ぱおんの小部屋

水郷爆釣隊隊長のひとりごと…

ホンダ NSX

2008-05-21 08:01:00 | Weblog
自動車雑誌「ベストカー」にホンダのスポーツカー戦略が特集されていた。
次期NSXについて読むと、従来から伝わっていた話と大筋では変わっていないが、目標として「ニュルでGT‐Rのラップタイムを破ること」がクローズアップされている。記事は、目標が明確なので、開発は急ピッチで進むと予測している。

しかし、これを読んでガッカリしてしまった。

なんてショボい目標なんだろう。「ラップタイムを更新する」なんて。

こういうのが一番早く陳腐化するコンセプトである。より速いクルマが出てきたら、それで終わりだ。


NSXとは、ニュー・スポーツカーの頭文字に未知数のXを組み合わせた車名である。新時代の、新しいスポーツカーはかくあるべしという想いが込もった名前である。

初代NSXは、正にそういうクルマだった。

国産初の本格的ミッドシップレイアウト、ボディのオールアルミ化、タイヤの性能を極限まで発揮させるサスペンションの開発とボディ剛性の確保…。
NSXを造ることで、ホンダは多くのことを学び、実際にNSX以後と、以前ではクルマの出来が全く変わった。
世界中のスポーツカーに与えた影響も絶大で、暴力的なパワーを与えるだけでは、一流のスポーツカーはもう名乗れないと示し、フェラーリなどが大きく進歩するための手本になった。

翻って、今度のNSXはどうか?

クルマの目標とするところがラップタイムの世界一。5リッター、V10、600馬力と、目玉になる部分は全て前時代の遺物的で、FRベースの4WD、1700キロオーバーの車重と、純粋なスポーツカーとしては、初代NSXよりも後退している感じを受ける。これがなぜニュースポーツカーなのか。

NSXが目指すべきが、こういう底の浅いタイム競争であっていいはずがない。
2010年に登場するという次期NSXが、もっとワールドワイドな、新時代を切り拓くクルマであって欲しいと願うのである。
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1 コメント

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ふむ ()
2008-05-21 21:38:03
おっしゃる通りですな。
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