10月6日(水)晴れ
先週だったか、夜10時近くなった時に、同じマンションの張さんから電話。
ロビン君の、明日提出する宿題用の資料をメールするから、プリントアウトしてくれないかとのこと。
彼女のお宅にはプリンターがないので、時々依頼されるのである。
で、届いたデータをプリントし、彼女が降りてくるのを待ちながら、何気にそのプリントに目を通す。
「蚕を食べる」というテーマで、蚕を食べることのメリットやら、食べ方やらが書いてある。
『蛹』なんて漢字が出てきて、思わず夫に「これ何て読むんだっけ?」と聞いたくらいだ。(さなぎです・・・)
蚕の蛹を食べる習慣は日本だけでなく中国や韓国にも存在しています。とか
昆虫食の目的でもある『タンパク源の確保』が考えられます。とか
蚕の蛹は「蛹3個で卵1個の栄養」と言われるほどの栄養を持っています。とか
蛹は、醤油と砂糖で煮付けて佃煮にして食べるのが一般的な食べ方です。などなど・・・
ロビン君は小学三年生である。
そういえば、このくらいの頃、蚕について勉強してたよねえ~
以前パートしてた○文教室で、男の子が嬉しそうにビニール袋に入れた蚕を見せてくれたことがあった。
ここで、考える・・・
もしかして、ロビン君は、「蚕の食べるものについて調べなさい」という宿題を
「蚕を食べることについて調べなさい」というふうに勘違いしたのではないか。
流暢に日本語をしゃべる張さん一家ではあるが、時々???なところもあるし、
ましてや、ロビン君はまだ3年生。
ビミョーな助詞のニュアンスを聞き違えたのではないか。
降りて来た張さんに聞いてみる。
n「ずいぶん難しいこと調べたのねえ~でも、もしかしたら、蚕の食べるものを調べるんじゃないの?」
張さん、にやりと笑って「今、蚕の勉強してます。蚕について何か調べてこいというのが宿題で、
蚕の食べるものとか、育て方とかは、みんな調べるだろうと思います。
だから、誰も調べないであろうことを調べました。
さすがにこの文章のままでは難しいので、今からフリガナをふります。」
いろんな意味で感心した。
ワタクシもピント外れなとこはあるけど、そこそこ教育熱心なほうだと思う。
もし、蚕の宿題が出たら一緒になって調べるような気がする(算数の宿題には興味がないけど)
でも、3年生程度のレベルのものにすると思う。
ここが、張さんとワタクシの違いだなあ。
ワタクシは、子供が大体何年生だから、という基準にあてはめて、それに見合ったものにする。
しかし、張さんは、3年生だろうが何年生だろうが、とにかく、人と違ったこと(人より優れたもの)ということにポイントをおく。
容赦ない。
ワタクシは、甘いのかなあ~と思ったり、あるいはこれは日本的思考かなあと思ったりする。
高校受験の頃、張さんは王くんにつきっきりで入試対策をした。
ワタクシは、塾に一任していた。
我が娘の塾を紹介し、王君は一度体験授業も受けたが、張さんが「あの程度の勉強を習うくらいなら、私が教えられます。」
その後、彼女が「毎晩麺棒を持って勉強させてます。」と言うのを、おもしろい冗談だと思ったら、
ホントに麺棒で叩きながら教えているらしく、
「私は親から竹の棒で叩かれながら勉強した」
ひ~~~~っ!!!
