Pegasus_rc's blog

MotoGP / SBK / BSB / 全日本ロードレース選手権 アーカイブス

北海道旅行記 2008 知床の海から阿寒へ

2009-09-21 23:34:51 | 北海道 2008 リメイク版
知床の海から阿寒へ

シーカヤック体験と神秘の湖の巻



2008年 9月21日



午前中は、シーカヤックで知床の海を体験し、午後は道東ツーリングと盛りだくさんの1日です。


午前6時30分 起床


同室のちぃにぃ氏と一緒に朝食を取ります。

ちぃにぃ氏は、既にひと風呂浴びてきていました。
僕が昨日、入浴した三段露天風呂に行かれたようです。

※ 旅から戻って、ちぃにぃ氏からメールで頂いた写真に女性達と露天風呂に入っている羨ましい写真があったのですが、その女性たちは、後に僕とシーカヤックを一緒にした人と同一人物でビックリでした。
この偶然も驚きますが、今回の旅は、更に驚きの出会いもありました。後ほど。
※ ちぃにぃ氏のホームページにも記載があります。横のブックマークから飛んでください。



宿の出発前、同室のライダー達と写真を撮り、準備を進めます。
僕はまだ時間があると思っていたのでゆっくり準備していたら、カヤックツアーの車がもう出ると言われ、大慌てで着替えとパッキングをしました。
挨拶もそこそこに、ツアーのトラックを追いかけます。




知床岩尾別ユースホステル









ウトロ方面に走っていたら、ちぃにぃ氏が後ろから追い付いてきました。
走りながら互いに写真を撮りあいます。




僕がちぃにぃ氏を撮った写真はブレブレでした。泣





ちぃにぃ氏が撮った僕の写真(僕が白黒に加工しました)




知床横断道路に出たところで、ちぃにぃ氏とは左右に別れました。
また、どこかでお会いしましょう。

先導のトラックは、海岸線に出たところで内陸の方へ左折します。
すると、細かい砂利ダートの登りになっています。
ロードバイクで行く事はスタッフも知っていたはずですが、事前に何にも伝えられていませんでした。
かなり急斜面なので、帰りの下りも心配です。
しかし、着いていくしか方法が無いので、頑張って走りました。




8時30分 しれとこ自然村

建物の中にパドリング用ジャケットとズボンが用意してあり、そこで着替えます。
着替えが済むと、車に乗せられて海岸まで来ました。




9時 海岸

ライフジャケットとパドルが渡され、まず陸上での説明を受けました。
カヤックは二人乗りなので、誰かとペアを組みます。
前後で役割が違い、後ろが重要で、全体的な操舵とエンジンの役割を果たさねばならない。
で、僕は前述のちぃにぃ氏が混浴した若い女性と組むことになったのである。(この時は知らなかったけど)





シーカヤック





僕たちが乗る艇




9時15分 海に漕ぎ出す

海上で、簡単なレクチャーを受ける。
簡単だと思っていたが、パドリングが結構難しい。
思った方向に進んでくれないのだ。
女性の前でカッコいいとこ見せようと思っていたのに、心の中で少し落ち込む。

ある程度、漕げるようになると、いよいよフレペの滝に向かいます。
外洋に出ると、少し波が高くなるが、今日は非常に良いコンディションらしい。
皆に遅れないように、がむしゃらに漕ぐ。
ガイドが、途中の岩礁にいる鳥の事や、海中にウニが見える事など教えてくれたが、この時は僕には余裕はない。
体力的な問題ではなく、うまく方向が定まらないので、センスの問題だろう。
組んだ相手も、参加者の中で一番非力と思われるのであてにできなかったし。(でも可愛い子だったので問題なしv(^^*))


広大な海にちっぽけなカヤックで浮かんでいると、大自然に圧倒され、ひるんでしまう。
その迫力に負けないように、パドルを漕ぎ続ける。







男の涙と呼ばれる滝にやってきた。(フレペの方が手前にあるのだが写真の順番見るとココを先に来たようだ)
この滝は、陸上からは近づけない場所にあり、船でしか見られない。
今は水量が少ないようだが、滝の直下まで行けるのは、カヤックの特権だ。








続いて、フレペの滝。
上からは見た事あったが、下から見る姿も神々しい。
神秘的で、荘厳な雰囲気を肌で感じる。
カヤックだからこそ体験できる瞬間だろう。








誰もが息をのみ、この一瞬を胸に焼き付ける。
パドルを止めていると、水の音と鳥の鳴き声がかすかに聞こえるのみ。






観光船がやってきた。
観光船の客達には、僕たちはどのように見えているのであろうか。
カヤックは汗をかかなければ、ここまで辿り着く事が出来ないが、その分大きな見返りがあった。





