アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

GDP実質1.0%増 10~12月年率、輸出伸び悩む ( 日本経済新聞 )

2014年02月17日 | 日本経済とイノベーション
GDP実質1.0%増 10~12月年率、輸出伸び悩む (抜粋記事)
 日本経済新聞 2014/2/17 12:00

 内閣府が17日発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は物価の変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.3%増、年率換算で1.0%増となった。4四半期連続のプラス成長だが、前期(年率1.1%増)に比べると伸び率は縮小した。個人消費や設備投資などが堅調となる一方、輸出の伸び悩みを背景とした外需の落ち込みが成長率を押し下げた。

 甘利明経済財政・再生相は17日午前、「民間需要を中心に景気は着実に上向いている」と述べた。

 実質成長率の速報値は民間エコノミストの予測の平均(年率2.7%増)を大きく下回った。生活実感に近い名目成長率は0.4%増、年率で1.6%増だった。10~12月期は名目成長率が実質値を上回り、デフレの象徴とされる「名実逆転」は4四半期ぶりに解消した。

 実質成長率が減速する一因となったのは、輸出の伸び悩みだ。「新興国経済が不安定なことから、輸出がなかなか改善しない」(甘利経財相)。輸出全体は前期比0.4%増とプラスに転じたものの、伸び率は小さかった。

 輸入は原油や液化天然ガス(LNG)が伸びて3.5%増となった。この結果、実質GDPの前期比の増減に対する寄与度で見ると、輸出から輸入を差し引いた外需はマイナス0.5ポイントと、2四半期続けて成長率を下げる要因となった。

 一方、国内需要は実質GDPを0.8ポイント押し上げた。消費増税前の駆け込み需要を受けて、内需が景気を下支えする要因となっている。

 内需のうち、個人消費は前期比0.5%増と前期(0.2%増)に比べ、伸び率を高めた。自動車などの高額消費が堅調だったほか、株価の上昇を受け、証券売買手数料などの金融サービスが伸びた。住宅投資も4.2%増と前期の伸び率(3.3%増)を上回った。

 設備投資も1.3%増と3四半期連続のプラスだった。自動車など輸送機械や電子通信機器などの分野の設備投資が堅調だったことを背景に、伸び率は0.2%増だった前期から加速し、11年10~12月期以来、2年ぶりの大きさとなった。

 公共投資は前期比2.3%増。5四半期続けて前期を上回ったが、12年度補正予算に盛り込んだ公共工事の執行が一服したことで伸び率は7~9月期(7.2%増)に比べて鈍った。

 昨年10~12月期の日本経済は個人消費と設備投資がけん引した。公共投資に頼る側面が強かった昨年7~9月期に比べると、民間の経済活動を軸に景気が回復する良い構図だったと言える。




以下省略

中国船3隻 尖閣諸島沖で領海侵入 (NHK NEWSWEB)

2014年02月17日 | 安全保障と東シナ海紛争
中国船3隻 尖閣諸島沖で領海侵入
NHK NEWSWEB 2月17日 11時04分

政府は沖縄県の尖閣諸島の周辺で、中国当局の船が領海に侵入したり、接近したりする事案が相次いでいることから、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置して警戒に当たっています。こうしたなか、17日午前10時前、尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船3隻が日本の領海に侵入したことから、政府は「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替え、態勢を強化して情報収集と警戒に当たっています。

19世紀清と李氏朝鮮そして江戸幕府は国家の近代化に失敗した 第一章 (12)

2014年02月17日 | お日様とお月様の光と影
 1855年3月下旬、島津斉彬は京薩摩藩邸(現京都市上京区 烏丸通今出川)に入りました。江戸時代、大名が公家や朝廷に対して政治活動を行うことを幕府は厳しく禁じていました。ですから斉彬が公に朝廷に参内することは出来ません。そこで徳川斉昭は島津斉彬に月照(げっしょう)という尊王攘夷派の僧侶を紹介しました。斉彬は工作員の西郷吉之助に月照とを密会させで関白 鷹司 政通と密談できるかを交渉させました。

 月照は清水寺成就院(きよみずでら じょうじゅいん現京都市東山区清水)の住職でした。西郷吉之助は成就院の月照を訪ねました。
 月照は西郷に言います「幕府さんはアメリカ合衆国、イギリス、帝政ロシアと和親条約を締結しはった。確かに各国と締結された条約には"通商”は明記されてへん。そやけどそれは通商問題を先送りにしてはるだけや!そのうち各国の駐日総領事が次々と来日し"通商条約”締結を幕府さんに求めるはずや!」
 (と月照は京言葉で言いました。月照さんは怒ったはるどす。)

  西郷は慣れない京言葉になぜか和んだ
  月照は西郷にさらに言います
 「よろしぃか!現在の将軍家定さんよりもっとしっかりした将軍さんを擁立してもらいたいどす。そやさかい有力大名さんで一橋慶喜将軍擁立&通商条約締結反対キャンペーンを起してもらえんやろか?」
 
