あじさゐの 八重さくごとく八つ代に をいませ我が背子見つつ偲ばむ ・・橘諸兄
紫陽花の名付け親は白居易だと、日経新聞に書いてあった。知らなかった・・
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ここのところ、イリコさんが、お客さんに言われてる。
「ダイエット成功したね。」
確かに痩せた、いつも見ている私が思うのだから、間違いない。
ところがつられて私も痩せた。(本当なんです。)
二人は、確実に夏に向けて、ワンサイズ小さ目のファッションでいける。
イリコさんなど、「もう破棄(すてよう)しようと思っていたGパンが入るようになった、Mサイズのエプロンでもゆとりが出来た。」と・・そう思ってみると、顔まで小さくなっている。
イリコさんは、この春 肺炎を患い、口内炎を併発し、その上咽頭炎までご丁寧に併発し、食欲はあるのに喉を通らないという現実離れした病によりダイエットに成功したのだ。
不測の事態ではあるけれど、おなかの出っ張りも、多少引っこんだ。
話はそれるが、
「えっちゃん、そのヘアースタイルは何?一応客商売なんだけぇね、もっと綺麗にしんさい、いつからそうなったん?」
スイミングがお休みのトンボがやってきて言った。
言われて恐る恐る鏡を見る。
「わぁ~!本当にお化け・・」
そうだよね、お店でお金をもらって商売しているのに、いくら家族と同じようなお客さんばかりとはいえ、おしゃれを忘れては失礼よね、少々反省!すいません。
イリコさんに少し留守をお願いして、近所の行きつけの美容院に行った。
美容院の先生に言われた。
「少し 痩せられました?」
やはり、1月前より、スマートになったのが、わかったみたい。
これといって努力したわけでもない、ただイリコさんに同情して、心配して、同調して、何ヶ月か過ごしただけだ。
やればできるじゃん、ね、イリコさん!自分たちをヨシヨシと褒めてあげて、この状態を身体に覚えさせるように、伸びた皮膚に「わがまま言うんじゃないよ、いい子だね。」と言い聞かせた。
リバウンドにさえ気をつければ、万有引力の法則により醜く垂れ下がったこの皮膚も、自然におさまる所におさまるはず・・
美容院の先生に「痩せられないのよ、毎日4キロの道のりを、自転車で通って、汗びっしょり掻くのに、全然効果ないのよ。」恨めしそうに見つめられてもね、困るよね。
努力しないで痩せたのだから、偉そうな事も言えないけど、中年太りから開放されたイリコさん、
昨日ナフタリンの匂いをプンプンさせて、懐かしいTシャツを着て来た。
「このミチコロンドンのTシャツ、大好きなのよ、ピチピチで着れなくて捨てるに捨てられんなくて・・」そう言った。
そうか、あれを着てみよう。
私も大好きだった、黒地に白の小花の8枚接ぎのフレアースカート出してみた。
入る、入るじゃありませんか・・
まだ かすかにきついけど、そのうちなれる。身体がスカートに合わせてくれる。少し若々しいけど、かまやぁしない。
充分はける、とても還暦がはいている様には見えない。(自分でいってりゃ世話ないよね。いうのはただだもん。)
なんでも捨てないで取って置くもんだね。我がケチ精神に乾杯だ!
おろかなデブデブコンビが、小デブコンビになった。
あのホリエモンは、3億円かけてダイエットしたというが、我々は、一銭も使ってないもんね、イリコさん!
これだけは書かないでとイリコさんに言われたけれど、ここだけの話、
最高体重の時よりイリコさんは7キロ、私は4キロのダイエット、出来ればもう1~2キロ痩せたいな。内緒です。
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