ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

アンドレ・アガシ

2006年09月05日 | スポーツの事
 アンドレ・アガシが引退した。
今シーズン限り(4大大会終了後)ということだったが、昨日男子シングル3回戦で、ベンヤミン・ベッカーに敗れてついに引退の表明をした。(最後は全米)
 
 昔から、アガシの大ファンだった。プレーもさることながら、あの一風変わった容貌。最初見たときキャップの後ろから三つ編みした長い髪をたらして、内股気味に歩く姿はまるでペンギンみたいで、なんとも言えず可愛かった。濃い眉に若干垂れ気味の目、決していい男ではないが、好感が持てた。
おまけにアトランタオリンピックでは金メダルを取る。(ちなみに女子はダベンポート)
 
 その後1997年に世界ランク110位まで落ちたアガシを私はもはやこれまでと思ったものだった。
しかし、“奇跡の復活”を果たしたアガシは、今度はテリー・サバラスにそっくりに変身していた。

 テニスなどラケットさえも触ったことがない私でさえも、アガシの世界一と言われているベースラインすれすれのリターン技術は、しびれたものだ。

最強のライバルサンプラスとの戦いは、一球一球コート上の芸術とでも言おうか、パチパチと火花がちるような、手に汗握る戦いに私はまるでメトロノームのように首をあっちにしたりこっちにしたりして見ていたのが懐かしい。

 アガシはあのやんごとなきお方の初恋の女優ブルック・シールズと結婚したが別れてその後 シティフィ・グラフと結婚した。
アガシの人間的な素晴らしさは、ライフワークだろうか、グラフとともに築いた巨額の富を恵まれない子供達のために使うと言う。
すばらしい。

 偉大なるアガシ。
ウインブルドンを去るにあたり、質問に答えた。
「ウィンブルドンを去るにあたって、一番寂しく思うのはどんなことですか?」
“去る者”は答える。
「ウィンブルドンの観客、ここで築いてきた多くの人間関係、そして友人たち。ここウィンブルドンは、スポーツに対する尊敬の念をわたしに教えてくれた場所だから」
散々楽しませてくれたアガシはもうコートの上にはいない。

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