ぱおんの小部屋

水郷爆釣隊隊長のひとりごと…

ゴアテックス

2013-02-12 07:06:33 | Weblog

ゴアテックスについて色々と調べている。昨シーズンに買ったゴアのレインスーツが非常に良く、快適だったため、今年はレインをもう一着、そしてブーツなどもゴアにしようかと思っている。しかし、ゴアの商品は価格が高い。高い買い物をする際には、商品について徹底的に調査するのがボクの流儀だ。だから買った後に後悔することはほとんどない。安物買いの銭失いならばまだしも、高いのを買って無駄になってしまうのは何としても避けたいところである。 ネットでゴアテックスを調べていくと、分かりやすく解説しているサイトに出会った。


登山用具メーカーのカタログを読む
http://www.geocities.jp/chonai_yama/catalog/catalog.html


の中の、
基礎知識編 ゴアテックスについて
http://www.geocities.jp/chonai_yama/catalog/goretex.html

 というページである。

ゴアについての詳細はこのページを読んでもらえれば大体分かるのではと思うが、他の情報と合わせてボクが把握したことをまとめて書いてみよう。

ゴアテックスの生地には2レイヤーと3レイヤーのタイプがある。2レイヤーはゴアのフィルムの表側だけに布を接着したもの、3レイヤーは表裏両面に布を接着したもので、防水性は同じだが、透湿性は2レイヤーが優る。

しかし、2レイヤーはゴアのフィルムが剥き出しで汚れやすく、汚れると透湿性がすぐに落ちるため、3レイヤーよりも耐久力がない。そこでメッシュ素材などの裏地を付けることで汚れにくくする対策がとられている。この裏地の処理が上手くできていないと使い勝手が悪くなるため、一般には3レイヤーでOK。

ゴアテックスのレインウェアには、パフォーマンスシェル、プロシェルなどのランクがあり、性能差があるように見えるが、ゴアのフィルムは同一なので防水性は変わりがない。透湿性は表裏の生地の特性に因るため違いがあるが、レインなどでゴアテックスの表記があるものは、フィルムでなく生地の段階での性能保障がされているため、あまり気にしなくて良い。耐久性はプロとパフォーマンスで差があるようだ。要するに生地がプロの方が長持ちしますよということだろう。

最近はゴアテックス・パックライトというのがあり、これは薄くて軽いが、このタイプだけはゴアのフィルムが異なるそうだ。裏地なしの2レイヤーだが、汚れが透湿性を阻害しにくいように、ゴアのフィルムにドット加工がしてある。裏地なしで作られるウェアなので軽くできるわけだ。でも耐久性は3レイヤーに劣るので、負荷がかかる場所のみに3レイヤー生地を使うなどして凝った作りのレインになることが多く、価格も高くなりがちだ。

総じて、釣りには3レイヤーを買っておけば問題が無さそうだ。どうせクルマに放り込んでフィールドに持っていくのだから、小さく収納できる必要性もあまりないだろうし。プロシェルか、パフォーマンスシェルか、XCRかは、気にすることもあるまい。

それよりもメンテナンスが重要なようだ。

ゴアのレインの表地は強力な撥水性を持たせてある。この撥水性が落ちて、ベタッと表面が濡れるようになると、水の膜で表面が覆われることになり、透湿性が阻害されてしまうのだ。そのために蒸れ放題となって中で結露し、ベチョベチョに濡れてしまう。これは雨水が浸透したわけではないのだ。ゴアの防水性が落ちることは通常の使用ではまずないようだ。 そのため、メンテナンスは透湿性を下げないようにする。すなわち、汚れを落とし、撥水性を保つように手入れをすることになる。

ゴアテックスのホームページを見ると、洗濯して、よくすすいで、乾燥させてアイロンをかけるとある。それだけで撥水性が復活するのだと。この作業で重要なのはすすぎ。通常の2倍はやるつもりで、洗剤をしっかり落とすこと。市販の洗剤は界面活性剤が入っていて、これが生地に残ると、撥水性能を低下させてしまう。それを防ぐためにすすぎをしっかりする必要があるようだ。

このメンテナンス、専用の洗剤も見つけた。あの偏向グラス・スワンズのメーカー、山本光学株式会社が販売しているニクワックスというのがそれで、洗剤と撥水処理剤がある。2レイヤーと3レイヤー、表地、裏地の違いに対応していくつか種類がある。これなら間違いはあるまい。少々高い洗剤だが、ゴアのウェアは高いので、これで長持ちさせることができれば、十分に元が取れるだろう。ボクもICI石井スポーツで買ってこようと思う。

ボクのレインウェアについての知識は、写真のビーパルという25年も前のアウトドア雑誌で見た程度のものだった。今回調べてみて、いやぁ随分と進化しているものだと感心させられた。昔と違って、インナーにも注意が必要なのだ。洗剤だけじゃなく、ゴアの性能を100パーセント引き出すインナーも石井スポーツで買ってこないとな。 今年はいいウェアを揃えて、快適に釣りをしますぜ。手入れもちゃんとして、カッコも少しは気にしましょう。



GORE-TEXRファブリクス
http://www.gore-tex.jp/

山本光学株式会社 ニクワックス
http://www.yamamoto-kogaku.co.jp/

コメント (2)
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