ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(その1)

2009年08月21日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 おかげさまで当ブログも3周年を迎えることができました! 皆様、ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今回は3周年記念の特別企画! 東京・お台場の潮風公園で現在展示中の「実物大ガンダム」の写真集です。
 「実物大ガンダム」、とても格好良かったです♪ 実物は写真で見るよりも骨太で、堂々としていて、実に男前です! 初めて写真で見た時から「ちょっと弱そう(汗)」と気になっていた立ちポーズも、実物では見る角度によって「1歩前に踏み出している」ようにも見えますし、「大河原邦男氏が描く設定画のような立ちポーズ」にも見えます。全体的な雰囲気はPGガンダムに近いのですが、安彦良和氏によるアニメ用設定画のようなイメージもちゃんとあります。

 ガンダム30周年を記念するシンボルとして、これ以上は無いインパクトを持つ像ですが、我々モデラーの視点で見ると、また違った意味を持つことになります。
 ガンプラはアニメのキャラクターを立体化したもので、戦車や航空機などの実物が存在するスケールモデルに比べて、「模型」としての意味合いはどうしても薄くなってしまいます。「実物」が存在しないので、リアルさを演出するためには、戦車や航空機の写真などを参考にする場合が多いです。
 しかし「実物大ガンダム」の登場により、状況は一変しました! 「実物大ガンダム」は「実在するメカ」としての説得力を充分に持った像です。「本物のガンダム」と呼んでも差し支えないと思います。ついに、我々ガンプラモデラーは「一定の期間、屋外に展示された、直立状態の実物大のガンダム」という「生きた資料」を見ることができるようになったのです!!
 実物大のモビルスーツが屋外に展示されることによって、どのように汚れるのか、初めて知ることができます。

 格好良い全身写真はすでに書籍や他のサイト様で見られますので、当ブログでは「ガンプラ製作のための資料」としての写真を掲載します。

 頭部には目立った汚れは見当たりません。顔は実に男前です。個人的好みで、目が発光していない状態の写真を載せました。
 ビームサーベル先端の細いアンテナ状のパーツ(放電索?)は、避雷針を兼ねているのかもしれません。


 肩や胸の装甲です。30分おきにガンダムが頭部を動かし、機体各所から水蒸気のミストを噴出するというイベントがあるのですが(詳細は後日の記事で書きます)、胸部ダクトの黄色いルーバーが水蒸気の影響のため変色しています。


 機体表面には汚れ防止用のフッ素コーティングが施されているそうです。上半身はあまり汚れていません。この写真の位置からは見えませんが、遠くから見るとランドセルの上で小さい風車のようなものが回っているように見えました。風力計なのかもしれませんねぇ。


 左の握り拳。前腕の手首内側付近には格納できそうなデザインの照明が取り付けられています。実機ならこの部分にはセンサーが内蔵されているかもしれませんねぇ。
 

 腰後ろの装甲周辺です。ヘリウムコントロール・コア(黄色い部分)の下側や、装甲の内側の角に汚れがたまっています。


 太もも前面です。風に巻き上げられた砂ぼこりのためか、雨垂れ汚れが茶色いです。錆が流れているように見えますねぇ。


 ひざ関節の裏です。部分的に金属色が使われています。
 各関節部には「スライド引き込み式装甲」と思われる部分があるのですが、引き込まれることによって生じる汚れが付いています(これは自然に汚れたものではなく、塗装によって再現された汚れだと思います)。 


 すね後ろ、ふくらはぎの下側です。写真上側のグレーの部分も引き込み式か開閉式の装甲を再現したものと思われます。


 水蒸気ミストが噴出する演出のため、足回りはかなり汚れています。すねの前と後ろの装甲との間にはすき間が開いています。脚の動きに合わせて装甲が動いているという表現でしょうね。左脚のすね前後装甲はぴったり閉じています。
 足首の装甲(アンクルサポート・アーマー)の厚みは20センチほどありました。


 すね前面下側の台形カバーは取り外しができそうに見えます。ここはガンダムGP-03Sやジム・クゥエルではセンサーが内臓されている部分ですから、RX-78-2でも何かが入っているんでしょうね。
 すねの装甲の厚みは10センチぐらいです。


 アキレス腱周辺です。すね装甲の下からボルト状の細いパーツが下に向かって何本も伸びています。筆者は「これは防塵用の布カバーを取り付けるためのものかも!?」と、一人で盛り上がっていました(笑)。水蒸気ミスト噴出のためのパイプかもしれませんが…。


 足首の装甲にある通称「マルイチ」パーツです。フィンがシャープな形状で格好良いです。


 右足は、かかとが少し浮いた状態で造形されています。写真では見づらいですが、かかとの裏からはスパイク状のパーツが突き出しています。



 左足の内側です。イベントで噴き出す水蒸気ミストは、特に足元で盛大に広がりますので(上の写真)、足周りがかなり濡れます。そこに風で砂ぼこりが吹き付けられるため、靴底には良い感じの泥汚れが付きます。まるで本当に歩いたかのように見えるんですよ♪

 実物大・高さ18メートルのガンダムは、とにかく大きいです。見上げると「ガンダム0083」第1話のチャック・キースのように、首が痛くなります(笑)。それでいて、会場の近くに停泊している船舶や上空を通過する旅客機、そして周辺のビルと比べるとかなり小さいため、非現実的な大きさではありません。18メートルって、リアル感を演出するためには絶妙な大きさなんだなぁと実感しました。

 「実物大ガンダム」写真集はまだまだ続きますよ~♪