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WSBK ヤマハの来期体制決定

2009-10-01 23:13:30 | Superbike 2009
ヤマハの報道発表を転載。





「ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム」が2010年のチーム体制を発表 2009年10月1日




 「ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム」は、スーパーバイク世界選手権(WSB)で2度のチャンピオンを獲得しているジェームス・トーズランド選手(28歳/イギリス)を迎え、チームメイトに、現在「ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム」のライダーであるカル・クラッチロー選手(24歳/イギリス)がWSBにステップアップし、2010年シーズンをオールイギリス人ライダーで戦うことを決定した。

 イギリス人No.1ライダーとして知られているトーズランド選手は、ベン・スピース選手(25歳/アメリカ)に代わり、ヤマハのMotoGPサテライトチーム「ヤマハ・テック 3」から「ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム」に移り、WSBに参戦する。トーズランド選手は、2008、2009年の2年間に渡ってMotoGPを経験しており、WSBでも彼のレースに対する集中力と献身的な姿勢は、これまでの経験と成功と相まってヤマハチームに勝利をもたらしてくれることだろう。
 トーズランド選手のチームメイトであるクラッチロー選手は今年スーパースポーツ世界選手権(WSS)に初参戦し、これまで12レースを戦い9度のポールポジション獲得をはじめ、5度の優勝、世界選手権のデビューイヤーにもかかわらず多くのラップレコードを記録している。クラッチロー選手のWSSからWSBへのステップアップは自然な成り行きであり、このことは、若いライダーの育成に対するヤマハの積極的な姿勢を表している。そしてクラッチロー選手は、2008年のブリティッシュスーパーバイク選手権で年間ランキング3位となり、同時に2008年のWSBに2度ワイルドカードで出場し、ドニントン(イギリス)で2位、ポリティマオ(ポルトガル)で9位を獲得するなど、すでにWSBでもその実力を発揮している。





ジェームス・トーズランド選手談:

 「WSBへの復帰が楽しみだ。世界選手権でまだ優勝できるライダーであることを証明したい。もちろんMotoGPでの挑戦がまだ可能だと信じているのでMotoGPでのチャンスを失って残念な気持ちはある。でもYZF-R1はWSBの中で最も強力なマシンであることが証明されているし、“ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム”のメンバーを多く知っているので、WSBに戻ってからもチームと一緒によい成績を挙げるために全力投球する。WSBではいくつかの選択肢があったが、ヤマハに加入し、ヤマハは僕にとても良くしてくれ、MotoGPへの挑戦という素晴らしい機会を与えてくれた。今はベンの幸運を心から祈るとともに、僕はWSBでのヤマハの成功を継続したい」





カル・クラッチロー選手談:

 「引き続きヤマハに残れることをうれしく思う。今年ヤマハからWSSに参戦し、来季は契約2年目となる。WSBへのステップアップは素晴らしい挑戦だ。とても楽しみだが、この挑戦がどんなに大変なことかをわかっているので、一生懸命がんばりたい。また、チームメイトが同じイギリス人というのも楽しみ。ベンは今年、素晴らしい成績を挙げており、引き続きWSBでの残り2戦とMotoGPでの活躍を祈る。ヤマハと2010年も一緒にできてうれしいよ」





ローレンス・クライン・コールカンプ談(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ・レーシングマネージャー):

 「2010年のチーム体制にワクワクしている。ジェームスの経験とカルの新しい才能がうまく調和し、2010年もタイトル争いに絡む戦闘力のある素晴らしいコンビとなるだろう。ジェームスは以前と同じようにWSBで強さを発揮できるだろうが、MotoGPでの経験でいっそう強くなっていることを確信している。また彼が引き続きヤマハにいてくれてとてもうれしく思う。カルの“ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム”への昇格は彼にとってもヤマハにとっても自然な流れで、YZF-R6で成功を収め、また今年WSSで才能を証明したライダーとして、今後もヤマハでキャリアアップして欲しい」




