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チャレンジ三宅島'09

2009-10-30 22:40:12 | バイクその他
チャレンジ三宅島'09











今年も、チャレンジ三宅島 '09 モーターサイクルフェスティバルが、10月23日~25日の三日間開催されていた。

このイベントも今年で3年目となり、島民にとっては随分と定着してきた感もあるが、本来の主眼でもある災害復興、観光振興の起爆剤には、まだまだ課題が多いようだ。

昨年も雨に見舞われた三宅島であったが、今年も三日間とも雨が降り、最終日のイベントはすべて中止となったそうです。

今年は、エンデューロのエキシビションも行われ、三宅島がオフロードの舞台としては素晴らしいロケーションである事が新たに知られることとなった。
エキシビション事体は、学校のグラウンドに土を入れて作った人工的な会場で行われたが、来年は雄山の中腹にある大自然の中がコースとして使われるようだ。
ここを走ったライダーは、視察に訪れた石原都知事に、「基本的に荒野を使うので、かなり近くで大きな競技ができると思う。こんないいロケーションはなかなか日本にはない」と、意見を述べると、石原都知事は、「そうか。早く言ってくれたら良かったなあ」と、応じている。
さらに知事はオープニング式典で、「雄山の下の今壊滅した砂漠を使ってモトクロスとロードレースを含めたみたいな混合のレースを来年からやります。来年からは世界に、日本にめったにない、そういうレースやりましょう。必ずやります。今年はまあどうでもいいよ、もう。来年、来年」と、述べている。

ロード中心のイベントとして考えられてきたイベントが、来年はオフロード寄りに大きく方向性が切り替わるかもしれない。
そうなれば、オフロード愛好者たちも取り込むことができ、2輪の総合イベントとしては好ましいであろう。

課題としては、初年度から言われ続けている事だが、受け入れ態勢の面や、天候、運営費用、振興をどう結び付けるか等の問題が山積している。
特に、費用対効果の面においては、財政が厳しい中、シビアに判断していかねばならないだろう。

しかし、続けることが大事で、これが文化として定着してこそ、2輪愛好者たちの地位向上にもつながるものだと思っている。
知事が変わったら中止という事になれば、日本で唯一と言っていい地域住民とオートバイが密接に関わりあうイベントが無くなってしまう。
まだまだ本当に小さなイベントであるが、大きな可能性があると思うし、マン島の様なイベントに発展していってほしい。
イベントの趣旨である、島の復興を図りながら、ライダーの祭典として続いていく事を願う。