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MotoGP : 第13戦 サンマリノGP プレビュー

2009-09-03 21:28:36 | MotoGP 2009



MotoGP 第13戦 サンマリノGP



■開催日:2008年9月4日(金)1日目フリー走行、5日(土)予選、6日(日)決勝
■開催地:イタリア/ミサノサーキット



CIRCUIT DATA


■開設:1972年

■コース長:4.226km

■サーキットレコードラップ:1分34秒904(2008年:V・ロッシ)

■サーキットベストラップ:1分33秒378(2008年:C・ストーナー)

■2008年の優勝者:

[MotoGP] V.ロッシ(ヤマハ) 44:41.884
[250cc] A.バウティスタ(アプリリア) 43:15.831
[125cc] G.タルマクシ(アプリリア) 40:03.679


■サンマリノ共和国

サンマリノGPの名前で開催されているが、実際にレースが行われるのはアドリア海にほど近いイタリアのサーキットである。

サンマリノ共和国はデ・アンジェリス選手の出身国でもあるが、世界で5番目に小さい国で国土面積は61平方キロメートル。
人口は3万人程。
昔から周囲の国々と争いをせず中立を保ってきた歴史があり現在に至る。
独特の司法、行政制度があり、国民全員が顔見知りとの理由から裁判官は全て外国人が務めている。
観光立国でもあり、観光収入はGDPの50%以上になる。
消費税が無いので買い物が目的の観光客も多く訪れる。




■特徴

アドリア海にほど近いサンタモニカ郊外に造られたサーキット。
開設は1972年。
過去には1980年から1991年までGPが開催されていた。
2007年に大改修が行われて、GPに復帰した。
昨年に3コーナーのレイアウトが変わり全長が46メートル長くなっている。
コーナーの数は、左が5、右が9の14のコーナーからなっており、前半部分は高速コーナーで、後半部分はテクニカルセクションとなる。
アベレージは約163キロで低く、ストレート長も565メートルと短い。
海からの風の影響を受けやすく、路面コンディションが絶えず変化するのも特徴である。


■「加藤大治郎通り」

ミサノサーキットのパドック入口前にある。




■パッシングポイント

1コーナー、7コーナー、9コーナー、11コーナーと最終コーナーあたり。

1コーナーから2コーナーへの切り返しは注目で、1コーナーでアウト側に並んでも、次の2コーナーではインに入れるのでサイドバイサイドになりやすい。




■タイヤ

滑りやすい路面。
中低速コーナーでマシンの向きを早く変えるための旋回性と、切返しの軽快性、ブレーキングの安定性が重要。
低速コーナーが多いので、それ程耐久性には厳しくない。

ブリジストンが持ち込むタイヤは、
フロント、リア共にミディアムとハード。
フロントはインディとラグナセカで、リアはブルノとラグナセカで同じスペックを使用。
ウェットタイヤはハードスペック。



■天気

    





■タイムスケジュール(日本時間)


Friday, 04 September

125 FP1 19:40 - 20:40
MotoGP FP1 20:55 - 21:55
250 FP1 22:10 - 23:10

Saturday, 05

125 FP2 16:00 - 16:40
MotoGP FP2 16:55 - 17:55
250 FP2 18:10 - 19:10

125 QP 20:00 - 20:40
MotoGP QP 20:55 - 21:55
250 QP 22:10 - 22:55

Sunday, 06

125 WUP 15:40 - 16:00
250 WUP 16:10 - 16:30
MotoGP WUP 16:40 - 17:00

125 RAC 18:00
250 RAC 19:15
MotoGP RAC 21:00

Local Time Zone: GMT +2 hours






■TVオンエア情報

G+SPORTS & NEWS

予選
9月5日(土) 26:00~27:15

決勝
9月6日(日) 17:45~22:30[生放送]
9月8日(火) 23:00~27:15
9月11日(金) 17:00~21:15

※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください







REPORT


インディアナポリスで、屈辱的な転倒を喫したロッシが、月モードになりホームに戻ってくる。
ミサノのレースでは、何が何でも勝ちを狙ってくるロッシを、ロレンゾがどのように立ち向かうのか。
ロレンゾはインディで勝ち、絶好調でミサノにやってくる。
スペインGPではロッシが優勝しており、彼も借りを返す気で来るだろう。

