ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

『哀しい人』  沢野ひとし著 を読む。

2008年01月17日 | 本の事
                    

 年が明けて始めての星のマークに色が入った。
木馬のカウンターよりすっきり見えるところで、星のマークを撮りたいと思った。
いつもの江の川埠頭まで足を延ばしてカメラを構えたら、雪交じりの雨がひどくなってきた。
レンズが濡れると困るので、慌てて帰ってきたが、このシンボルマークを見るたびに複雑な気持ちになる。自然を傷つけているような気になるのは私だけだろうか?

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 私って、何か鬱陶しいことがあったり、切羽詰った事があると、本を読みたくなる。その鬱陶しい事を 嫌々こなしながら、時々本を開いて活字を追うと 少しの間嫌な事を忘れるからだ。別に 何でもいいのだが、難しいのとか長編は駄目だな、エッセイか、短編がいい。
そんなわけでこの前図書館に行った。

というのも 大嫌いな数字、確定申告の季節、場末の儲からない木馬も3月15日までに申告しなければならない。あぁ~嫌だ、嫌だ。気が重い。

でエッセイの棚を見ていたら、沢野ひとしという著者名が目に入った。
うん?この人イラストレーターじゃない、それも椎名誠の仕事仲間の。

というわけで借りてみたのだけど、意外にすんなり読めた。
あとがきに書いているように子供達が、二十歳を過ぎた頃から僕は時々盗み見るように彼らの幼い頃のアルバムを意開く事がある。
50歳を過ぎて加速的に老いてくる。と・・

だから家族や自分の思い出を書きとどめて置きたいと、時々オリジナルを加えながら書いている内容なのだが、沢野さんは、週刊誌に連載のシーナのエッセイの挿絵を描いているのだけど、細かい線を用いた、女性のような絵を描いているのだ。それだけに文章も優しい。

私が一番共感したところは、<万年筆と詩集>と題して書かれた短いエッセイで、

恥ずかしい話だが、僕は漢字に弱い。ごく簡単な当たり前の漢字ですら、とっさに書けない事がある。字そのものを知らないので、辞書を引くこともままならないといったありさまだ。10年前にワープロを購入した。友人達は「お前のような人間のために作られたようなものだ。」と言った。
僕もこれで漢字に煩わされることはなくなるだろうと、安心していたのだが、いざ使うようになって愕然とした。例えば「大宮駅」の「大宮」は「おうみや」と入力するのか、「おおみや」と入力するのがわからないのだ。「大田区」も「おおたく」なのか「おうたく」なのかわからないのだ。しかもローマ字入力なので「ぴゃ」とか「にゃ」とかをどのようにローマ字で入力すればいいのかわからない。「そんなのはワープロを使う以前の問題だ。」と友人達から馬鹿にされる始末だった。結局そのワープロは一週間もしないうちに知人にあげてしまった。

わかる、わかる、わかるよ、沢野さん。
私も恥ずかしながらいまだに「づ」(DU)と「ず」(ZU)を間違えるもの。
と妙に納得して読んだのでした。

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