マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

地域エゴ?

2009年10月14日 09時23分55秒 | ひとりごと
前原氏の「羽田をハブ空港として整備してゆきたい・・・」発言で、橋本大阪府知事、そして森田千葉県知事が露骨に怒りを表している。もちろん、地方財政を預かる知事だから、怒るのは当然だ。しかし、「俺は何も聞いてないぞ・・・」という、いかにも日本的な根回し不足を指摘するところは時代錯誤を感じさせ、あまりみっともはよくない。
もともとこの根回しと言う言葉はほとんど談合と同義であり、とりあえず打診し、お互いの利害を調整し、内堀を埋めておいてからいきなり発表へもっていく、という純日本的な儀式なのである。本人たちは納得してるのかもしれないが、裏ですべてが決まり、国民は結果だけを聞くという、中間の議論が表に出ない、極めて閉鎖的なシステムなのである。つまり、庶民は知る必要がないということだろう。
広島市・長崎市のオリンピック誘致にしても広島県知事が、「俺に何の相談もなしに・・・」とは、まるでヤクザ並みのせりふではないか。(ヤクザでももう少し品があると怒りだすかも・・・・)
まったく、日本人の会議べたといおうか、御前会議で戦争を決断したのなら、その会議に出席した人間全員が責任を負うべきもので、いやだったら席を立ち、採決に参加しないか、反対した後、職を辞するしかないのだ。それを根回しし、反対をいえないようにしてから採決するという姑息な手段が多用される。あとで、俺は本当は反対だったでは国民は救われないのだ。
まずもってこの日本談合システムを廃する必要がある。まず問題を提議し、各方面が意見を述べる、そして議論し、最終決着をする。根回し不用、議論歓迎、これが民主主義である。
橋元氏や森田氏の言い分ももっともな部分はあるが、あまり地域のエゴばかりでは笑われるのではないか。利用者からすれば、一番便利なところにハブ空港があったほうが良いに決まっているし、成田、関空、常滑・・みんな遠くて不便で金がかかるのだ。
出来るものなら羽田に集中してほしいというのは国民の声ではないだろうか。私は海外旅行などしないから、別にどこでも良いけど・・・。知事というのが地元の利益を代表する役割があることは承知するが、自分だけが潤えばいいわけではあるまい。
彼らは自分たちの自由になる金欲しさに、消費税を上げようという連中である。国民の声も聞け。そして恥を知れ。