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「怪文書」は何故出てくるのか・・・加計学園問題

2017-05-18 10:12:00 | 時事/金融危機
 

■ 森友問題よりも深刻 ■

安倍総理の友人が経営する加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を来年4月に新設する問題、特区の認定や文科省の認可に「忖度」があったのでは無いかと囁かれていました。

国家戦略特区制度を担当する内閣府が文科省に対し、「総理のご意向だと聞いている」と回答したとする内容の文書が飛び出して来て、マスコミ各社ももの問題を取り上げ始めています。

加計学園が獣医学部を今治市に設立する問題では、日本獣医学会も文科省も四国においては獣医学部は既に足りており、学部新設は認められないとの方針でした。しかし、国家戦略特区の制度を用いて半ば強引に学部新設を押し通したというのが今回の事件の根幹。

今治市は学部新設に当たり、約17万平方メートルの敷地を整備し学園に無償譲渡しました。これは森友学園なんて比べ物にならない事件に発展する可能性が有ります。

ネットや雑誌では以前から問題とされていた加計学園問題、とうとう「怪文書」まで飛び出して来て国民の多くが知る所となりました。

■ 「怪文書」が何故出て来るのか? ■

「怪文書」の出どころは多分文科省でしょう。

現在の日本は政府、正確には菅官房長官が官僚人事を握っている為、安倍内閣に不利になる文書が省庁内部からリークするのは不自然な事です。会議の出席者を当たれた、だいたい誰が作成したkメモか目星は付きますから、そんなリスクを冒してまでリークする官僚は普通に考えれば居ません。

では、「怪文書」が偽物かと言えば、多分本物でしょう。

「省内に保存されていた議事録を関係者以外の省内の誰かがリークした・・」こんな方法ならば、リーク者を特定する事は難しくなります。或いは関係者がリークしても、口裏を合わせて「俺じゃない」と言い張れば、誰がリークしたか分からなくなる・・。

ところで、リスクを冒してまで省内の文書がリークされる原因は何なのでしょうか・・・・陰謀論者としては、安倍総理が事件に関わっているかどうかよりも、こりらの方が気になります。

■ 安倍政権内部で権力闘争が起きている? ■

安倍政権を牛耳る実力者は二人とされていました。一人は閣僚人事や自民党内の閣僚人事を支配する菅内閣官房長官。

そしてもう一人は、安倍総理のブレーンを務める経産省出身の「今井 尚哉」内閣秘書官。今井秘書官は通産省時代はエネルギー問題を担当していまいした。今井氏の父親は医者でしたが、叔父は新日鉄会長から経団連会長を歴任した今井敬氏というサラブレット。

先日の日ロ首脳会談も今井氏が準備をしたものとの噂が流れていますが、北方領土返還にプーチンが合意出来なかったのは、土壇場になって外務省が米軍基地を北方四島に建設しないとは確約出来ないと言い出した為だとか?要は対米従属の外務省に今井氏は煮え湯を飲まされたらしい。

そんなこんなで、政権内の今井氏の力が弱まり、菅官房長官が政権を牛耳り始めた事を面白く思わない人たちが居るのではないか・・・。官僚の中にもそういう人達は居るはずです。

ロシアとの国交正常化を今井氏が仕切っていたとするならば、その目的はサハリンやシベリアの資源のはずで、エネルギー安全保障をアメリカに握られている現状を良く思っていない官僚達が背後に居るはずです。これを対米従属の連中が邪魔しているという対立構図となるのですが・・・。

■ 内部から瓦解が始まった安倍政権? ■

森友問題にしても、加計学園問題にしても本来ならば大手マスコミが報じる事が無かったであろう問題です。

それが大々的に報道され始めた裏には・・・安倍政権の官僚やメディアへの影響力が弱まっている、或いは安倍政権に揺さぶりを掛ける勢力が台頭している・・・そういう妄想がチラホラとネットに出始めました。盤石な政権が瓦解するのは内部からだと。

陰謀論者の私としては、メディアの支配者はアメリカだと妄想していますから、安倍政権を恫喝しているのは他ならぬアメリカのジャパンハンドラーだと考えます。

これがプーチンに接近した安倍総理へのお仕置きなのか、あるいは憲法改正への尻叩きなのかは・・・多分、ここ最近の安倍総理の改憲への前のめりの姿勢からは後者では無いかと・・。