初体験

嫁(予定)の買い物に付き合う。初めてである。女性の買い物に本格的に付き合うのは。

そして分かった。マスオさんがどれほど辛いのかが。「まだ見るのかい、サザエ？」。そうだよな、そうなるよな。

10パーセントオフ・フ・フ・フ・だとかでルミネをウロウロ。最上階にひとまず上がり、下りながら全ての店を見ていく。何が欲しいのか、どれが購入候補なのか、何も分からない。果てしない旅。いつ旅が終わるのか目処が立たない。これは疲れる。

買い物の仕方が男と違う。ボクだと買いたいものの候補が予め決まっていて、それと他とを比較してどれを選ぶか決めるだけ。まずは目当てのものがある店に直行する。

しかし、嫁(見込)はそうではない。先にボクのバッグを見た時も、ボクは目当てのブリーフィングだけを見て、気に入れば買う、気に入らなければ諦めるつもりだったが、嫁(予定)は全部の店をチェックしていく。「出逢いがあるかも知れないじゃない？」と言われたが、あてもなく歩き回るだけなのはキツイものだ。何で女の子はあれで疲れないの？

そんなことを嫁(見込)に言うと、逆に言われた。「アタリ一つ無い中で何時間も釣りができるほうが余程不思議だわ」

なるほど。

クレープ

金曜日、クレープを買い食い。しかし、店の外で立ち食いしていたら、そこへ学校帰りの女子高生の集団が現れて取り囲まれた。

30人くらいの制服姿の女子高生の中にオッサンがポツリ。一人でクレープを食っている。しかも、途中でクリームがベタベタと口の周りに付き、それを拭ったらチョコレートの髭が生えた。

周りの視線が痛い。

あ～あ、味なんて全然分からなくなっちゃったよ！