枕

低反発枕を買ってきた。
冬休みに実家に帰った時に初めて使ってみて、非常に具合が良く、東京に帰ったらすぐに買おうと決めていたのだ。

最初は「しまむら」に行ってみたが、中国製しか置いていなかった。実家にあったのと反発の具合が違うように感じる。しょせんはパクりしか作れない国の製品だ。低反発枕ではなく、低品質枕なのだろう。別の店を見に行く。

ホームセンターを覗いてみたが、どこへ行っても中国製ばかり。遂にマトモな日本製には巡り会えなかった。どうなってるんだろうこの国は。
一度使ったら捨ててしまうような品ならば中国製でも韓国製でも構わないが、長く使う物、精度が必要な物、快適性を重視する物、食品関係などはそうはいかない。安物買いの銭失いという言葉がピッタリの事態になる…くらいならまだしも、携帯や車やテレビやらが火を噴いて、命の危険に晒されるかもしれない。

結局、購入したのは縫製のみを中国で行い、中のウレタンは日本で組み込んだ商品。これなら少しは安心だ。縫い針が残っていないか点検すればいいのだから。でも、布に薬品が付いていて、肌が被れたりして。

やっぱりデパートにでも行って、ちゃんとしたのを買ってくるかな。来週あたり、本物の駅弁大会に行く時にでも。
でも本物の低反発枕を前にしたら「何て高いんだ。高すぎる」と文句を言うかもしれん。中国製なんか、なんて偉そうに言ってても中国の富裕層より貧乏だからな。

柑橘類

近くのスーパーに蜜柑を買いに行くと、見慣れぬ柑橘類が並んでいた。「はれひめ」。手で簡単に皮が剥けて、味はオレンジに近いという。

ふーん。でも、まぁ蜜柑だな。ん？ 産地は瀬戸田？ 「はれひめ」の産地は瀬戸田か。なら「はれひめ」を買うか。

瀬戸田はボクの実家がある因島のすぐ近く。隣りの島、生口島にある町。檸檬の産地として有名だ。瀬戸内の島々は雨が少なく、晴れた日が多いから、どこも柑橘類の栽培が盛んで、因島も八朔の発祥地だったりする。
味も上々。蜜柑農家に貰った蜜柑を味わうと、失礼だがスーパーの蜜柑は食べられない。

それでも蜜柑を求めて店に行くんだから、よくよく柑橘類が好きなんだろう。今回は「はれひめ」を買って帰った。

美味い。故郷の味が…しない。味はオレンジだけにカリフォルニアの風が吹いたようだぜ。