少しはわが娘にもハッパかけねば!と思い、「王君、麺棒で叩かれながら勉強してるらしいよ!」と言うと、
娘ゲラゲラ笑って「張さんって、おもしろいねえ~
綿棒で叩くだなんて、痛くもかゆくもないじゃん!」
母「・・・こいつ、耳掃除の綿棒しか知らんのか・・・」
麺棒持ってきて、尻を叩いちゃろうか!と思った記憶がよみがえる。
もともと視野がグローバルな人ではあるが、
王くんの進路も「日本の大学に入れることは考えていません」とキッパリ。
ロビン君も、毎日学校の宿題とは別に、英語の書き取り(?)をさせられてて
「どうして僕だけ?クラスのお友達は、まだ英語の勉強してないよ」と口をとんがらせていたが、
「きみは、またいつ日本を出ることになるかわかりません。
その時に、英語の読み書きが堪能じゃなかったら困るでしょ!」
インドネシアから転校してきたばかりの頃、カタコトの日本語の王君を区立の中学校へ放り込み、
それから一年少しで、いわゆる難関と言われる某都立高校へ合格させ、
彼女の、子供たちへのハードルはどんどん高くなっていくように思われる。
おべんきょだけではない。
家の中のことも分担させてて、王君は、夕食後、茶碗を洗う係だ。
国民性の違いなのか、はたまたワタクシが甘いのか。
ワタクシが甘いんだな。
そんなアマアマで育てた我が娘、
今朝も遅刻ぎりぎりの時間に家を出たかと思ったら、駅から電話をしてくる。
「定期券が昨日で切れてた~お金一円も持ってないの。どうしよう。」
母は、部屋着のまま、帽子を目深にかぶり、はだしにつっかけで、もちろんすっぴんで
チャリを走らせました・・・
「何が起きるかわからないから、お財布はいつも持ち歩きなさいって言ってるでしょ!」と怒鳴りつけながらお金を渡し、帰宅する。
駅に向かう時は急いでたし、あせってたし、同じ方向だから気にならなかったけど、
家への帰り道は、駅へ向かう通勤着の方たちに向かってチャリを走らせるわけで、
かなり恥ずかしかった。
何が起きるかわからないから、朝起きたらきちんと着替えて化粧ぐらいしなさいっ!と自分に怒鳴りたい気分・・・
でも、娘に甘く、自分にも甘いワタクシは、変わらないんだろうなあ~
(オレにも甘くしてくれ!夫心の声)
先週だったか、夜10時近くなった時に、同じマンションの張さんから電話。
ロビン君の、明日提出する宿題用の資料をメールするから、プリントアウトしてくれないかとのこと。
彼女のお宅にはプリンターがないので、時々依頼されるのである。
で、届いたデータをプリントし、彼女が降りてくるのを待ちながら、何気にそのプリントに目を通す。
「蚕を食べる」というテーマで、蚕を食べることのメリットやら、食べ方やらが書いてある。
『蛹』なんて漢字が出てきて、思わず夫に「これ何て読むんだっけ?」と聞いたくらいだ。(さなぎです・・・)
蚕の蛹を食べる習慣は日本だけでなく中国や韓国にも存在しています。とか
昆虫食の目的でもある『タンパク源の確保』が考えられます。とか
蚕の蛹は「蛹3個で卵1個の栄養」と言われるほどの栄養を持っています。とか
蛹は、醤油と砂糖で煮付けて佃煮にして食べるのが一般的な食べ方です。などなど・・・
ロビン君は小学三年生である。
そういえば、このくらいの頃、蚕について勉強してたよねえ~
以前パートしてた○文教室で、男の子が嬉しそうにビニール袋に入れた蚕を見せてくれたことがあった。
ここで、考える・・・
もしかして、ロビン君は、「蚕の食べるものについて調べなさい」という宿題を
「蚕を食べることについて調べなさい」というふうに勘違いしたのではないか。
流暢に日本語をしゃべる張さん一家ではあるが、時々???なところもあるし、
ましてや、ロビン君はまだ3年生。
ビミョーな助詞のニュアンスを聞き違えたのではないか。
降りて来た張さんに聞いてみる。
