円規模の 政府開発援助(ODA)拠出を発表
▼「ラオスに円借款90億円」 安倍首相、供与を表明
▼モザンビークに支援表明 700億円のODAを供与
▼アメリカでリニア構想、日本政府が融資提案 5000億円規模
▼インドへ円借款2000億円 首脳会談
▼バングラデシュに6000億円支援=政府
▼ウクライナに最大1500億円支援 日本
▼日本政府 中国へODAに年間300億円(無償)
▼アフリカへ3兆円支援「着実に実施」 岸田外相
▼安倍首相パプアニューギニアに今後3年間で200億円規模のODAを供与すると表明
▼インドに5年で3兆5000億円の官民投融資、日本政府が約束
「日本の財政が非常事態で国民が増税を強いられる状況で何故ODAに拠出するお金がありのか?」
多くの皆さんはそう思われるでしょう。
■ ODAの総額はいくらなのか? ■
ネットを徘徊していると「42兆円も海外にばら撒いている」との表現も見られますが、年額にしたら総額2兆2千万程度ですが、この中には過去のODAの返済も含まれるので、純粋に予算化されている金額は1兆2千億円に満たない金額です。
外務省のホームページからグラフを拝借します。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki.html
ODA総額比較(グロス)
グラフの赤線が日本です。日本のODAの支出総額がアメリカに次ぐ世界第位です。これだけ見ると、国内が不景気なのに大判振舞いの様に思えます。
ODA総額比較(ネット)
こちらは過去のODAの返済分を債引いたネット(純額)のグラフです。日本は過去のODAの変換額が多いので、これを差し引いた純増分は、イギリスやドイツの方が多くなっています。
何れにしても、42兆円というのは貸付残高であって、年間の予算は最盛期の半分程度になっています。
■ 途上国のインフラ整備や採算性の低い事業に誰がお金を貸すのか? ■
「ODAの無駄遣い」も色々と問題になっています。「日本のODAで上水道施設を作った所、維持管理が出来ずに、昔からある井戸が未だに使われている」などという例が引き合いに出されます。
かつて日本のODAは「ひも付き」と呼ばれ、政府がODAのお金を出して、日本のゼネコンが現地で受注するので、一種の政治利権になっていまた。建設が済んだら現地に任せきりになるので、上記の様なケースが無い訳ではありません。
一方でODAは途上国のインフラ整備や、貧しい人達の生活の保障になる様な事業に拠出されています。これらの事業は単体では利益を生まないので、投資の対照にはなりません。ですから本来は途上国の政府が長期国債を発行して事業資金を手当てしなければなりません。
しかし、途上国の信用は低いので、リスクが高い事から金利は高くなりがちです。そこで、日本などの先進国が低金利やあるいは無利子の資金を途上国に融資しているのです。これは利益を見込んだ投資では無く、あくまでも「支援」です。
■ 途上国の発展が将来的に先進国の利益を生む ■
「日本人が貧しくなっている時に他国を支援するとはケシカラン」という狭量な方も増えています。
しかし、かつて日本のODAが中国の近代化を支援したおかげで、中国は現在の世界の工場に成長したとも言えます。日中関係が険悪化しているので、「無駄な支援だった」と言う方も多いのですが、現在の日本の製造業の中国依存度を考えれば、これらのODAは現在の日本に企業の為の先行投資だったとも考える事が出来ます。
■ ODAの貸し出し先を見てみよう ■
昨今のODAの貸し出し先を見てみましょう。
ラオス、ミャンマー、バングラディシュ、インドなどのアジア。
それとアフリカ諸国への支援も増えています。
これらに国々はこれから中国に変わる「世界の工場」として期待されている地域です。中国の賃金の上昇と、経済と政情不安を予測して、グローバル企業は製造拠点を中国から急ピッチで途上国に移しています。
アメリカや日本は南アジア地域の発展に期待していますし、ヨーロッパはアフリカ諸国との繋がりが植民地時代から強い。
要は、ODAとは先進国が将来自分達が安い生産国と市場を確保する為の先行投資と言えるのです。
■ 円が紙くずになっても途上国のインフラは残る ■
財政危機の日本が途上国に支援するというのは少し釈然としないものがあります。
しかし、お金というのは「ツール」ですから、日本円に価値がある内は途上国でインフラを整備する事が可能です。橋も港湾も道も鉄道も将来に渡って途上国経済の発展に貢献します。
一方、途上国が発展すれば通貨が円に対して値上がりするので、実質金利は軽くなります。
仮に日本の財政が崩壊寸前で極度な円安が進行していたならば、途上国はタダ同然のコストでインフラ整備を出来た事になります。
結局「世界経営」という視点に立てば、日本のお金もアメリカのお金も世界を発展させるツールの一つに過ぎません。価値がある内に一番有効な使い方をするだけの事なのです。
■ アフリカ開発の恩恵を受けるのはヨーロッパだろう ■
世界の経営者からすれば、日本のお金も自分達のお金も区別はありません。ですから、日本にアフリカ支援させて、その成果の多くはヨーロッパが摘み取る事になるでしょう。
この点は何だか釈然としませんが、日本が「世界の経営」の歯車の一つである限りどうしよう無い事かも知れません。
虎は死して皮を残す様に、日本は衰退しても世界にインフラを残すのかも知れません。
国家も生物の様な営みをするのは、ちょっと面白いですね。
本日はODAについて色々と妄想してみました。
C)会議で日中首脳会談を行った後、靖国神社を参拝する
だろう。
と、萩生田光一自民党総裁特別補佐がブルームバーグのイ
ンタビューで述べたようです。昨年と今年では東南アジア
の情勢が大きく変わっています。中国ではもはや日本商品
の不買運動やデモを誘導できるリスクと気力はありません
。韓国もそのようなエネルギーはなくなっています。もち
ろんアメリカも見て見ぬふりをするでしょう。ロシアや東
南アジア諸国は静観すると言うより、ニュースにすらなら
ないと思います。この一年、日本は良くも悪くも世界経済
に影響を与える国の一つになっています。些細な発言にも
自信を取り戻してきたようです。反対に韓国は急激に自信
をなくしました。まったく弱気です。過剰に海外の意見を
気にします。国際的な信用を無くし投資資金が徐々に引き
上げられるのを最も恐れています。事実暗い予想ばかり目
立ちます。靖国神社を参拝なんて考えてみれば単なるお墓
参りだと思うのですが。
従軍慰安婦問題や靖国問題はアメリカが政治的に利用し
ている以上、いくら日本が説明した所で何ら解決にはな
りません。ましては自民党の一部の議員がアメリカと連
動して靖国問題を蒸し返すのですから・・・。小泉や安
倍はこの類の政治家です。
自民党の靖国保守がどういう勢力なのか一度お調べにな
られると良いと思います。統〇教〇を母体にした国際勝
共連合と自民党の繋がりはWikipeiaでも調べる事が出来
ます。
山谷議員問題でようやく週刊誌などが書き始めたので、
私もこの問題を書きやすくなりましたが、でも、この問
題を書く事は今までタブーの一つでした。その理由も調
べればすぐに分かると思います。