パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

『死』の扱い方

2011年12月08日 | 本・マンガ・テレビ・映画
12月8日(木)曇り

ほとんど誰も(ワタクシのまわりで)見てないドラマなので
ここで熱く語ってもしょうがないのですが・・・ちょっとだけ語っていい?
ご存知韓流ドラマ「スカーレットレター」(・・・ご存知じゃないですね・・・)
簡単に言うと、1人の男を取り合った女優と脚本家がいて、
最初は女優からやられっぱなしの脚本家だったが、反撃に出る。
どんどん女優は追いつめられていき・・・
なりふり構わず、暴れ回り、家族にも迷惑かけまくり・・・
それが、突然手のひら返したように反省しまくり、謝罪しまくる。
なぜ???周囲は、今までの悪行ぶりから一転した姿に戸惑う。
胃がんの末期で、余命3ヶ月だからだそうな。
今まで散々迷惑かけられた人達もショックを受け、またもや、女優の天下になる。
あたしゃ信じてませんでしたよ。
こんな女が、簡単に人格変わるなんて思えん。
そりゃ、病気になると弱気になり「神さま、なにとぞなにとぞ」と生まれ変わり宣言をする。
しかし人間ってそんな簡単に生まれ変われるもんじゃござんせん。(開き直る気か・・・)
ましてや、あんな悪人が、ころっと善人で弱々しくなるものですか。
と、思いながら次から次へと騙される人達に呆れたり苛立ったり。
っていうか、こういう筋書きっていかがなものかなあと、不快感を感じていた。
ドラマに、劇的な展開は必要だったりするけど、
こういう展開はうまくないなあ~と思う。
そりゃ、見る人によって、『不快』という感情がはたらくポイントは違う。
離婚・不倫・虐待・いじめ・不妊・子育て(の失敗)・嫁姑・・などなど、生きてきたなかで、触れられたくないナイーブな問題を抱えている人は多いだろう。
そして、そういうことに関連したニュースやドラマ、本などを見聞きして、不快に感じることがあるだろう。
ワタクシは少し「死」とか「ガン」ということに弱い。
敏感になり過ぎてるところもあると思う。
だから、この展開(ガンで余命3ヶ月という嘘をつく)は非常に不愉快だった。

『死』に関する事でもうひとつ。
立川談志さんが亡くなられた時、石原都知事が最後の電話での会話を語っていた。
ものすごく、不快だった。
ワタクシがそれを目にしたのは新聞だったので、
彼がしゃべった全容ではないし、彼と談志さんとの密な関係も知らない。
そういうことを知ってる人からしたら「くーーーっ!たまらん、いい話だ。
最期の最期に、そんな会話ができる関係って素敵だ。」と思うのかもしれん。
しかし、その部分(「おまえ、いよいよくたばるのか、ざまーみろ」的な発言)だけをクローズアップした記事は、
ワタクシにはものすごく不快だった。
いや、読解力はあるほうですから、この字ヅラどおりに読んだわけではないですよ。
でも、やっぱり、『不快』という感情しか浮かばなかった。
やはり、この人の事は嫌いだ!と再確認した。
まあ、これは、夫に言わせると、新聞の書き方のせいが大きいという。
確かに、同じく談志さんについて柳家小三治さんが語った事を、糸井重里氏が短く書いた文はとても良かった。
決して、『「死」で帳消し』的な、綺麗な、ありきたりなことを言ってるわけではないけど
不快な感じは全くしなかった。
こういうところが、文才というか、「言葉」の使い方の上手い下手の差なのかなあ。

BSで「スティング」をやっていた。
ワタクシの、好きな映画ベスト10入りの一作だ。
『騙し方』が小気味よい。
「ガンで余命3ヶ月なのという嘘」で騙す安易な設定を書いたドラマ制作者よ!
ロバートレッドフォードがカッコいいから、是非も一度見なさい!(・・・そこ?)
コメント (4)
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