<群青色の日本海 1/31 午後>
新しい年の一月も行ってしまった、あっという間だった。
この前 中国新聞に面白い記事があった。
それは長坂ゆきひろさんというお医者さんのエッセイだ。
『年頭のある日、新聞を何気なく読んでいて衝撃的な詩の一説に出会った。それは長田弘氏の詩の一説だった。
「何もしない君の前を過ぎ去ったのは過去ではありません。過ぎ去ったのは未来です。」
ありふれた日常生活の中に埋没して、いつしか当たり前であるかのように時を過ごしてしまっている自分のいわば「生きる」ということへの一種の「おごり」と「怠惰」を指摘されたような気がしたと。そして、未来は知らない間に今になり、過去になる。過去は変えられないけど未来は変える事が出来る』と結んでいた。
うん、未来は変えられる!
ガソリン国会で焦点となっていたガソリン税の暫定税率が廃止されて、あれでも下がるのではと思っていた矢先のこと。突然なんだか変なことになってしまったらしい。それというのも・・
暫定税率、暫定とは正式に決定されるまでの『借りの措置、いわゆるつなぎの措置』なのでは?
ところがそのつなぎの暫定税率をを10年も延長するために、わが国の政府は「つなぎ法案」という奇策を持ち出したのだ。ところが今日になり、一転取り下げられた。なんなん?
もうこの老巧化した頭で考えても、こんがらがるばかりで、なにがなんだかさっぱりわからん、 この国は自分達の希望ある輝く未来も、自分達の手で変える事が出来ないのか!
ガソリンの値段が上ったり下がったりすれば国民が混乱する、それを防ぐのは政府与党の責任だというわけだけど、これこそ本末転倒じゃないのだろうか?
私は思う。
この暫定税率をほとんど全国の首長が賛成していて、廃止されたら地方財政は忽ち行き詰る、と声を荒げている。そしてそれがあたかも国民の声のように言われている。
でもそれなら 政治に疎い私でさえ思う。解散総選挙して国民の声を聴くのが一番わかりやすいと思うんだけど。
だいたい、福田総理は「国民のための政治」とか何とか言いながら、原油や穀物の高騰で家計を直撃されているのに、ポーカーフェイスであたかも人ごとのように何の具体策も示してくれてない。
田舎の選挙区から当選した国会議員だって、田舎に住んだ事がない東京生れの金に何不自由なく育った息子だから、自分の故郷の貧しい私たちが、どれだけガソリンの高騰に苦しんでいるかわかるわけがない。
そんなことどうでもいいのだ。親父から引き継いだ鞄を金で一杯にしてくれる地元業者に仕事を与えなければならないのだ。
なら「我々政治家は、地元に道路をどんどん作ると約束しました、恒久税率にします。」といえばいいのに、暫定などといわずに・・
経済ジャーナリストの荻原博子さんも言っていた。
官僚の天下り先に6兆円もの税金をばら撒いている、それを見直せば財源確保は出来ると。
日本の将来を支える子供達のために未来を変えなければ、そのままじゃ今がそのうち過去になり、変えられなくなる。
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