ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

感謝 ‐ 4月がゆく

2011年04月29日 | 季節/暦

 わらべたち>で紹介した、お人形作者でお茶のお仲間でもあるHさん、「駅の階段で残り一段を踏み外し、靭帯を痛めてしまったの」と、電話の向こうで話される。
 彼女に限らず、転んだり滑ったりが思いのほか大事になることが多く、「お大事に」と電話を切った。

 Photo_3通のお仲間のMさん、そのことを知り、日頃キャリーバックを引っぱりバタバタと動く私を心配して、嬉しくも転ばぬ先の杖ならぬ “ 転ばないお守り ” を作って下さった。

 毛糸で編んだ赤と白の袋には、小さな花がついている。
 中には小豆が二粒入っているとのこと、「まめまめしく元気にと言うことかな?」 と、勝手に解釈している。

 そうなんだ、Mさん、こうした小さな細工物、玄人跣(はだし)と言うよりプロの域。

 2_21_5籠の丸い玉は、正月に松に餅花のように付けてドアに飾る。
 端切れなどで作られていて、小さな鈴が付いているのでチリンチリンと可愛く鳴る。

 梅も、桜も、桃も、花の頃に電車からしか眺められない私に、「ゆっくり楽しんで」と作って下さった。
 ちりめん細工の “ 自称サッチャン ” と呼ぶ椿の花、キャリーに付け、お守りと名札代わりにしている。

 1_2話は少しそれるが、朝日の連載漫画「ののちゃん」に登場するサッチャン。
 ののちゃんのおじさんのお孫さんで相当の悪ちび、ののちゃんちの犬のポチが、サッチャンの顔を見ただけで、尾っぽを巻いてすごすごと犬小屋に逃げ込むほど。
 誰かに、「あんたがモデル?と揶揄されるほど、「小さい頃の私に似ていて可笑しい。

 話は戻って、七夕の短冊、風車、提灯、輪っかつづりなども。
 花も餅花も短冊も可愛い、“ 和のオーナメント ”、丁寧なお心遣いに感謝のほかない。

 彼女の作品、「お店に並べても!と皆さん太鼓判を押されるのだが、手仕事が好きな当のご本人、ニコニコ笑いながら愛をどっさりと詰めておられる。

ブログ、皆様に支えられて25日で満2年、<酒とバラの日々>から旅を重ねて319回、思えば遠くへ・・・の心持、しないでもない。

 1_4Photo_9 西国八十八箇所のお遍路ではないが、遠藤周作の「<沈黙>」の舞台となった長崎の大村や西彼(せいひ)、足を伸ばして五島など、“ そこにあるすべての道が小さな名もなき教会へと続く佇まい ” を、巡礼できればと願っているのだが・・・。

 その巡礼、「遅れる!とあたふたとキャリーを引っ張り飛び出す彼女の姿に、 「こりゃ、無理や!と、早くも諦めムード。

 キャリーで小さく揺れる、 “ サッチャンこと椿の花 を見送りながら、「恵み、あらたかならんことをと願う日々である。

少し長くなりましたが、拙文にアクセス頂く皆様に、心から感謝申し上げます。
 自粛模様のなかでゴールデン・ウィークが始まりましたが、様々な思いを残し、卯月・4月はゆくようです。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.319

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