アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

飛距離が、ひょぉぉ~ん…♪

2011-12-18 10:29:23 | Weblog
昨日はアンサンブル・バレエ クラスのレッスン
近頃面白いのは、レッスン前に軽いおしゃべりなどするときにリナがルティレ‐ルルヴェでバランスをとったまま話を聞いてくれるようになったこと。
片脚の爪先立ちで両手をバーから離したまま10秒前後、日によってはそれ以上は静止している。軸脚もグラつかないしルティレの膝も落ちない。力んで固まっているわけでもないし自然にまっすぐ伸びていてキレイ
「う~ん、朝ウチでやったときのほうがバランスが良かったなぁ…」
「お…、今日はいけそう…」
という彼女の自己診断結果を聞いてからバー・レッスン開始。
腹筋の筋トレも兼ねた脚慣らしをしてからグラン・プリエ、バットマン・タンジュ、……とアンシェヌマンを進めていく。
リナとマン・トゥー・マンのときは各々のアンシェヌマンのヴォリュームが若干アップして、ルルヴェでのバランス&ポゼも多くなるな。
そしてバーに脚をのっけるリンバリング(=ストレッチ)。
最後のスプリッツをして前と後ろにカンブレをしたら
「おくやまにぃ…もみじふみわけ…なくしかのぉ…こえきくときぞぉ…ときぞぉ…きくときぞぉ…あれっ……えぇっとぉ…」
それを聞きながら私はカンブレをゆっくりくりかえす。
「おくやまにもみじふみわけなくしかのこえきくときぞ、あきはかなしき…だ」
よぉし。
スプリッツ、右側もきちんとつくようになって後ろ側の脚の膝も伸びるようになったね。
左側のリンバリング、最後のスプリッツをして
「あらざらむこのよのほかのおもひでに、いまひとたびのあふこともがな」
(アタッ、ワタクシソレハマダオボエテイナイ……
「いまはただ、おもひたへなむとばかりを、ひとづてならで、いふよしもがな」
(ウヘッ、ソレモワタクシハマダオボヘテイナヒ……
よぉし。
「よく憶えたねぇ、“あ”の段は終わったの?」
「ん。今“お”の段。つぎは“小倉山”なんだ」
「おぐらやま……なんだっけ…“いまひとたびのみゆきまたなむ”なんだけど…もみじだよね…えぇ~っと…」
「うん、もみじはあってる、と思う…」
と会話しながらその間スプリッツしたままなんだから、百人一首の効果は大ですね。
そそくさと立ち上がることがなくなったからしっかりストレッチは出来るし膝もキレイに伸びるようになり、前にトルソーを倒すのも脚にお腹がつくまで前屈出来るようになったし、後ろに反ることもゆったりと出来るようになったものね
さて、センター・レッスン。
バットマン・タンジュやタン・ルヴェその他の練習をしたあと。
バロネ・アン・ナヴァンとアティチュード・ルルヴェ、トゥール・アン・ドゥダーンのアンシェヌマン。
トゥール・アン・ドゥダーンをして次のバロネ・アン・ナヴァンに移る直前の脚の踏み替え方を、見本を見せながら説明。
「勢い任せで回転しちゃうと前に飛び出しちゃうからね…。ルティレはデリエールにして、その脚を踏み替えることで回転を止める…、ね…」
「ん」

…そう……そう……よし……、うぅ~ん、アームスかぁ…。
「アームスのコントロールがまだあまいんだよ…、サポートするから、ちょっとアティチュード・ルルヴェだけ繰り返してごらん」
アン・オーに上げた彼女の手を持って、彼女がドゥミ・プリエをするのと同時に手を引き上げることを繰り返す。
「いい?プリエのときには運動の方向とは逆にアームスでトルソーを引き上げるんだよ。ちょっとわざとらしくなってもいいから、アームスを突き上げるようにしてごらん」

…そう、そういうこと……、うん……、あれっ?……あぁ、ルティレか…。
「アティチュードからルティレに変わるときに脚を下ろしちゃだめだよ。内腿が落ちるとそれを引き上げるのに余計な力が必要になるでしょ。ちょっとルルヴェを繰り返してごらん」
彼女の膝をサポートして3回ルルヴェをさせて、4回目と同時に膝下をポンと軸脚の膝に向かって送ってあげる。
「あ、そうか…!ルティレが速い…!」

…そう……それ……よぉし……よくできました。
そして、
「先週はじめてやったね。グラン・ジュテ・アン・ナヴァン・クロワゼ。もう一度しっかりやろう」
「んっ
まずは2~3回リナが私の後ろでパや踏切のタイミングを合わせる。
グリッサードとトンベは一つのパだと考えてまとめること、トンベのあとのプリエでしっかりバネを貯めること、などを見本を見せながら改めて説明。
それから彼女一人で
プレパラシオン→シャセ→グリッサード→トンベ→グラン・ジュテ・アン・ナヴァンクロワゼ
とグラン・ジャンプを跳んでは走って戻り、また跳んでは走って戻り、を繰り返す。
うぅ~ん、脚力はあるからなぁ……、踏み切ったあとのコントロールか…。
「リナ、あのね、前の脚をグラン・バットマンするでしょ、そしたらね後ろの脚が上がりきるまで前の脚は下ろさないの」
「…?脚を下ろさない…?」
「うん。リナはね後ろの脚をアティチュード・デリエールに上げるスピードは速いからいいんだけど、その前にドゥヴァンの脚を下ろしちゃうからね。アティチュード・デリエールが上がったときにはもう着地しちゃうことになるんだよ。着地しにいかなくていいの。脚を上げたままにしておいても自然に着地するから」
と見本を見せながら説明。
「ふぅ~ん
さぁ、跳んでごらん。

そう、ソレです
右が出来たら次は左。また右、さらに左と繰り返す。
うぅ~ん、あとはアームスのタイミングだけか。
「いいかい、グリッサード→トンベまでにアン・バに下げておくのよ。で前の脚をグラン・バットマンする瞬間にアン・ナヴァンからア・ラ・スゴンドに一気に開く」
とまたまた見本を見せながら説明する。
彼女も脚の動きに合わせてアームスの通り道やタイミングを確かめながらゆっくり動く。
よし、跳んでごらん。

そうです、それ。ほぉら、大きく移動できたじゃないの…
飛距離が伸びた。
「なぁんか、すきょぉ~ん って前に進めたカンジ…
でしょぉ… 気持ちいいでしょぉ…
いろんなグラン・ジャンプに挑戦していこうね
コメント
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