乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

遊歩道づくり準備と観察会

2024年05月08日 | 遊歩道作り
 5/8(水)、前日の雨が上がってよかったです。

県と市の乙女高原担当職員・各3人、乙女高原ファンクラブ有志4人で、5/12「遊歩道づくり」の準備をしました。簡単な打ち合わせ後、分担して準備を始めました。裏の倉庫にしまってあるロープを確認したり、ロッジのホールやトイレのそうじをしたり、遊歩道を手分けして歩き、杭の状態をチェックしたり。
 杭がゆるまないように、はじから全部をでっかいトンカチでたたきました。

もちろん相棒と交替でやりましたが、それでも今日は腕の筋肉が変です。杭の中には左右に揺すると、根元からボキッと折れてしまうものもありました。杭を新しくする必要があります。そんな場所には赤い竹串を刺しておきました。
遊歩道を歩く前に、串の本数が数えてあるので、終了後に引き算すれば、新しい杭が何本必要か判ります。ちなみに担当したツツジのコースは18本、新たな杭が必要でした。

 12時ころ作業終了。職員の皆さんは仕事に帰られましたが、私たちファンクラブのスタッフはみんなでお昼を食べながら、雑談に花を咲かせました。そして、午後から自然観察会をしました。
 ちょうど木々が芽吹いています。シラカバはすでに青々とした若葉を広げていますが、似たようなダケカンバは遠くからだとまだ枯れ木に見えます。近寄ってみると、芽吹きが始まっているのがわかりました。木の種類によって、芽吹きの時期が違うんですね。夏になると、同じような緑色になってしまいますが、この時期、芽吹きのタイミングといい、芽吹きの色といい、木々による違いがとてもはっきりし、それぞれ強く自己主張しているように見えます。
 草原にも、ようやく草の芽が出てきて、なんとなく草原全体が薄緑色になってきていました。みんなで「この子は誰?」を喧々諤々、推論しました。ヤナギランの芽は細長くてツンツンしているので分かりやすいです。草原の一角は、このツンツンだらけ。今年も、きっとたくさんの花が咲いて、きれいですよ。
 アザミの芽は葉がトゲトゲしているので、すぐに分かります。が、では、どれがノアザミで、どれがノハラアザミかまでは分かりません。

三枝さんが「同じアザミでも、裏に毛がいっぱい生えているのと、毛が無くてツルツルしているのがあるよ」。他の二人は「確かに!!」と、その発見に大興奮。でも、幾つか観ているうちに、「葉の先には毛がないけど、葉の付け根のほうには毛が生えている」アザミの葉も多数見つかり、毛のあるなしで区別するのは難しそうです。
 一つ、解決した「この子は誰?」はヤナギタンポポ。

「この茎のしっかりした感じは、きっと背の高い草だよ」「葉の鋸歯が特徴的だよね。ギザギザというよりギザッとなったら、しばらくスーッといって、またギザッといく感じだよね」と会話を進めるうちに「このへんには夏、ヤナギタンポポが咲いていたよね」という気づきもあり、「そうだ、ヤナギタンポポに違いない」ということに。草原のあちこちにありましたよ。増えたのかな。
さすがに乙女高原。たくさんのスミレの花が観察できました。タチツボスミレ、エイザンスミレ、

サクラスミレ、アカネスミレ、アケボノスミレ、ヒゴスミレ、スミレ(マンジュリカ)、ニョイスミレ(ツボスミレ)。咲き終わって葉だけのヒナスミレと、これから咲く、やはり葉だけのエゾノタチツボスミレを加えると、ちょうど10種。5.4haの草原だけで10種類というのはすごいと思います。また、これまで葉だけで花が観察できないシーズンがあったほどのヒゴスミレが、なんと10輪も花を付けていました。
 どんどん寒くなってきて、手がかじかむほどです。観察会を終了し、解散しました。

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