今回のレースは、チャンピオンシップ最大の山場になる可能性がある。

最大の集中力で勝ちに来るロッシに、もしロレンゾが勝ってしまうならば、天下はロレンゾのもの。
下剋上、本能寺の変となるか、ロッシ政権が続くのか、興味は尽きない。





COMMENT


YAMAHA


V・ロッシ-"全力で戦い続けるだけ"

「インディアナポリスでのミスを少しでも早く忘れたかったから、1週間後にまたレースができるのは大歓迎!
昨年はここで、多くのファンに見守られながら優勝を飾ることができた。
今年はムジェロで失敗しているから、今度こそは、何としても最高の成績を目指したいんだ。
例年通り、僕のファンクラブが盛大なパーティーを開催する予定なので、彼らのためにも素晴らしいショーを披露したい。
ホームGPはいつだって最高の舞台だからね!
前回のことでわかるように、レースではどんなことでも起り得る。
シーズンはまだ終わっていないのだから、とにかく全力で戦い続け、少しでも多くのポイントを獲ることだけを考えている。」

D・ブリビオ-"好成績で復活を!"

「前回のことは確かに残念だったが、チャンピオン争いにおいては依然としてトップに立っているし、いい状態をキープできていると思っている。
とは言えライバルたちはみな手強く、25ポイントというリードは決して十分なものではないので、今回はこのホームGPで何としても好成績を挙げなければならない。
昨年はいいレースができて、多くのファンに支えられているバレンティーノを見るのがとてもうれしかった。
だから今回もまた同じ展開になることを期待しているんだ。
我々チームとしてはとにかく全力を注いで、少しでも早くベスト・セッティングを見つけてベストの状態に戻すことだ。」

J・ロレンソ-"素晴らしいバトルを!"

「ミサノは得意なコースのひとつ。
今シーズンは絶好調でこのレースを迎えられるので、とても楽しみにしているんだ!
2007年には250ccクラスで初めてミサノを走って優勝。
昨年はバレンティーノから大きく離されることなく2位を獲得することができた。
前回のインディアナポリスでは、幸運にもたった1度のレースで一気に25ポイントを縮めることができたんだけれど、タイトル争いは依然として非常に厳しい状況だということはよくわかっている。
その意味でも、僕の一番の目標は楽しんでバイクに乗ること。
そして自分のベストを尽くすことだ。
できれば昨年同様、あるいはそれ以上を目指したい。バレンティーノのホームコースで優勝を狙うことが、どれだけ大変かということもわかっているけどね。
みんなに素晴らしいバトルを楽しんでもらえるように頑張るよ!」

D・ロマニョーリ-"戦いはますます面白くなってきた"

「インディアナポリスでの優勝のあと、ホルヘもチームもモチベーションをキープしており、これからも毎回、表彰台を目指していこうと意気込んでいる。
昨年はここで素晴らしいレースができたし、ホルヘもこのレイアウトをとても気に入っている。
またチームにとっては今季2度目のホームGPでもあるので、思い入れは非常に強い。
チャンピオン争いはもちろん、依然として厳しい状況だが、我々としてはとにかく挑戦し続け、毎回少しずつでもポイントを挽回していきたい。
シーズン終盤に向けて戦いはこれからますます面白くなってくる。
みんなに最後まで楽しんでもらえるように頑張っていきたい。」



HONDA


ダニ・ペドロサ(MotoGP ランキング4位)

