ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

眼鏡違い?- 5月がゆく

2011年05月30日 | 季節/暦

 読売と朝日、日をおかず似て非なる社説を掲載した。

 西岡参院議長が、菅首相に、「即刻、辞任すべきだ」とする書簡を送り、記者会見や読売への寄稿でも同じ趣旨の主張を繰り返したことが背景にある。

 まず読売、「参院議長‐首相 『退陣勧告』1 の意味は重い」とした(20日付)。
〈 民主党に推挙されて就任した参院議長だ。
〈 ねじれ国会で、法案の生殺与奪の力を持つ議長が、首相に
〈 退陣勧告したことの意味は重い。
〈 菅首相が震災発生以来、首相としての責務を果たしていな
〈 いと指摘している。
〈 多くの会議を作り、指揮命令系統を混乱させたことや、原発
〈 事故の情報開示のあり方などを問題視した。
〈 その上で、「一刻も早く、首相の職を辞されることを重ねて強
く求める」と主張した。
 おおむね妥当な見解である。

 一方、朝日は、「参院議長発言2‐危機の中で 『倒閣』 の愚」と主張(21日付)。
辞めないなら、「野党が衆院に内閣不信任決議案を出す以
〈 外に道はない」とまで言い切っている

〈 確かに、菅政権の震災対応の遅れや原発事故の情報公開
〈 の不十分さに、人々は日に日に不信感を募らせている。
〈 国会でも批判が高まるのは無理からぬところもある。
〈 しかし、立法府の代表が院としての決定もないのに、行政府
〈 の長である首相の進退を口にするのは看過できない。
〈 議長は公正中立を旨とし、わざわざ会派を離脱する慣例が
〈 ある。そんな議長ののりを越えている。

 どちらの主張にも一理ある。
 ただ、長崎県選出の西岡さんの言動は、諫早湾3_2干拓事業で福岡高裁が、「潮受け堤防排水門の開放」を国に命じた判決が不服なうえに、菅さんが相談もなく最高裁への上告を断念したことへの意趣返しとも読めなくもない。
 差し詰め、江戸の敵を長崎でならぬ、長崎の恨みを東京で晴らすようなものか?

 とまれ、良識の府の長、「選んだ我々の眼鏡違いやった」と不明を恥じるならまだしも、この国難の時に刑事被告人のお先棒を担いで、こうもあからさまに騒ぎ立てられても、「菅さんの人となりに??」のペトロでさえも聊か戸惑うのである・・・。

 そう言えば自民党も、こんなことばかりやってたよなあ? そんな愚かな政治を尻目に皐月・5月もゆく。

 写真は、5月の小ブログを彩った、「ブーゲンビレア」「ライラック」、そして、「ミニバラ」。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.332

コメント
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