幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆくのはなぜ?「僕が僕であるために」尾崎豊

2010-11-24 | 不安

私が生まれて初めて買ったCDが、尾崎豊のファーストアルバム『17歳の地図』でした。
もう何度聴いたかしれません。

そのラストを飾るのが「僕が僕であるために」


  【PV】 尾崎豊 僕が僕であるために


以前、SMAPのメンバーがオール主演で、同タイトルのドラマが作られましたね。勿論、主題歌は尾崎の「僕が僕であるために」。


さて、この曲に
「人を傷つける事に目を伏せるけど、
 優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく」



という一節があります。

以前から

「どうして、優しさを口にすると人は皆傷つくの?」

という問いかけがなされていました。
尾崎自身が、このことについて語ったという情報もないですし、
歌詞は、それぞれに味わうところに、そのよさもあるので、
あくまで私の味わいとして、記事を書いてみました。

まず、この曲の出だしはこうです。


「心すれちがう悲しい生き様に、ため息もらしていた」

ここからも、この曲は「心のすれ違いの悲しみを歌った曲」とストレートに解釈すればよいでしょう。

実際、この後にも

「別れ際にもう一度 君に確かめておきたいよ

 こんなに愛していた

 誰がいけないという訳でもないけど

 人は皆わがままだ」


という言葉も出てきます。


そして、2番に

「なれあいの様に暮らしても 君を傷つけてばかりさ」

と歌われています。


傷つけないように、悪いところも目をつぶり、

感情を荒立てず、無難に過ごそうとしても、

やっぱり、君を傷つけてしまう、

と、つぶやくように語っているようです。


では

「人を傷つける事に目を伏せるけど、
 優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく」


とは、どういうことでしょう?

こんな独り言が頭に浮かびました。


僕は、誰も傷つけたくない。
もちろん、大切な君を傷つけたくないって思ってきたし、
今も思っている。

でも、なれあいでやってでさえ、僕は君を傷つけてばかりだったよ。

優しくして、君とのつながりが深まっていけばいくほど
わがままにもなるし、

愛情が深まれば、裏切られたときの憎しみも大きくなって
深く君を傷つけてしまう。

不完全な人間同士だから、よかれと思ってやったことも、
逆効果になってしまうことだってある。

どうでもいい人なら、最初から期待もしないし、たとえ裏切られ
ても、まああいつはそんな奴だで済ませるだろう。

でも、優しくされたい相手から期待どおりの反応が返って
こないと、とても淋しい思いになったり、悲しくなったりする。
そして傷ついていく。

大切な人同士だから、傷も大きく、深いものになってしまうんだ。

僕たちは、そんな世界に生きている。



そして、最後に尾崎はこう歌っています。



君が君であるために 勝ち続けなきゃならない

正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで

君は街にのまれて 少し心許しながら

この冷たい街の風に歌い続けてる


僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない

正しいものが何なのか それがこの胸に解るまで

僕は街にのまれて 心許しながら

この冷たい街の風に歌い続けてる



この曲のトーンからして「勝つ」というのは、
ビジネスや、競争に「勝つ」というものではなさそうです。

ちょっと飛躍しすぎかもしれないけれど、
実際は「勝ち続ける」というよりも、実は、その裏の
「負けちゃいけない」気持ちの方が大きいのかもしれません。

「負ける」とは「人生に負ける」ということで、
「勝ち続ける」は「生き続ける」という意味なのかとも
思いました。


「正しいものは何なのか」
の答えを、傷つきながらも探しもとめ、

冷たい世界に、小さな妥協を繰り返しながら、

最後まであきらめず、生き続けていかないといけない

というメッセージを私自身は強く感じています。


ちなみに、学生時代、一番、私が心を打たれた部分は

「こんなに君を好きだけど 明日さえ教えてやれないから」

の一節です。


こんなに大好きな君を幸せにしてやりたいけれど、
僕は、どうしたら本当の幸せになれるか分からないから、
君に教えてあげることもできないんだ


この悲しみが、ものすごく、私の心にシンクロしたのです。


幸せにしてあげたいという優しい気持ちと共に、
幸せを指し示せる人間にならないといけないんだ

と強く思ったものです。


そして、大学時代、私は、本当の幸せを指し示す先
を知ることが出来たのです。

人生って、本当に出会いですね。


このサイトから詳しく知ることができるので、
読んでみてください。
  ↓↓

http://meaning.main.jp/


 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいです (nishi)
2010-12-03 22:10:19
自分もこの歌をいつか取り上げてみたいと思っていたのです

しかも、尾崎ファンとして、できるだけ肯定的に

それをこのように取り上げていただけるとは感激です

有難うございました。

「人を傷つける事に目を伏せるけど、
 優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく」

ほんとにその通りですね

大事な間柄になればなるほど、互いに優しくあろうとすればするほど、深く傷つけあってしまうことが出てきてしまいますね。

「こんなに君を好きだけど 明日さえ教えてやれないから」

大事に思えば思うほど、幸せにしてやりたいという気持ちは、強くなるけど、俺には、明日が、正しいものがわかない。

それでは、本当に幸せにしてやることなんてできない そんな心の叫びが聞こえてくるようで、いまでも胸をうちます

彼が、心底知りたかったのは、ほんとに正しいことって何なのか、すなわち、本当の幸せの方角であり、人生の目的だったのだなあ と今更ながら感じます。

Unknown (Unknown)
2011-03-12 00:21:13
やさしさを口にすれば
人は皆傷つくは。

自分が傷つくことも言ってる気がするね。

実体験的に恋する人にやさしい言葉を
かけても、気持ちが伝わらず

その相手から、傷つけられることがあったからさぁ。

一番は僕が僕であるために、だからね。
勝ち続けなきゃならない。
負けられないってことかな。

一番の歌詞は自分か傷つく。
二番の歌詞は相手を傷つけるかな・・・。

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