MotoGP : B・スピーズ、来期GPへ

2009-10-01 23:01:42 | MotoGP 2009


ヤマハの報道発表を転載。




ベン・スピース選手、2010年MotoGPへ 2009年10月1日





ヤマハ発動機株式会社は、現在スーパーバイク世界選手権(WSB)でランキング2位のベン・スピース選手(25歳/アメリカ)が、2010年「ヤマハ・テック 3」チームからMotoGPに参戦することを決定した。
 テキサス出身のスピース選手は先頃ヤマハと2年契約を結んだが、この契約ではもともと、WSBにあと1年留まり、その後2011年にMotoGPへ移ることを予定していた。しかし、スピース選手とヤマハは共に、1年繰り上げてのステップアップを決定した。現在スピース選手は、WSBで2戦を残しランキングトップと3ポイント差の2位につけており、自身とヤマハにとって初のWSBチャンピオンの獲得を目指して戦っている。





ベン・スピース選手談

 「ヤマハは僕に対して素晴らしい対応をしてくれた! 2010年はWSBで参戦することで契約したが、インディの後、2011年まで待つことや自分の年齢、今後のレースのことを考え始めた。そこにヤマハは、2010、2011年の契約を見直すチャンスを与えてくれた。“ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム”のクルー、特にマッシモ・メレガリは素晴らしかったし、彼らと共にシーズンを戦うのは大きな楽しみだったので、簡単に決断することはできなかった。マッシモ、ローレンス、その他の全ての人々にヤマハWSB初タイトルをプレゼントできるようにがんばりたい。また、WSBとヨーロッパでのレース初年度を楽しめたという意味で“インフロント”、WSBシリーズのプロモーター、特にパオロ・チアバッティには感謝している。今は、全力を尽くしてWSBチャンピオンを獲得し、MotoGPにおける新しい目標に向かって前進するというチャレンジが待っている。
 ヤマハ・テック 3のエルベ・ポンシャラルは、AMAの時代からの仲間であるクルーチーフ、トム・ハウスワースと、メカニックのグレゴリー・ウッドと一緒に参加することを許してくれ、自分も来年のために勉強しているところ。目標はトップ6~8位。才能あるライダーがたくさんいて難しいことはわかっているけど、来年は自分にとって良い年にしたいと思っている」





リン・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)

 「1カ月前にヤマハとベンの2年契約を発表した後、ベンは自身の見解を見直し、すぐにMotoGPへ移りたいと決心した。ヤマハはベンの要望を受け入れ、それを叶える方法を“ヤマハ・テック 3”で見つけることができた。ベンはWSBのルーキー・シーズンに素晴らしい活躍をみせ、予定していた時期より早く彼をMotoGPプログラムに迎えることができ、我々はとてもうれしく思っている。来シーズンはベンがMotoGPに早く慣れ、また将来、MotoGPチャンピオンを狙う力強い選手になるだろうと確信している。と同時に、これからの数年間をベンとともに戦えることを期待している」






ローレンス・クライン・コールカンプ談(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ・レーシングマネージャー)

 「我々は現在、ベンとともに素晴らしいシーズンを送っており、ベンがヤマハのWSB・プログラムを去ることは残念だ。しかし、これはベンの将来にとって正しい選択であり、ヤマハにとっても同様に、正しい決定だと思う。ヤマハの目標の一つは、WSBを通して未来のMotoGPライダーを育てることだが、今回の決定はライダー育成がきちんと機能していることの証明であり、とても満足している。ベンがMotoGPへ移る前に、我々には残り2戦となった今シーズンをチャンピオンで締めくくり、そして来年は、新しいWSB参戦ライダーが再びタイトル獲得への挑戦を見せてくれるだろうと確信している。今後はMotoGPでのベンを応援するとともに、YZR-M1を駆るベンの活躍を楽しみにしたい」