「インディアナポリスの転倒は本当にがっかりした。
しかし、再スタートを切ってからのペースは、転倒したことを忘れさせるほど速かった。
時間を置かず、こうしてサンマリノGPを迎えられてうれしい。
金曜日からインディアナポリスのような走りをしたい。
ミサノは、熱狂的なファンが多く、独特な雰囲気がある。
多くのファンはイタリアの選手を応援することになるが、それでも、ここのレースは特別なものだ。
ミサノはブレーキングの安定性とそこからの素早い立ち上がりが重要となる。
今週も優勝争いができると信じている。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP ランキング6位)

「ミサノは自分にとって特別なレースであり、この日が来るのを楽しみにしていた。
ミサノは自分がレースを始めたサーキットであり、イタリア選手権でも走った。
レースを始めたころから、いつかはこのサーキットに、Hondaのワークスライダーとして帰ってくるのが夢だった。
それを実現できて本当にうれしい。
前回のインディアナポリスGPはいい状態でレースを終えることができた。
そこから今大会のスタートを切られるのもうれしい。
今回は自分にとってホームGP。いいレースにしたい。」

アレックス・デ・アンジェリス(MotoGP ランキング7位)

「インディアナポリスですばらしいレースができたし、その次週にホームGPを迎えられることが本当にうれしい。
表彰台に立ったあとのレースとして、ミサノ以上のサーキットを思い浮かべることはできない。
ミサノは、正直、得意とするコースではないが、地元ファンが大勢かけつけてくるので、それが自分にとっては大きな力になる。
過去2年は期待に応えられていないので、今年は期待に応えたい。
いますぐにでも走り出したい気持ちだ。
前回のような戦いができることを願っている。」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP ランキング9位)

「インディアナポリスからの連戦ということで、今の自分の体調を考えれば、今大会も厳しい戦いが待ち受けている。
しかし左足首の状態は日ごとに回復しているので、前回よりいいレースができると信じている。
インディアナポリスは左回りのサーキットで左足への負担が大きかった。
ミサノは右回りのサーキットなので、前回ほど左足に負担はかからないと思う。
今回は再びトップ10以内でフィニッシュすることを目標にベストを尽くしたい。」

トニー・エリアス(MotoGP ランキング14位)

「インディアナポリスはいい状態にバイクが仕上がっていた。
オープニングラップで他車と接触してコースアウトするというハプニングがなければ、すばらしい結果を残せたと思っている。
日曜日の夜は本当にがっかりした気分だった。
アメリカからイタリアの2連戦は、ハードなスケジュールだが、インディアナポリスがあんなレースだったので、いまは早く戦いたい気分だ。
今回はチームのホームGP。
自分にとってもチームにとっても特別なレースになるのでベストを尽くしたい。」

ガボール・タルマクシ(MotoGP ランキング18位)

「ミサノは125cc時代に勝っているサーキットなので、今週のレースをすごく楽しみにしている。
MotoGPを走るようになってから毎戦ベストを尽くしているが、今回も100%の走りをするだけだ。
この数戦、レース後半のパフォーマンスに課題を残しているが、今回はそれを改善したい。」


250cc


青山博一(250cc ランキング1位)

「ミサノは、スコット・チームにとってホームGPとなるので、今回も優勝を目標に全力を尽くしたい。
ミサノは好きなサーキットの1つ。
2007年に表彰台に立っている。
Hondaのバイクでレースをするのは初めてだが、サーキットとの相性がいいと思う。
いいレースができることを期待している。
前回のインディアナポリスは悔しいだけでなく納得のいかないレースだった。
今回はベストを尽くし、最高のリザルトを得たい。」

ラファエレ・デ・ロサ(250cc ランキング6位)

「2週連続の開催なので、インディアナポリスで転倒したときに痛めた肩の治療に全力を尽くしている。2
50ccで走るのは初めてだが、昨年表彰台に立ったチームのマシンで走れるから今回はいいレースができるはず。
チームのホームGP。
自分にとってもムジェロに続いて2回目のホームGPなので、ベストを尽くしたい。」