n「ずいぶん難しいこと調べたのねえ~でも、もしかしたら、蚕の食べるものを調べるんじゃないの?」
張さん、にやりと笑って「今、蚕の勉強してます。蚕について何か調べてこいというのが宿題で、
蚕の食べるものとか、育て方とかは、みんな調べるだろうと思います。
だから、誰も調べないであろうことを調べました。
さすがにこの文章のままでは難しいので、今からフリガナをふります。」
いろんな意味で感心した。
ワタクシもピント外れなとこはあるけど、そこそこ教育熱心なほうだと思う。
もし、蚕の宿題が出たら一緒になって調べるような気がする(算数の宿題には興味がないけど)
でも、3年生程度のレベルのものにすると思う。
ここが、張さんとワタクシの違いだなあ。
ワタクシは、子供が大体何年生だから、という基準にあてはめて、それに見合ったものにする。
しかし、張さんは、3年生だろうが何年生だろうが、とにかく、人と違ったこと(人より優れたもの)ということにポイントをおく。
容赦ない。
ワタクシは、甘いのかなあ~と思ったり、あるいはこれは日本的思考かなあと思ったりする。
高校受験の頃、張さんは王くんにつきっきりで入試対策をした。
ワタクシは、塾に一任していた。
我が娘の塾を紹介し、王君は一度体験授業も受けたが、張さんが「あの程度の勉強を習うくらいなら、私が教えられます。」
その後、彼女が「毎晩麺棒を持って勉強させてます。」と言うのを、おもしろい冗談だと思ったら、
ホントに麺棒で叩きながら教えているらしく、
「私は親から竹の棒で叩かれながら勉強した」
ひ~~~~っ!!!
少しはわが娘にもハッパかけねば!と思い、「王君、麺棒で叩かれながら勉強してるらしいよ!」と言うと、
娘ゲラゲラ笑って「張さんって、おもしろいねえ~
綿棒で叩くだなんて、痛くもかゆくもないじゃん!」
母「・・・こいつ、耳掃除の綿棒しか知らんのか・・・」
麺棒持ってきて、尻を叩いちゃろうか!と思った記憶がよみがえる。
もともと視野がグローバルな人ではあるが、
王くんの進路も「日本の大学に入れることは考えていません」とキッパリ。
ロビン君も、毎日学校の宿題とは別に、英語の書き取り(?)をさせられてて
「どうして僕だけ?クラスのお友達は、まだ英語の勉強してないよ」と口をとんがらせていたが、
「きみは、またいつ日本を出ることになるかわかりません。
その時に、英語の読み書きが堪能じゃなかったら困るでしょ!」
インドネシアから転校してきたばかりの頃、カタコトの日本語の王君を区立の中学校へ放り込み、
それから一年少しで、いわゆる難関と言われる某都立高校へ合格させ、
彼女の、子供たちへのハードルはどんどん高くなっていくように思われる。
おべんきょだけではない。
家の中のことも分担させてて、王君は、夕食後、茶碗を洗う係だ。
国民性の違いなのか、はたまたワタクシが甘いのか。
ワタクシが甘いんだな。
そんなアマアマで育てた我が娘、
今朝も遅刻ぎりぎりの時間に家を出たかと思ったら、駅から電話をしてくる。
「定期券が昨日で切れてた~お金一円も持ってないの。どうしよう。」
母は、部屋着のまま、帽子を目深にかぶり、はだしにつっかけで、もちろんすっぴんで
チャリを走らせました・・・
「何が起きるかわからないから、お財布はいつも持ち歩きなさいって言ってるでしょ!」と怒鳴りつけながらお金を渡し、帰宅する。
駅に向かう時は急いでたし、あせってたし、同じ方向だから気にならなかったけど、
家への帰り道は、駅へ向かう通勤着の方たちに向かってチャリを走らせるわけで、
かなり恥ずかしかった。
何が起きるかわからないから、朝起きたらきちんと着替えて化粧ぐらいしなさいっ!と自分に怒鳴りたい気分・・・
でも、娘に甘く、自分にも甘いワタクシは、変わらないんだろうなあ~
(オレにも甘くしてくれ!夫心の声)