パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ネコの話

2011年12月13日 | ボランティア
12月12日(月)晴れ

先週の水曜日のこと。
ボランティアの定例会の後、Sさんとお弁当を食べる。
午後から対面朗読の担当だからだ。
Sさんとのペアは初めて。
Sさんは、少々天然気味なおばさま。
見た目、ヒジョーにお若いのだが、息子さんが40歳と聞き、双方でショックを受ける。
「あたしより、息子のほうに歳がちかいのね・・・・・」とは彼女のつぶやき。
「お孫さんもいらっしゃるのですか・・・」とはワタクシのつぶやき。
そんな二人が、時間も忘れるほど盛り上がってしゃべり続けたのが・・・ネコの話。
Sさんは、ご主人を亡くされ、息子さん娘さん達も結婚されてて、今はネコちゃんと二人暮らし。
12年飼ってるというチンチラのサンダー君は、凶暴で、なかなか触らせてくれないらしいが
とにかく可愛くて可愛くてしょうがないとおっしゃる。
ちょっと気に触ると、ガリッと引っ掻いたり噛んだりするらしい・・・
お孫さんが遊びに来たので「触っちゃだめよ」と釘を刺す。
『ぎゃっ』とも『あっ』ともつかぬ悲鳴が聞こえ、慌てて行ってみると・・・
お孫さんの額から鼻にかけてまっすぐに猫ちゃんの引っ掻き傷。
「触ったでしょっ」
「・・・うん・・・」
その凶暴さ、どこかのネコちゃんに似ている。
そこでワタクシが伝授する。
「優し過ぎるからですよ。
ワタクシんちのネコも凶暴で、夫や娘は引っ掻かれたりネコキックされたりしてますが
ワタクシには絶対しません。
そんなことしようもんなら、倍返しで叩かれることを知っているからです。
だから、ワタクシがもみくちゃに抱っこして触りまくってもじっと我慢してされるがままです。」
優しいSさんのお顔が、少しだけ曇った気がしたが・・・
なにはともあれ、ネコ仲間ってだけで、仲良くなれるのだ!

あらっ!そろそろ対面朗読室へ行かなきゃ!
その日の本はミステリー短編集。
男女の別れ話から始まる。
男は黒猫を飼っていて溺愛している。
相手は新潟出身の色の白い女のようだ。
別れ話を切り出しても、粘着質な女のようで、ねっとりとまとわりついてなかなか別れられない。
やっと最後の晩餐を一緒にとっておしまいにするというところまでこぎつけ
男の部屋で、女が手料理を作る。
嫌な予感がする・・・
黒猫ちゃんの身を案ずるワタクシ。
女と黒猫ちゃんはずっと相性が悪かったのだ。
女が部屋に来ると、黒猫ちゃんはいつも本棚の上の箱に逃げていた。
女が料理を作っている。
猫ちゃんは?
本棚の上にいるようだ。良かったぁ~
しかし「いつもより心細げに鳴いてる」と思う男のつぶやきがワタクシの不安を煽る。
まさか、足を1本切って鍋に入れたってことないだろうねっっっ
料理をしながら、女が饒舌に、自分の色の白さを誇るような事を語る。
白ウサギを食べる話も出てきて・・・
愛を成就させるだの、合体させるだの、意味深なことを言う。
ここでまたワタクシはいろいろ妄想する。
もしやこの女、とうとうおかしくなって、自分の白い指とかを切って鍋に入れてないだろうねっっ
その時、朗読してたSさんが、とうとう我慢できずに、朗読を中断して
「嫌な予感がするんだけどっ!」
思わず吹き出すワタクシ。
3人で気持ちを落ち着かせてまた朗読開始。
結局のところ、予想通りその悪魔な女は黒猫ちゃんを殺して料理して男に食べさせ、
残りの頭部のみ冷蔵庫に入れていた。
そして、鼻歌まじりに帰る路地で野良猫ちゃんに声をかける。
「あら!ダミーちゃん!あんなに餌付けしてやったのに、冷たいわねえ~」

すんげー気持ち悪いんですけどっっ!!!
猫好きなワタクシとSさんの、この読後感の悪さを一体どうしてくれるんですかっっっ
と、その本をチョイスしたことを責められるN藤さんであった・・・
コメント (7)
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