ヘクトル・ファウベル(250cc ランキング7位)

「インディアナポリスは背中に痛みがあって苦しい戦いだった。
その治療をこの数日続けてきたし、万全な体調でサンマリノGPに挑みたい。
バイクの状態はかなりよくなっているし、今回はいいレースができると信じている。」

ラタパーク・ウィライロー(250cc ランキング14位)

「前戦インディアナポリスは不運なレースだった。
他車と接触してマフラーが破損、その影響でエンジンにトラブルを抱えてしまった。
いい走りができていたし、本当に残念だった。昨年のサンマリノGPは8位だった。
今年はもっといい成績を残せると思っているし、5位以内を目標に戦いたい。」

富沢祥也(250cc ランキング18位)

「前回のインディアナポリスGPは、本当に悔しかった。サーキットにいてレースに出られなかったのは初めて。
フリー走行で転倒、フレームを曲げてしまったことが原因だったが、自分だけじゃなく、チームには本当に迷惑をかけてしまった。
今回も初めてのサーキットだが、フリー、予選としっかりコースを攻略して決勝に挑みたい。」


SUZUKI


ロリス・カピロッシ

「ホームグランプリなので興奮している。
ミサノは美しい場所だし、サーキットもお気に入りだしね。
家族や友達がたくさんやってくるし、イタリアのファンの応援してくれる。
この2年では5位と7位の成績だったから、今回は表彰台に上れるように頑張る。
インディアナポリスでは、シャーシを進展させられたから、金曜からは良いスタートが切れるだろう。
まだ十分に把握してない部分もあるけれど、ミサノでは最大の能力を得られるようにしたいね。」

クリス・ヴァーミューレン

「ミサノが楽しみだ。
とても楽しいサーキットだからね。
今までミサノは気温が高かったから、今回も良い天気になればいいね。
昨年は、最初に不運があったけど、速く走れたし、2年前は表彰台を獲得した。
僕にとって良い思い出がある。
金曜から良いセットが見つかり、最後まで前の方で走れるように頑張るよ。」





MotoGP : レプソル、オーリンズへ変更

2009-09-03 20:58:16 | MotoGP 2009

シーズン途中であるが、ドビチオーゾのマシンに金色のサスペンションが付けられる事になった。
ペドロサは、そのままSHOWAを使い続けると思われるが、これで実質的にSHOWAサスの開発はペドロサ一人にゆだねられる。
ホンダの子会社でもあるSHOWAだが、実験現場からのフィードバックが無くなれば、結局ホンダの製品開発にも跳ね返ってしまう。
少し飛躍した見方であるが、企業全体の将来像を見据えた場合、マイナス作用にならないか心配してしまう。
レースは勝つ事が最大の目的であるが、目先の勝ちだけを追っていけば、企業としての価値を下げてしまう事にもなりかねない。





crash.netより

Dovizioso to use Ohlins suspension from Misano



レプソル・ホンダのアンドレア・ドビチオーゾは、今週末のサンマリノGPからオーリンズ・サスペンションに切り替えるでしょう。
SHOWAから変更するという決定は、8月のチェコGPの後にテストしたことに続くものです。

SHOWAは、この変更に同意したという事です。

ドビチオーゾは、ウェット状況のドニントンで、SHOWAと共に初めてのMotoGP勝利を獲得しましたが、まだ表彰台はそれだけです。
チームメイトのダニー・ペドロサは、2006年のMotoGPデビュー以来、SHOWAサスペンションでそれなりの成功を収めているので、そのまま走り続けるでしょう。
(ペドロサは、7月のアメリカGPでの勝利を含み、最高峰クラスで7勝している。)
サテライトのLCRは、既にオーリンズを使っており、ホンダのライバル達はすべてオーリンズのユーザーでもある。
17ラウンド中、12のレースが終了し、ペドロサはランク4位、ドビチオーゾは、ランク6位です。