 「それやったら関白さんもお会いになるかも知れませんなァ~」

 西郷は月照がかなり過激な事を話していることが判ったので藩邸に持ち帰り斉彬に判断を委ねることにしました。
 「お返事します~よろしゅうたのみます~」

 密談を終えた西郷は京薩摩藩邸に戻った。西郷は月照との密談内容を斉彬に報告しました。西郷から報告を受けた斉彬は「もしかすると…各国と幕府との和親条約締結で幕府と朝廷の関係が悪化したのか?!」と思うのだった。
 もし幕府と朝廷の関係が悪化したとすれば通商条約締結反対キャンペーンは自らの国家構想に反するので組せずその事は徳川斉昭に任せようと思った。そして斉彬は一橋慶喜将軍擁立キャンペーンに加わる方が上策と思うのでした。
 斉彬は月照からの関白 鷹司 政通との密談の返事を待つのだった。


 1855年4月初めその頃江戸では、土佐藩主山内容堂が参勤交代で家臣を従え江戸に出府して来ました。土佐藩は安政南海地震で地震と津波の被害を遭いました特に津波被害では沿岸の村々が被害が甚大でした。高知城下も地震被害を受けましたが容堂は領内の復旧作業をそれぞれの奉行に任せて江戸に下りました。容堂は領内の復旧より幕政改革に参画しょうと思い出府したのです

 容堂は籠の中で例の瓢箪の酒をぐいぐいと水の様に呑んでいました。するともうすぐ江戸土佐藩邸(現東京都千代田区丸の内)だというのに容堂の乗った籠だけが路地に入ったのです。これが容堂の勘気に触れました。
 「東洋~っっ!何しちゅう!」

 参政の吉田東洋が容堂の籠に大急ぎで駆け寄りました。

 「なんでワシの籠がだけが路地に入るんじゃき??!」
 と容堂は泥酔して吉田東洋をにらみつけました。
 「(ヤバイ!ベロベロに泥酔してるよ~…

  『江戸では徳川三家 水戸、紀伊、尾張の行列と出会う場合どこの藩主も籠から出て徳川三家に挨拶しなければならない習慣がありました。しかしそれがめんどうなので主の籠だけ路地に入っでかわすというのがなかば慣例になっていました。』『東洋は気を利かしたつもりだったがしかし容堂は気に入らなかったのです。』①
 
 (徳川がなんぼのもんやき!!)と容堂は思った。

  やがて籠同士がすれ違った。容堂が籠から降り「徳川殿!拙者は土佐藩主山内容堂でござる!」とベロベロに泥酔して徳川の籠に向かって言った。籠の中の主には泥酔した酔っぱらいが難癖をつけているしか見えなかったのです。籠の主は近臣に「あれは誰だ?」と尋ねた「土州殿かと?」と言いました。そして籠から主が出て来ましたその人は尾張藩14代藩主徳川 慶勝(とくがわ よしかつ)でした。
 二人は「お互い震災は大変でしたな」と長々と話し出しました。二人は往来で尊王攘夷思想や徳川斉昭を話題にして話が弾みました。そしてしばらくして二人はそれぞれの籠に戻りそれぞれの行列を進めさせました。

 容堂は「酔えば勤皇、覚めれば佐幕」と揶揄されていましたがしかし彼は常に酔っていました。容堂が噂通りの人だったので籠の中で徳川 慶勝は失笑しました。
 「土佐の殿は変物だがね」と慶勝は思いました。一方の容堂は上機嫌で江戸土佐藩邸に到着しました。


つづく

 
  『』①文春文庫 司馬遼太郎著 酔って候 より要約



 お日様とお月様の光と影
  ~東アジア近代化クロニクル(年代記)~ 
 
   第一部 19世紀清と李氏朝鮮そして江戸幕府は国家の近代化に失敗した

         プロローグ ペリー来航と黒船カルチャーショック!
         第一章   西洋列強諸国との外交攻防と内政攻防 (1)~(12)


   
   ≪参考文献≫ 
   
 知れば知るほど徳川十五代 実業之日本社より
 オールコックの江戸 初代英国公使が見た幕末日本 中公新書 
 幕末バトルロワイヤル 井伊直弼の首 新潮新書 より
 歴史読本 徳川慶喜をめぐる女たち 1998年10号  新人物往来社


 1990年放送 NHK大河ドラマストーリー 翔が如く 前半 より
 1998年放送 NHK大河ドラマストーリー 徳川慶喜 前半 より
 2010年放送 NHK大河ドラマストーリー 龍馬伝  前半 より
 2013年放送 NHK大河ドラマストーリー 八重の桜 前半 より

  
 文春文庫 司馬遼太郎著 世に棲む日日(1)~(2)より
 新潮文庫 司馬遼太郎著 花神 (上) より
 文春文庫 司馬遼太郎著 酔って候 より
 文春文庫 司馬遼太郎著 最後の将軍 より


  突っ込みどころ満載!
   筆者は司馬遼太郎の作品とNHK大河ドラマにかなりの影響を受けているようです。
 また筆者はこのコラムの様なNHK大河ドラマを観たいそうです。