ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

思いではねずみ花火のようなもの。

2006年06月30日 | 木馬の事
                隣の親父さんフォットギャラリーから・・

            

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 6月も今日で終わり、一年の半分が過ぎた。
水無月は、生まれ月ということもあり、なんとなく好きだ。
お尻のほうまで泥はねを跳ね上げながら、傘の柄をくるくる回して、お使いに行ったり、娘の頃は、そぼるふる雨の中、無性に歩きたくて♪雨が~小粒の真珠なら~恋はピンクのバラの花・・と歌いながら、物思いに耽った事もある。
 お互い傘と傘のすれ違いには、「傘かしげ」といって、邪魔にならないように傾けたりして、すれ違いざまに、目と目で挨拶したり・・雨は思い出しても情緒がある。

 さて明日(7月)から 煙草がまたまた値上がりする。
木馬は禁煙にしていない。タバコを吸わない人には迷惑かもしれないが、やはり、煙草をすう人にとっては、一服が、それこそ、ストレス解消になったり、心落ち着かせたりする物だと私は思うから・・

 天国の夫も、父親もかなりのヘビースモーカーだったから、小さい頃から、自分は吸ったことないのに、「私は絶対に癌なら肺がんになる。」今でもそう思っている。

 ずーっと前になくなった父親の中折れ帽子を入れた円柱形の帽子ケースを、いつだか洋服ダンスの上に見つけて、始末した時、蓋をとったら煙草のにおいと、手に取ったらポマードの匂いが染み付いていたもの。
夫の専門書も煙草のやにで、黄色く変色している。

 向田邦子の本に思いでというものは、ねずみ花火のようなもので、不意に足元で小さく火を吹き上げ、とんでもない所へとんでいって・・というようなくだりがあったように記憶しているが、煙草というと私は母方の祖父がいつも出かける時、腰にぶら下げていた、何の皮か覚えがないが、多分皮製の煙草入れと、筒に入った真鍮の煙管を思い出す。

 家にいる時は 煙草盆(引き出しのついた木の箱)に一式入っていて、刻み煙草を取り出すと、親指と人差し指中指で、丸めて、煙管の先に詰め込む。一度火をつけると、まだ火種が残っているタバコの葉を手のひらに乗せて次の刻みに火を移していたし、時々和紙でこよりを作ってやに掃除をしていた。
 無口の祖父は、多分この煙管で吸うタバコと、祖母の手作りのどぶろくが唯一の楽しみだったんだろう。
 煙草の煙が鼻から吐き出されるたびに、痩せた祖父の喉仏が上下していたのが思い出される。(なんていう銘柄の煙草だったのか、多分“ききょう”だったような。)
明日からほとんどの銘柄が300円になります。

 話は変わる。
スイミングがここ一週間程お休みのトンボさん、昼間暇を持て余している。
映画でも見に広島に行きたい所だが、ぶっ蹴られた車が、これが思ってたより重傷で、まだまだ一週間くらいかかるらしい。
代車では行く気になれないらしい。
保険屋が、よくこれだけ壊れて怪我がなかったと感心してたらしい。
「本当に どこもなんともなかったん?」聞いたら
「首は どうもないけど、これも事故の後遺症だろうか?最近水戸様がゆるんで、あくびばかり出て困る。」
はぁ?
 どうりで先ほどから、なにやら芳しい香りが・・

朝雨 午後曇り 31℃ 蒸し暑い。

ウォーク・ザ・ラインを見る。(DVD)

2006年06月30日 | 映画の事
 監督: ジェームズ・マンゴールド

出演: ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン、ジニファー・グッドウィン、ヴィヴィアン・ロベルト
ロバート・パトリック、ダラス・ロバーツ、シェルビー・リン

<ストーリー>
1944年、アメリカ。12歳のジョニーは兄のジャックと共に両親の畑仕事を手伝っていた。しかし、一家の貧しい生活は一向に楽にならず、父は酒に溺れる日々だった。そんなジョニーの心のなぐさめとなったのは、兄ジャックの優しさと、ラジオから流れてくるゴスペルやカントリー音楽だった。ある時、最愛の兄が突然の事故でこの世を去ってしまう。出来のいい息子を失ったショックでますます荒れる父親とジョニーとの確執は広がっていく。そして、空軍に入隊したジョニーは実家を離れ、ドイツに駐屯する。除隊後に初恋の女性ヴィヴィアンと結婚、子供も授かった。訪問セールスの仕事の合間に友人とゴスペル・バンドを組んで音楽を楽しむジョニーだったが、家計は苦しく、徐々に夫婦の仲も冷え切っていく。
そんなある日、ジョニーは街角で偶然見かけたレコード会社で、オーディションの機会を得る。そこで空軍時代に書いた囚人の心の叫びとも言える歌を熱唱し、その実力を認められる。そして瞬く間にプロのミュージシャンとしての第一歩を踏み出すことになった。早速、同じレコード会社のジェリー・リー・ルイスやエルヴィス・プレスリーらと全米中をツアーでまわっていた時、ジョニーは少年時代からの憧れだったジューン・カーターと出会い、すぐに意気投合する。この出会いが、これからの彼らの長い運命の始まりとなるのだった……アマゾンムービーより。

これも、本年度のアカデミー主演女優賞受賞作品だったので、見たかった作品。
う~ん 楽しかった。
音楽に疎い私でも楽しめる映画。
そして、ジョニー・キャッシュという(私は勿論知らなかったが・・)実在の歌手と、これまたジューン・カーターという実在の歌手の10数年に及ぶ愛の軌跡を見つめた伝記映画なのだ。
ジョニー・キャッシュ役のホアキン・フェニックスと、これまたジューン・カーター役のリース・ウィザースプーンが実に吹き替えなしで、演じているのが凄い。
それぞれ本当にうまいのだ。二人のステージに大満足。

それにしても50年代のファッション懐かしい。リース・ウィザースプーンの花柄ふんわり膝丈フレアースカートは、グレース・ケリーや、エリザベス・テイラーの全盛期のファッションを彷彿させる。
美人じゃないけど、可愛い女性、特徴のある顎は、昨年の「ミリオンダラーベイビー」で同じく主演女優賞をもらった、ヒラリースワンクも顎に特徴があったような・・

音楽がとても素敵だったので、☆☆☆☆です。

            
 
関係ある話。
ホアキン・フェニックスの兄のリバー。フェニックスは23歳の若さで薬物でなくなったが、「スニーカーズ」「スタンド・バイミー」が私は好きな映画です。