■ PCR検査とは何か ■
PCR検査は「微量の遺伝子を複製増殖」させる技術です。Polymerase Chain Reaction法(PCR法)が正式名称です。
1)検体の遺伝子量では検査の反応が得られない
2)遺伝子の一部の特徴的なDNA配列のみを増殖させて検査装置で測定できる様にする
簡単に言ってしまえば、上記の様な検査です。
・・・実際には
タカラバイオケミカルのホームぺージより
1) 遺伝子の特定部位のみ増殖させる「プライマー」(合成DNA断片)を製作する
2) DNAポリメラーゼとプライマーの作用でDNAの特定部位が増殖される
3) 増殖された遺伝子の断片もさらに増殖される
4) 遺伝子の特定部位だけが指数関数的に増殖される
5) プライマーに蛍光発光する指標を付けておく事で蛍光の強さでDNAを判定する
ちょっと専門的で難しいですが、微量の「ウイルスの断片からウイルスの断片を大量に複製する」技術がPCR検査です。
■ 検査方法で左右されるウイルス判定 ■
PCR検査は簡単にウイルスの断片を増殖させる技術だと思われていますが、検査方法の設計によって感度は変化します。
プライマーの設計によってはDNAの増殖効率が悪かったり、アニール温度の設定によって増殖速度が遅くなったりします。
コロナ禍が始まった当初、感染研の提示した検査方法のアニール温度は低すぎて増殖が上手く行かないとの指摘が専門家からされていました。切り取り、増殖させるDNAの長さが長い場合などは、アニール温度をちょっと高めに設定する必要が有るなど、検査には「ちょっとしたコツ」が有る様です。これを適切、或いは不適切に設定する事で検査感度が変わって来ます。
■ 新型コロナウイルス以外でも陽性判定してしまうPCR検査 ■
さらにDNAの断片を選択的に増殖させる為のプライマーにも問題が有ります。例えば切り取るDNAの配列が新型コロナ独自の配列では無い場合、新型コロナ以外のウイルスや細菌のDNAを新型コロナウイウルスのDNAとして増殖される可能性が有ります。
アメリカのPCR検査試薬の説明書には、次に記載したウイルスでも陽性が出る可能性が有ると記載されています。
・Influenza A Virus (H1N1),
・Influenza B Virus (Yamagata),
・Respiratory Syncytial Virus (type B),
・Respiratory Adenovirus (type 3, type 7),
・Parainfluenza Virus (type 2),
・Mycoplasma Pneumoniae,
・Chlamydia Pneumoniae
インフルエンザA,B、マイコプラズマ、アデノウイルスなど、極々一般的なウイルスに反応する可能性が有る。
厚労省もこの問題に気付いている様で、7/22から、新型コロナウイルスと同時にインフルエンザや百日咳など数種類のウイルスを同時に測定出来るPCR検査キットを保険適用する様に通達しています。新型コロナ以外のウイルス感染を同時にチェックして、コロナの陽性反応が本当にコロナかチェックする事に役立てる為と思われますが・・・現場は理解していないので、新型コロナウイルスとインフルエンザで両方陽性が出たら、両方のウイルスに感染していると判断するでしょう。(医師が勉強不足だとこうなります)
■ 10x6乗コピー以下は不活性のウイルスを検出している ■
最近のPCRキットは感度が高く6個のウイルスからも陽性判定が出る様です。
一方で、PCR検査で10x6乗コピー以下のウイルス量では、全てウイルスが不活性だったとの論文も出ている様です。要は感染するにはPCR検査で増殖後に100万個以上のウイルスが件検出されている必用が有りますが、PCR検査の感度はこれよりも高く、充分な増殖量に満たないウイルス量でも「陽性」と判定しているのです。
(徳島大学の大橋教授は、動画でこの点を勘違いされている様で、検体に含まれているウイルス量と、増殖後のウイルス量を混同されている様です。)
ウイルス6個というのがどの様な状態かと言えば、空気中に漂うコロナウイルスが鼻毛に付着して、それを検体採取してしまったとか・・・検査の仮定で空気中を漂うウイルスが混入してしまったとか・・・その程度でも陽性判定となる可能性が有る。
■ ウイルスの暴露と感染は分けて考えるべき ■
感度の高すぎるPCR検査は、「何を見付けているのか分からない」状態を作り出します。
PCR検査は元来は「遺伝子の検出用」の技術で、感染の判定用の技術では有ません。これはPCR検査を開発して1993年にノーベル賞を受賞して学者が警告しています。