11時15分 着岸

戻ってきた。
波も穏やかだったので、疲れるほどではなかった。
一緒の艇で、共同作業して任務を完遂した女の子と記念の写真を撮って、海を後にした。
後にメールで写真を送ってあげたのだが、この時の旅行は、この子が会社を辞める前に同僚たちが企画してくれた最後の旅行だったそうだ。

この後、しれとこ自然村に戻り、ウェア類を返却し解散となった。
ここには、温泉もあったのだが、皆、一斉に帰って人がいなくなったので、僕も次に向かう事にした。





12時30分 ウトロ漁港

お昼を食べようと思い、最近、有名になってしまったウトロ漁協婦人部食堂に寄った。
そしたら、行列が出来ていたし、食べたかったウニ丼も無かったので、諦める事にした。
季節外れているから、食べられたとしてもミョウバン漬けだろうしね。





婦人部食堂






12時50分 遠音別川

途中、人が川を覗いていたので停まってみると、鮭が遡上していた。
結構な数の鮭が川を上流に向かって泳いでいるのだ。
こんなところにも自然の営みを見る事ができ、偶然であったが良い体験が出来た。





分かりづらいが、マルで囲んだ所に鮭がいる。




誤って岩の上に飛んでしまったのか、力尽きてしまった鮭たち。






14時20分 神の子池 着

またしてもダートを走り、神の子池まで到達。
ここのダートは走りやすいので、いいペースで走られた。

今となっては人も多く訪れ、森の中にひそかにたたずむ雰囲気は失われて神秘性はない。
それでも、エメラルドブルーの湖面はそれなりに美しい。





神の子池





14時55分 裏摩周湖展望台 着

展望台に立っても草木が覆って、展望は開けていない。
国立公園は、無用な樹木の伐採は禁じられており、自然保護の為には仕方が無い。







裏摩周湖





15時40分 多和平 着

曇天になってきたため、景色はいまひとつに感じた。
あまり感動も無く、後にする。



多和平






17時 阿寒湖 着


この阿寒湖には、僕が姉貴と慕っている人が住んでいる。
旦那さんが、お土産屋さんで木彫り職人をされている。
電話して、お土産屋さんの前で待っていると、子供を連れて来てくれた。
久しぶりでも、全然久しぶりの感じがしない。
子供たちはとても人懐っこく、僕のオートバイにも興味津津。





子供たち




僕は、阿寒湖畔キャンプ場に泊る事にしていたので、完全に暗くなる前に設営したくて、別れを告げるが、子供たちが手伝うと言うのでキャンプ場まで一緒に行く。
テントを設営して、姉貴たちは帰って行った。



ここで、この旅、最大のミラクルが起こった。

一息付き、さーて、食事とお風呂にでも出かけるか、と、情報を得ようと管理棟まで行くが、閉まっているので、温泉の場所が分からない。
駐車場の向こうにライダーがいたので、温泉の場所を聞こうと近寄った。
すると、テネレに箱パニアと、聞いたことあるようないでたち。
まさかと思いつつも、ひょっとして襟裳ご来光ツーリングをされている方ですか、と尋ねると、そうですとの返事。
その人とは、僕が旅を開始する前から、このブログにたびたびコメントを書いてくださり、道中でも適切なアドバイスを頂いていた旅者氏だった。
旅者氏が、僕の行き先を知っているわけでもなく、僕も阿寒湖キャンプ場に泊る事は直前に決めたのだ。
阿寒湖に付いた時は、野中温泉のユースに泊ろうかと電話をかけ、満室だからと断られていたし、駐車場で声をかけなかったらそれまでだった。
もう少し暗かったら、近くにいながら互いの存在も分からなかったであろう。
偶然が重なりあって、かなりの確率の出会いだったと思う。
未だに信じられない。

さて、こうやって出会った旅者氏と一緒に温泉に行く事にした。
行ったのは、「まりも湯」。
入浴料 500円
昔ながらのこぢんまりした温泉だった。

それから、コンビニで買い出しをして、キャンプ場で夕食。
カップラーメンという貧相な食事であったが、ランプに照らされながらの旅者氏との語らいは楽しいひと時であった。
それにしても、夜露が降りてきたし、じっとしていると寒くてたまらなくなった。
話も尽きないが、テントに戻って寝る事にした。




夜のアイヌコタン












この日も、いろんな出会いと、貴重な体験が得られた、素晴らしい日でした。
日程も残すところ二日。
明日は道東を離れ、道央に向かう。





本日の走行距離 190km