人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

46T-16Tで麻綿原高原は登れるか・・・シングルギアーの限界

2016-02-22 05:13:00 | 自転車/マラソン
 



■ シングルギアーの限界にチャレンジ ■

息子のシングルギアーの自転車をレストアしてから、すっかりギア付のロードバイクに乗らなくなってしまいました。

そこで本日はシングルギアーの46T-16T、ギアー比2.875でどこまで坂を登れるかチャレンジしてみます。養老渓谷の先、麻綿原高原を老川十字路側から登ります。

養老渓谷までは、うぐいすライン経由でメーター読AV27.1Km/hで到着。登りの為に足は温存しています。

さて、ここからがいよいよ実験の始まり。
頭の中でこんな会話が浮かんで来てしまいました…アホだ・・・。

「ギアーが付いていないじゃないか?」
「お偉いさん達には分からないんです、ギアーなんて飾りですよ。」
「私に出来るかな?」
「人力さんなら大丈夫です」


■ 蛇行と言うよりは、ハンドルを抉って(こじって)強引に登る ■



老川十字路の先を左折していよいよ麻綿原への登りに取りつきます。ここ、いきなり10%超えの劇坂が続きます。

ジリジリとペダルを踏み込む様な、ゆっくりとしたダンシング?で強引に登りますが、背中の筋肉が悲鳴を上げています。当然、真っ直ぐには登らないので、蛇行して少しでも斜度を軽減しながら進みます。

それでも、心拍は一気に200を超えてしまいます。頭がドクンドクンしてきて、何だか霞の向こうにお釈迦様が見える様な・・・そんな状態でさすがに足付。後、20秒登り続けたらヤバかったかも・・・。

3分程休んで息を整えたら、再び登り始めます。蛇行なんて生易しいものでは無く、前輪を抉る(こじる)様にして強引に登ります。足の力で登っているのか、背筋と腕の筋肉で登っているのか、分からない状態です。

どうにか足付1回で最初の劇坂をクリアー。この後は下り様も交えながら少しずつ標高を上げて行くコースが続きます。そして、終盤は所々15%を超える傾斜が出現します。



内浦山の北側斜面を登る林道の路面は結構荒れています。さらに昨夜、南房総方面は大雨が降った様で、路面はウエット、所々、泥が溜まっています。

この道の最大の敵はコケです。ギア付で登る時は、コケが生えている所を避ける事が出来ますが、シングルで蛇行するのでコケの上を走る事になります。とうとう、15%越えの坂でコケで後輪がスリップして全然登らなくなります。これは仕方無い・・・・カベンディッシュの脚力だって濡れたコケには勝てまい・・・。そう、勝手に解釈して、ここで少し休憩。

カミサンに状況をメールしたら、「バカ?」って返信が有りました。

・・・そこは「バカなの?」と返して欲しい。『僕だけが居ない街』のカヨちゃんの声だったら最高に頑張れるのに・・・なんてバカな事を考えてしまうのは、きっと脳が酸欠だからだろう・・・。

■ 麻綿原の山頂で若いローディー達と出会う ■

どうにか足付2回で麻綿原の山頂に到着。街乗り用の肉厚の7005番アルミの車体はガッチガッチで踏めば登ります。これが、軽量アルミのフレームだったら壊れそうで怖くて途中で挫折していたかも知れません。

麻綿原の観音堂で一休みしようと登って行くと、上の方から談笑する一団の声が聞こえます。ハイカーかなと思ったら、何と自転車が並んでいます。6人程の若者の一団です。こんな所で自転車乗りに会おうとは・・・これにはお互いにビックリポンです。

さらに、彼ら、私の自転車がシングルだと気付き・・・ここからは自転車バカ話で盛り上がり、一緒に記念撮影までしちゃいました。

この一団、女性も一人混じっていましたが、周辺の山道を一日中走って、獲得標高は2000mオーバーだとか・・・変態さん達だ・・・(他人の事は言えませんが)

■ 大雨の後の林道はトラップだらけ ■

若者の一団と別れた後は、一路鴨川を目指してダウンヒルです。

しかし、前日の大雨で路面には枯葉や小枝が散乱しています。さらに、道路を何度横切るグレーチングの周辺は、大量の落ち葉でどこがグレーチングかも分かりません。下手にグレーチングの上でブレーキを掛けようものなら滑って転倒しそうです。

もうこうなったら飛び越えるのが一番。スピードを殺さずに、エイーっとハンドルとペダルを同時に持ち上げる感じでジャンプすると1m位の幅はクリアー出来ます。ただ・・・ホイールを痛めそうで、いつもはやらないのですが・・・。

下り初めてすぐにキョン(野生化した台湾鹿)が2頭、自転車の先へ先へと逃げて行きます。繁殖期なのでしょう、オシリが真っ白な毛に覆われています。道の左右に分かれて山の斜面に逃げたキョンでしたが、どうやらツガイだった様で、私が近づいても斜面から逃げません。怖がらせない様に「コンニチワ」なんて話し掛けていたら「ギュオン!!!」みたいな凄い鳴き声で威嚇されてしまいました。道の反対側に逃げた一頭がこれに応じます。あまり「鹿の恋路」の邪魔をしてはいけないので、早々にその場を離れます。

内浦県民の森の先では、いつもながら猿の群れに出会いますが、本日の猿達はあまり逃げません。春の陽気のせいでしょうか???



気温は15°Cを超えているます。海を渡る風にはは冬の気配はもう有りません。鴨川シワールドの入り口は菜の花が満開でした。

■ 悪路でまるでシクロクロスだ・・・ ■

鴨川で娘のアパートに立ち寄ります。掃除を手伝って、カレイの煮つけを作らされて昼ご飯を一緒に食べます。ついでに調子が悪いというノートパソコンの様子を見ている内に3時を過ぎてしまいました。

山道で日が落ちると帰れなくなるので、3時半に鴨川を出発して、清澄山を登り養老渓谷を目指します。清澄山の登りは最大斜度が8%程度なので、蛇行せずにゆっくり登ってクリアー。

小櫃川沿の養老清澄ラインは昨晩の大雨で結構荒れています。トンネルの出口はご覧の通り。



ほとんどシクロクロスの様な状況で所々に出現する泥んこゾーンをクリアーします。自転車…洗車しなくちゃ。

■ 日が暮れたので上総牛久から輪行 ■

八幡宿まで180Km走る予定でしたが、上総牛久で日没。集中力も切れて来たので夜間走行は危険です。そこで、小湊鉄道で輪行します。




結局150Km走りました。

シングルギアバイク、結構遊べますね。
最早、ギア付では、当たり前過ぎてツマラナイ・・・。



結局 155Km走って、獲得標高は1900mkを超えました。
メーター読みのAVは24.5Km/h 

ギアー、要らないな・・・・。