感染とは、ウイルスに暴露し(体内の取り込み)、ウイルスが一定以上増殖した状態を指します。一方、ウイルス暴露はウイルスを体内に取り込んだだけで、ウイルスはその後、T細胞やマクロファージなどによって撃退される可能性も高い。これは感染とは言いません。
感度の高いPCR検査はウイスるの有無を測定するだけなので、露獏でも「陽性」と判定します。現状では「無症状の感染者」も「露獏」も区別されないのです。
■ 「無症状の若者」では無く「老人が老人に感染させる」 ■
PCR検査で陽性になると「無症状の感染者」として自宅待機や入院が必用になりますが、「無症状の感染者」がウイルスを排出するという根拠は乏しい。ドイツの論文が参照されていますが、追加の検証がされた形跡が無い。
専門家委員会も4月頃の会合で、「無症状の若者が感染を広げているのでは無く、老人が老人を感染させている」との発言があった様です。ただ、この動画は直ぐにネットから消え、議事録も公開されていません。
これはどういう事かと言えば、「無症状の若者」はほとんどウイルスを排出せず、免疫が低下して感染すると体内でウイルスが増殖する老人が感染源となっている・・・そういう事です。当然と言えば当然の事。
■ PCR検査の問題点は専門家がネットで多数発信しているが素人には分からない ■
PCR検査数を増やして無症状の若者を掘り出す事の問題は、多くの専門家がネットに詳しく情報を載せていますが、素人がこの様な情報を自ら捜す事は有りません。偶々目にしても、数式を見ただけで拒絶反応を起こす。
一方で、ニュースで「本日は東京で400人以上の陽性者が出ました」と言われると、感染者の群れがゾンビの様に街を歩き回っていると想像して恐怖します。
報道各社はPCR検査の問題点など百も承知ですが、毎日、陽性者数ばかりを垂れ流し、「怖い」という巷の声を電波で増幅させます。これ、完璧に「確信犯」ですから・・・。ワザトコロナ禍を演出しています。
■ アホらしくなって来た ■
私のブログの目的は、情報発信と言うよりも、自分の興味を満たす事に重きを置いています。
新型コロナの全容がほぼ分かって来たので・・・そろそろアホらしくなって来た・・・。
言い方は悪いかも知れませんが「大衆に何を言っても伝わらない」という気分で鬱々とします。
「それでも地球を動いている」と言ったガリレオの気持ちが最近良く分かります・・・。
PCR検査は「微量の遺伝子を複製増殖」させる技術です。Polymerase Chain Reaction法(PCR法)が正式名称です。
1)検体の遺伝子量では検査の反応が得られない
2)遺伝子の一部の特徴的なDNA配列のみを増殖させて検査装置で測定できる様にする
簡単に言ってしまえば、上記の様な検査です。
・・・実際には
タカラバイオケミカルのホームぺージより
1) 遺伝子の特定部位のみ増殖させる「プライマー」(合成DNA断片)を製作する
2) DNAポリメラーゼとプライマーの作用でDNAの特定部位が増殖される
3) 増殖された遺伝子の断片もさらに増殖される
4) 遺伝子の特定部位だけが指数関数的に増殖される
5) プライマーに蛍光発光する指標を付けておく事で蛍光の強さでDNAを判定する
ちょっと専門的で難しいですが、微量の「ウイルスの断片からウイルスの断片を大量に複製する」技術がPCR検査です。
■ 検査方法で左右されるウイルス判定 ■
PCR検査は簡単にウイルスの断片を増殖させる技術だと思われていますが、検査方法の設計によって感度は変化します。
プライマーの設計によってはDNAの増殖効率が悪かったり、アニール温度の設定によって増殖速度が遅くなったりします。
コロナ禍が始まった当初、感染研の提示した検査方法のアニール温度は低すぎて増殖が上手く行かないとの指摘が専門家からされていました。切り取り、増殖させるDNAの長さが長い場合などは、アニール温度をちょっと高めに設定する必要が有るなど、検査には「ちょっとしたコツ」が有る様です。これを適切、或いは不適切に設定する事で検査感度が変わって来ます。
■ 新型コロナウイルス以外でも陽性判定してしまうPCR検査 ■
さらにDNAの断片を選択的に増殖させる為のプライマーにも問題が有ります。例えば切り取るDNAの配列が新型コロナ独自の配列では無い場合、新型コロナ以外のウイルスや細菌のDNAを新型コロナウイウルスのDNAとして増殖される可能性が有ります。
アメリカのPCR検査試薬の説明書には、次に記載したウイルスでも陽性が出る可能性が有ると記載されています。
・Influenza A Virus (H1N1),
・Influenza B Virus (Yamagata),
・Respiratory Syncytial Virus (type B),
