人力でGO

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房総縦断・自転車の旅ー2

2008-07-18 05:13:47 | 自転車/マラソン
千葉県在住の方でも、麻綿原高原をご存知の方は少ないのではないでしょうか。
清澄山の裏にあるアジサイの名所で、見頃は7月の下旬です。

養老渓谷から麻綿原高原へは、清澄養老ラインをしばらく進み、
途中、麻綿原方面へ右折します。
右折直後から、風景が一変します。
まさに高原と呼ぶに相応しい、下草の少ない森林風景となり、
幹の太い、トウヒの様な針葉樹の林が、
一瞬、ここは信州?と錯覚させます。
かなり広い別荘が点在しています。

この別荘地を抜けると、道は山道に突入します。
とにかく、ひたすら登り。激坂ってやつですかね。
気が付くと、ギアーを使い切っています。
後は気合で登っていくのみ。
所々に。「電線をたどりたどって麻綿原」という立看板が現れます。
手作り感が微笑ましい看板です。

そろそろ坂にも飽きた頃、
麻綿原高原の駐車場が出現します。
アジサイの見頃とあって、車の観光客も何組かいます。
駐車場から先は、道の両側はアジサイ。アジサイ。アジサイ。
正に見頃、種類は単一で、一番オーソドックスなアジサイ。
色は薄い空色。




200m程進むと、T字路に当たります。
そこを右に登っていくと・・・・
ウワァ・・・。
山全体がアジサイで埋まっています。

完全に観光客気分で写真を撮っていると、
ジェンジェンジェン・・・メタボなアブラゼミのような鳴き声。
一匹が鳴き始める、周りの何匹かた合唱(ウルサイ)して、
10秒程で止めてしまう・・・・。
この繰り返し。
一瞬、クマゼミかとも思ったが、
近くの人に聞いてみると、ヒメハルゼミとの事。
初めて聞きました。
私は名前から、もっとヒグラシの様な、透明感のある鳴き声かと思ってました。
可愛い女の子が喋ったら、中村あゆみ みたいな声だった・・。
・・・そんなショックを受けました。

さて、アジサイの山をひたすら進むと、山頂に到着。
観音様?がいらっしゃるお堂から、房総の山々が一望できます。
この先道を下ると、上総亀山、養老渓谷方面に戻ります。

私はここでUターンして、
清澄山方面を目指します。

再び、アジサイの山の中を、自転車を押して進んでいると、
道端に妙な看板が・・・・
「山ヒル注意」「草むらには山ヒルがひそんでいます。」
「虫除けスプレーの効果あります。」

極めつけは・・・
「恐怖の山ヒル体験コース
 山ヒル生息地帯に住む人の苦労を味わってみませんか。」

・・・何なんだ、この高校の文化祭の様なチープなノリは・・。
まあ、わざわざヒルに血をくれてやる程、血の気も多くないので、
無視して、清澄方面へ進路を取ります。
しばらく進むと、変則十字路に当たります。
清澄方面は未舗装の林道で、さらにゲートが閉まっているので断念。
安房小湊方面9Kmという表示に従い、左折します。
ここからは、また明日。

(追記)
帰宅後、気になっていた「山ヒル」をインターネットで調べて愕然。
実は、今、全国で山ヒル被害が急増中との事。
山が荒れたからとも、鹿が大繁殖したからとも、
はたまた温暖化の影響かとも言われているようですが、
とにかく山ヒルのいる山に入ろうものなら、
どんなに注意しても、たちどころに靴の中にもズボンの中にも
はたまた背中まで。何匹ものヒルは這い上がってきて、
血を吸われるようです。
噛まれても、ヒルが麻酔物質を分泌するので気付かず、
また、血液凝固を妨げる物質を注入されるので、
しばらく出血が止まらず、気付けば血がダラダラ・・・。
興味がある方は、インターネットで調べてみて下さい。
驚くほど沢山ヒットします。

そして、清澄山周辺は千葉県随一の山ヒルの生息地だそうです。
鹿の以上繁殖が原因の様ですが・・・。
私、何も知らずに、林の下草の中に入ってしまいました。
自転車を木に立てかける為に・・・。
下草の中に、ヒカゲノカズラを見つけて喜んだりしていましたが、
まさか、ヒルに狙われていようとは・・・。