昼夜を分かたず働くと鳴り物入りで開港。
それを潮に引退する筈の伊丹が居座り、挙句、今になって着陸料が高いとか遠いとか難癖をつけられ、俗にいうお茶をひく関西空港。
マイレージのこともあって、ヨーロッパへは成田へ廻るか海外フラッグしかない。
片道ならまだしも往復とも成田で長々と待たされるのは業腹だ。
で、関空発のルフトハンザ(写真上)でフランクフルト空港乗り継ぎになるのだが、愛称フラ・コート、利用された方も多いだろうが、呆れるほど広く疲れる。
関空発、通常ターミナル1のBゲートに着く。
ここにはABCのゲートがあり、乗継便がB(写真中)なら比較的楽だが、それがAともなれば、何処までと思うほど長い地下道を歩くかスカイライン(写真下)に乗らなければならない。
それに、何処の空港も同じだが、9.11以降手荷物検査が厳しく長蛇の列、もたもたしなくとも1時間など直ぐに経つ。
もしや?の時のため乗継便までの時間を多めに取るので、挙句ゲート付近で待たされ、「嘘をついて!」と呆れられ乍らも飲みたくもない?ビールについ手が出る。
余談だが、シェンゲン協定、EU域内などの入出国管理に関する協定を批准した国への入国審査、最初の寄港地だけで済む。
ただ、イギリスは別で、疑り深い?アングロ・サクソン、入国審査を他国に任せる気は毛頭なく、自国の空港でランディング・カードを書かせた上にあれこれと訊く。
通貨のポンド然り、とかく女王様の国は面倒で敵わない。
そのフラ・コートでのこと。
入国審査のカウンター、ヨーロッパ規格?外国人に比べれば超小柄な私、悔しくも顔だけしか届かない。
斯くいう私、喘息気味で機内では殆どマスクをかけている。
そのうえ毛糸の帽子に色付き眼鏡の格好で旅券を差し出していた。
係官、一瞥し「OK」とスタンプを押してくれたが、マスクのことを忘れてしまっていて、通過後ペトロに、「何、その格好?」と指差されて初めて気がつく始末。
件の係官、問い質したいこともあっただろうなと思うのだけれど、子供サイズのおばちゃん風邪で可哀想と思ったのか、ただ面倒くさかっただけなのか知りようもないが、あっさり許可してくれた。
今、思い出しても笑ってしまう。
ペトロは、「日本の旅券は信用があるなあ!」などと憎たらしいことを言って笑う。
何年か前にそんなこともあったフラ・コートから、アムステルダム・スキポール空港へと向かった。(続く)
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