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マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

町を殺すな

2009年10月02日 06時01分33秒 | ひとりごと
鞆の浦の埋め立て工事に対し中止の判決が出たという。これは景観を損なうという理由で従来にはなかった画期的な判断である。
公共事業は景気回復に必要であり、景観を損ねるといわれればほとんどの公共事業に待ったがかかってくる可能性がある。私も複雑な心境である。

ただし、この鞆の浦について考えてみると、これは間違いなく中止が正しい。何を考えているかわからないが、渋滞を解消するためバイパスを通せば街が死ぬのだ。今までにバイパスを作ったため町が活性化したところはあるだろうか。地方の町はみんなバイパス工事で殺されたのだ。

大阪へ行けばわかるが、近鉄は難波に着き、新幹線は新大阪で、JRは大阪駅で、阪急は梅田にある。名古屋駅は違う、新幹線、近鉄、名鉄、地下鉄、JRすべて名古屋駅に集中している。どちらが良いのか?便利なのはもちろん名古屋である。しかし、大阪はめんどうながら歩き回るうち、知らないうちに金を落としいる。ついでに食事もするし、買い物もしてしまう。流石に商売の町、大阪である。不便にすることでゼニ儲け、あくまでもがめつい大阪、これこそ商売である。

鞆の浦が渋滞の名所だとしたらこれはビジネスチャンスである。渋滞しても楽しめる町並みにし、誰もがゆっくり走りたくすれば良い。便利にすれば絶対に金は落ちない。我々はドライバーとして渋滞は困るが、商売人として町が亡びていくのも困るのである。

しかし、政権が変わったとたん司法が変わってきた。やはり司法は政権に影響を受けているという証明だろうか。