ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

世の矛盾

2008年01月23日 | 四方山話
                 
 私の大好きな藪椿
色の少ない季節を楽しませてくれる この花の花言葉は理想的な愛、謙遜、申し分ない魅力。
花を見ていたらなんか判る気がする。命尽きる時も潔い。このような生き方したいなぁ。

 一日中雨、そんな中 某スーパー都野津店に買出しに行った。
なんと、嘉久志店で働いていたSさんに出会う。「よう!元気?ここにいるの?じゃここにくれば会えるんだね。」
まだ一週間くらいしかたってないのに、なんか、この一連の出来事が もの凄く昔のことのように感じる。
そこにまたHさんもいた。なんか嘉久志のミニ同窓会みたいに、お菓子の陳列台の前で 固まって懐かしがった私たち。
聞くところによると、何でもここは 恐いえばった嫌なおばさんが牛耳っているみたい。「嫌だね、そういう人って絶対に死んだ時誰も泣いてくれんよ。」と我ながらあほらしい慰め方、バカな私です。
どこの世界にもそういうことあるのよ、また木馬においでね、憂さ晴らしに・・・

 さて、嫌な事ばかりの世の中、行き先の見えない八方塞のこんな世は、やはり落語でしょう。
というわけで 夜な夜な落語を聴いている。それというのもジンちゃんが古今亭志ん朝の落語のCDを貸してくださったのだ。超うれしい。
早々と布団に入りイヤホンで聴く。すぐ寝るけど、何度同じところを聞いても笑ってしまう、久しぶりに江戸弁にたっぷりと浸かって夢みている私です。

夕べは「文七元結」大好きな演目を聴きながら・・・・

あまりにも有名な演目なので、皆さんご存知と思うが、かいつまんであらすじを書くと

左官の長兵衛は腕はいいのいにギャンブル好き、何度痛い目にあっても懲りないバカ男なのだ。見栄っ張りでおっちよこちょい、当然 貧乏のどん底の借金まみれ。
見るに見かねた娘が、借金を返すために女郎屋に身を売りたいと申し出る。この事情を聴いた吉原の女将が、親である長兵衛に五十両を貸す代わりに、「来年の大晦日まで娘を下女として預かる、それまで粉骨砕身働いて五十両を返してもらいたい。その代わり大晦日を一日でも過ぎると私も鬼になる、この娘に客と取らせるよ。」と約束させる。

納得して五十両を懐に入れて 長屋に帰る途中、吾妻橋にさしかかったところ、男が身投げしようとしているのに出くわす。あわてて事情を聞くと、男(文七)は、店の金を落とし、帰るに帰れず、いっそのこと身投げしてしまおうと思ったと言う。落とした金を聞くと、50両とのこと。長兵衛は、さんざ悩んだあげく、「たとえお久は女郎になったって死にゃしねぇんだ、えーい コンチキショウ持って行きやがれ!」

もう私、聞かせたい、福田総理や、その他諸々の国民の気持ちの全然わからない、自分のことしか考えてない政治家達に。

長兵衛は、ばくち好きの世の中からはみ出したダメ男だけど、心根は優しくて、単純だけど、まっすぐで、何の理由もなく「生」というものを信じているのだ。

世の中往々にしてこんないいヤツが、こんな真面目な、こんな人間らしいヤツが、お金に縁がなくて、腹黒いヤツがお金儲けるんだよね。

そうそう このあと長兵衛はどうなったのか?是非落語「文七元結」を聴いてください。

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