人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ダウ平均株価、1万ドルを突破

2009-10-15 11:59:00 | 時事/金融危機


■ 投手戦のNY株式市場 ■

ダウ平均が1年ぶりに1万ドルを突破しました。
これだけ、FRBが気前良く市場にドルを供給しているのですから、
その内の幾らかは、利益を求めてNY株式市場に流入します。

アメリカ経済は、野球で例えれば投手戦が続いています。
序盤こそ、リーマンショックという大きなビハインドを背負いましたが、
ブッシュをリリーフしたオバマの好投が続いているといった所でしょうか。

時々見せる派手なアクションも観客の興奮を誘っていますが、
キャッターのガイトナーの地味ながら有効な配球と、
バーナンキ監督の、積極的な戦力投入でどうにか均衡を保っています。

オバマはストレートで勝負を挑むだけでは無く、
勝負所ではチェンジアップを有効に使うなど、小技も巧みナピッチャーです。

■ 双方決定打を欠く展開 ■

リーマンのホームラン以降、双方決定打を欠いた展開で、
AIGもクライスラーもGMもチェンジアップで討ち取られています。
今後、CITYやバンカメなどクリンアップが控えていますが、
オバマの若いながらも、落ち着いたマウンド裁きで、
株式市場というオッズは、チームオバマを信頼してアメリカに賭けています。

その結果、一時は暴落した株価も1万ドルを回復するにいたっています。

■ 失投はいつか? ■

しかし、バーナンキの惜しみない選手の投入にも限界があります。
もうベンチにはほとんど選手が残っていません。
さっきまで、選手達のスパイクを磨いていたジャパンの姿も見えません。
チャイナにいたては、敵ベンチに姿を現したりしています。

かつては代打の切り札だったブリテンは、
最近は故障も多く、全く役に立ちません。

野球はピッチャーよりも、バッターに有利なスポーツです。
打順を重ねる毎に、ヒット性の当たりも増えてきますし、
オバマの球威も落ちてきます。

■ 相手チームも手抜き? ■

しかし、相手チームも手抜きで闘っているようです。
やはり、往年の王者アメリカが醜く敗退する姿は、
リーグ全体の人気にも悪影響です。

出来れば、次のスターチームが育ってから、
花道を用意して引退を促したい。
そんな事を考えながらで、攻撃にも迫力を欠きます。

尤も、オールアメリカも高い年俸に喘いでいます。
このゲームに勝ったところで、チームの財政は既に崩壊しています。
今年の補強の為に溜まっ借金を、返済する目処すら立っていません。


■ 八百長の投手戦 ■

最初、7チームでスタートしたこのリーグも、
昨年から参加チームが増えて、20チームの大所帯となりました。

各球団、優秀な選手も不足していいるので、
最近では八百長試合も横行しています。

今日のオールアメリカとのゲームも、
とっくに勝負は付いていますが、
野球賭博の賭場に客が戻り始めたので、
もう少し客が増えるまで、膠着状態の投手戦を演じています。

■ つまらない試合に付き合わされる観客 ■

まあ、多少バカバカしい内容になってしまいましたが、
現在の世界経済の状況を野球に例えるならば、
ざっとこんな感じでしょうか?

つまらない八百長試合か消化ゲームを見せられている感じ。
スター投手のオバマが投げているとは言え、
アメリカのリーグ優勝はおろか、この試合の勝利すらままなりません。

そんな試合を見せられても、まだアメリカのオッズが下がらないのは、
アメリカが往年の人気チームだからでしょう。
負けても、弱くても、ファンはアメリカを応援します。

投機筋も、どうにかアメリカの良い点を見つけようとして、
悪い点には目を閉ざしています。
そうして、期待で出来上がった1万ドル代の回復です。

期待が裏切られた時、どんな反応があるのか、恐ろしくもなります。

■ さあ、収穫が始まります ■

私はロイターに書かれる下記の内容が、現実味があると思います。
さあ、金融機関が狩りを始めます。

周りを見回して下さい。
泡のカーテンに取り囲まれていませんか?
下を見てください。
きっとザトウクジラの群れが、大口を空けてせまっているはずです。

<ロイターから引用>
強気相場の終わり示す

 <キャピタル・フィナンシャル・アドバイザリー・サービシズのキース・スプリンガー代表>

 これは個人投資家には買いのサインだが、強気相場の終わりを示すサインでもある。(ダウの)1万ドル乗せは個人投資家を株式市場に呼び寄せるだろう。個人投資家は通常、一番最後にやって来る。基調は上向きであり、標準的な個人投資家を引きつけるだろうが、プロの投資家はこれから市場から離脱するとみている。

<引用終わり>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