・Respiratory Adenovirus (type 3, type 7),
・Parainfluenza Virus (type 2),
・Mycoplasma Pneumoniae,
・Chlamydia Pneumoniae
インフルエンザA,B、マイコプラズマ、アデノウイルスなど、極々一般的なウイルスに反応する可能性が有る。
厚労省もこの問題に気付いている様で、7/22から、新型コロナウイルスと同時にインフルエンザや百日咳など数種類のウイルスを同時に測定出来るPCR検査キットを保険適用する様に通達しています。新型コロナ以外のウイルス感染を同時にチェックして、コロナの陽性反応が本当にコロナかチェックする事に役立てる為と思われますが・・・現場は理解していないので、新型コロナウイルスとインフルエンザで両方陽性が出たら、両方のウイルスに感染していると判断するでしょう。(医師が勉強不足だとこうなります)
■ 10x6乗コピー以下は不活性のウイルスを検出している ■
最近のPCRキットは感度が高く6個のウイルスからも陽性判定が出る様です。
一方で、PCR検査で10x6乗コピー以下のウイルス量では、全てウイルスが不活性だったとの論文も出ている様です。要は感染するにはPCR検査で増殖後に100万個以上のウイルスが件検出されている必用が有りますが、PCR検査の感度はこれよりも高く、充分な増殖量に満たないウイルス量でも「陽性」と判定しているのです。
(徳島大学の大橋教授は、動画でこの点を勘違いされている様で、検体に含まれているウイルス量と、増殖後のウイルス量を混同されている様です。)
ウイルス6個というのがどの様な状態かと言えば、空気中に漂うコロナウイルスが鼻毛に付着して、それを検体採取してしまったとか・・・検査の仮定で空気中を漂うウイルスが混入してしまったとか・・・その程度でも陽性判定となる可能性が有る。
■ ウイルスの暴露と感染は分けて考えるべき ■
感度の高すぎるPCR検査は、「何を見付けているのか分からない」状態を作り出します。
PCR検査は元来は「遺伝子の検出用」の技術で、感染の判定用の技術では有ません。これはPCR検査を開発して1993年にノーベル賞を受賞して学者が警告しています。
感染とは、ウイルスに暴露し(体内の取り込み)、ウイルスが一定以上増殖した状態を指します。一方、ウイルス暴露はウイルスを体内に取り込んだだけで、ウイルスはその後、T細胞やマクロファージなどによって撃退される可能性も高い。これは感染とは言いません。
感度の高いPCR検査はウイスるの有無を測定するだけなので、露獏でも「陽性」と判定します。現状では「無症状の感染者」も「露獏」も区別されないのです。
■ 「無症状の若者」では無く「老人が老人に感染させる」 ■
PCR検査で陽性になると「無症状の感染者」として自宅待機や入院が必用になりますが、「無症状の感染者」がウイルスを排出するという根拠は乏しい。ドイツの論文が参照されていますが、追加の検証がされた形跡が無い。
専門家委員会も4月頃の会合で、「無症状の若者が感染を広げているのでは無く、老人が老人を感染させている」との発言があった様です。ただ、この動画は直ぐにネットから消え、議事録も公開されていません。
これはどういう事かと言えば、「無症状の若者」はほとんどウイルスを排出せず、免疫が低下して感染すると体内でウイルスが増殖する老人が感染源となっている・・・そういう事です。当然と言えば当然の事。
■ PCR検査の問題点は専門家がネットで多数発信しているが素人には分からない ■
PCR検査数を増やして無症状の若者を掘り出す事の問題は、多くの専門家がネットに詳しく情報を載せていますが、素人がこの様な情報を自ら捜す事は有りません。偶々目にしても、数式を見ただけで拒絶反応を起こす。
一方で、ニュースで「本日は東京で400人以上の陽性者が出ました」と言われると、感染者の群れがゾンビの様に街を歩き回っていると想像して恐怖します。
報道各社はPCR検査の問題点など百も承知ですが、毎日、陽性者数ばかりを垂れ流し、「怖い」という巷の声を電波で増幅させます。これ、完璧に「確信犯」ですから・・・。ワザトコロナ禍を演出しています。
■ アホらしくなって来た ■
私のブログの目的は、情報発信と言うよりも、自分の興味を満たす事に重きを置いています。
新型コロナの全容がほぼ分かって来たので・・・そろそろアホらしくなって来た・・・。
言い方は悪いかも知れませんが「大衆に何を言っても伝わらない」という気分で鬱々とします。
「それでも地球を動いている」と言ったガリレオの気持ちが最近良く分かります・・・。