人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

後は事が起こるのを待つだけ・・・陰謀論が現実になる日

2021-04-09 10:55:00 | 時事/金融危機
 
最近記事が少ないとお嘆きにの方もいらっしゃると思いますが(居ないか?)

陰謀論は、世の中の裏を妄想する遊びに過ぎません。



ところがコロナ禍以降、世界は何も隠そうとしなくなった。

コロナは作られた危機「プランデミック」である事を隠す素振りも無い。

メディア操作で表面的には「隠している」が、

専門家から見れば「不審点」が多すぎる。



世界が「隠す事」を止めた今、陰謀論者の存在意味も希薄化します。



後は「何かが起るのを待つのみ」というが現在の世界ですが、

一般人は、せいぜいバブル崩壊からの経済危機程度までしか予測しません。

陰謀論者はもっと派手な崩壊を妄想しますが、その根拠は「期待」でしか無い。

後付けで理由は見付けられるが、確実性を証明する事は不可能。



日本国内では企業が内部留保を切り崩したり、

政府の補助金でどうにか雇用を維持していますが、それもそろそろ限界。

非正規の雇用から崩れ始めるでしょう。(雇用調整助成金の延長次第ですが)




こうして、「コロンがが終われば解決する」という安直な希望が失われる中で

徐々に危機が明確に意識され、そして一気に崩壊を迎える。




そんな未来を妄想して楽しむ陰謀論者は、かなり特殊なメンタルをしていると言えますが、

それとて、危機の到来がカウントダウンになると、気分が沈むのです。




世界の変化と、陰謀の実在を目の当たりにしたいという陰謀論者の欲望と、

生活が苦しくなるのは勘弁して欲しいという、善良な市民の本音がせめぎ合います。



抑制の美学・・・『スーパーカブ』

2021-04-09 08:13:00 | アニメ
 


『スーパーカブ』より

■ アニメ熱が冷めている ■

最近、アニメが面白くない・・・。

家内と一緒にや『無職転生』や『五等分の花嫁』を楽しく観ているにも関わらず・・・。

『蜘蛛ですが、なにか?』は板垣 伸監督の高密度な演出は特筆に値いし、さらに家内がEDの『がんばれクモ子さんのテーマ』を必死で練習しているにも関わらず・・・。


『のんのんびより のんすとっぷ』や『ゆるキャン△』は、「さすがだな~~」と感心しきりで、『のんのんびより のんすとっぷ』の10話、11話は「驚愕の出来映え」ではあるにも関わらず・・・。

以前よりエグさがアニメの脚本向きだなと思っていた野島伸司の『ワンダーエッグプライオリティー』は、最近目立って来た実写ドラマの脚本家や、舞台の脚本家のアニメ進出というテーマで語れば面白いにも関わらず・・・。

『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』も同様に他業界からアニメ脚本参入組の面白さが光る作品にも関わらず・・・・。

『無限のリヴァイアス』や『コードギアス』の谷口悟朗監督と、『グレンラガン』や『キルラキル』の脚本の中島かずきのコンビによる『バックアロー』は、期待と裏腹にグダグダな時の富野を模倣する様な作品になってしまっているにも関わらず・・・。

『弱キャラ友崎くん』にガッツリ嵌り、ラノベ全巻を一気読みしてしまい、TVアニメを3回も見直してしまったにもかかわらず・・・。

『ワールドトリガー』にドハマりして、原作大人買いを必死で堪えているにもかかわらず・・・。

アニメがアニメである事に、少し飽きてしまったのかも知れません・・・。


■ 『スーパーカブ』の1話が心に響いた ■

もうアニメでは感動できないのかもしれない・・・。そんな不安を感じている時に『スーパカブ』に出会いました。

彩度を抑えた映像、日常をただスケッチしただけの演出。一見、新海誠の『彼女と彼女の猫』を彷彿とさせますが、煩わしいモノローグによる説明も一切無く、一人暮らしの女子高生の日常が淡々と進行してゆきます。

川面真也監督の『ココロコネクト』の1話冒頭や、『のんのんびより』の1話冒頭にも似ていますが、表現は圧倒的に抑制されています。

女子高生が、学校まで遠いので自転車通学からバイク通学に変えようと思い立ち、バイクショップで中古の1万円のスーパーカブを手に入れます。免許を取って、キックスタートの要領を教わり、家に帰って・・・夜にコンビニにスーパーカブで出かける。そしてガス欠・・・。

ただ、それだけの話を、説明も、モノローグも無く、淡々と描く・・・普通なら作品として成立しないハズなのに、私は強烈な感動に襲われてしまった・・。

20代の頃、ヴィム・ヴェンダースの初期3部作や、サタジット・レイの大地の歌三部作を映画館で見た時と同じ衝撃を55歳のオヤジが受けてしまった。

何も起きていないのに、モニターの中に空気が充満していて、その中で女子高生が生きていると思える・・・生なましさとも違う、ある種の実在感。そして、それが「物語」としてしっかりと1話の中で完結している奇跡。


多分、抑制された色彩は現在の彼女の目を通した風景で、スーパーカブに乗る事で、彼女に世界が広がり、友人が増えるにつれて、世界はカラフルなものに変化してゆくのでしょうが、新海作品の様に美しい景色に依存する事無く、1話を描き切る手腕に、ただただ驚きを禁じ得ません。

物語が動き出すと、「良く出来たアニメ」に収まってしまうと思いますが、この1話だけは「映画の最良の遺伝子」をアニメが引き継げる事を実証するという意味において、私の記憶に刻み込まれました。


監督の藤井俊郎、あまりネットにも情報は在りませんが、注目です!!


アニメ『スーパカブ』PV