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日韓企業の明暗左右する為替変動 韓国企業はウォン高で苦境に (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2014年02月05日 | 第二次朝鮮戦争と韓国の内政問題
日韓企業の明暗左右する為替変動 韓国企業はウォン高で苦境に  (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 2月 04日 18:25 JST
By IN-SOO NAM AND TAKASHI NAKAMICHI

 為替市場のトレンドが変化するなか、ライバル関係にある日本と韓国の製造業企業の明暗がこれまでと逆転している。

 サムスン電子や現代自動車といった韓国の輸出企業は過去数年間、棚ぼた的利益を享受してきた。しかし、ドルや円をはじめとする主要通貨に対する韓国ウォン相場が急上昇したため、今では守勢に回っている。彼らの一部は海外への生産シフトをさらに進めることや、為替変動の影響を和らげるため高級品の販売を検討している。

 逆に、円相場の下落で、トヨタ自動車をはじめとする日本の有力輸出企業の利益が膨らんでいる。日本の大手輸出企業は世界のライバル企業に対して一段と優位に立つ一方、鉄鋼や自動車部品などの分野で日本企業としのぎを削ってきた韓国企業の立場は苦しくなっている。

 中略

 
 韓国と日本の企業が昨年10―12月期の決算を発表すれば、日韓企業の明暗が明らかになる。韓国ウォンは昨年、対円で約24%上昇した。これは韓国が1997年に変動相場制を導入して以来、最も大幅な上げだった。

 韓国鉄鋼最大手のポスコは先週、2013年の通期営業利益が前年比18%減少したと発表した。韓国の他の大手製造業企業の業績も似通ったものとなった。一方、日本の輸出企業の決算発表は先週始まったばかりだが、一部の企業は、四半期決算としてはここ数年で最も良い結果となっている。

 エコノミストの多くは、ウォンと円のトレンドは2014年も持続し、日本企業には更なる追い風、韓国企業には向かい風になるとの見方を示している。
 為替の影響を正確に算出することが容易でないことは確かだ。エコノミストらは、韓国企業は、中国などの需要鈍化からより大きな影響を受ける公算が大きいと指摘する。一方、日本企業の多くは円相場の大幅な変動から身を守るために海外に生産拠点を移している。大幅な為替差益により、投資や設備投資の拡大を通して製造業各社の競争力が押し上げられる可能性があるが、業績に反映されるには時間がかかる可能性もある。

  以下省略