ガンプラ秘密工場(仮)

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「MG ∀ガンダム」サンプル品レポート(その3)

2007年07月29日 | サンプルレポートシリーズ
 前回、頭部・胸部・肩アーマーを組み上げた状態での後ろ姿の写真にパーツの付け忘れがありました。後ろ肩アーマー上部のカバーですが…

 これがパーツを取り付けた状態です。ビームサーベルラックを取り付けなくても見栄えは良好です。


 これも前回載せられなかった胸部ハッチフルオープン状態です。背中のスイッチ(?)を専用の工具パーツ(アクションベースへの接続部も兼ねる)で押し、コンテナが少し押し出された状態でハッチを開きます。これによってハッチが開く時のクリアランスが確保されています。ハッチがほとんどすき間なくピタリと閉じるのは、この機構のおかげのようです。
 写真は撮っていませんが、コンテナ内部に牛を乗せる場合はハッチの付いたコンテナ正面パーツとミサイルのパーツを取り外すようになっています。

 それから、前回「ミサイル装填用のハッチ」と書いた背中のハッチ類は、説明書には「背部『月光蝶システム』のナノマシン散布用ベーンのハッチ」と書いてありました。月光蝶はどこから出ているのか長年の疑問でしたが、これでスッキリしました。後付け設定でも別に良いです、この際…。

 書き忘れていましたが、このキットはMGガンダムF91やクロスボーンガンダムと同様、ポリキャップ無しのABS樹脂による可動です。
  
 ヒジ関節は外部に露出している球状ジョイントと前腕内部に隠れている関節で構成された二重関節です。8の字型のヒジ関節パーツの上下ともが円の中心からズレた位置に軸が付きます(下図参照。図の左側が腕の前側です。写真を撮っておけば良かったのに…:汗)。これによってシド・ミード氏の画稿に近い、曲げ角度が深くなるとヒジ関節がガクッとズレたような可動が実現されています。

 このキットは最近のキットの例に漏れず、軸受け穴の開いたパーツを軸の付いたパーツで挟み込む方式以外に「パチッ」とはめる方式が多用されています。ヒジ関節は上下とも「パチッ」とはめる方式です。保持力や耐久性に不安がありますが、組み上げた時点ではちょうど良い固さの可動です。

 
 上腕の装甲も前腕(エプロンさんの所の7月26日参照)と同様、スライド金型を使用した筒状の1パーツ成型です(前腕は一部別パーツですが)。複雑な形状ながらディテールもバッチリ入っています。
 上腕のロール可動は最近のキットと同様の構成ですが、上腕の装甲の向きが上腕内部フレームに固定されていないので、ヒジ関節部で回転しているようにも肩付近で回転しているようにも見せることができます。ただデザイン上、回転できる範囲は限られています。胸部の肩付け根前後スイング可動は、ビームライフル両手持ち以外にも、上腕のロールを補助する役割も兼ねているようです。ポーズ付けには特に支障はないと思います。
 


 手首は可動指と平手の2種類が付属(エプロンさんの7月26日参照)しています。サイズが小さい(MGの小型MSに近いサイズ)ので、中指~小指の付け根はボールではなく軸です。その代わり、指が5本とも別パーツになっています。可動指と平手のディテールの差が最小限なのがありがたいです。
 残念ながらメシェーが人質に取られた時の対ウォドム戦で印象的だった「手刀」は付属していません(平手はABS樹脂製なので、アサフレックスのように曲げることができません:泣)。あと、可動指は劇中のようなガンダムハンマーの持ち方ができません(泣)。サイズが小さいので、可動範囲に余裕が生まれなかったようです。HDMに期待するしかないですねぇ…。
 前腕の手首付近の筒はボール可動します。

 *現時点で判明している取り扱い注意場所
 ・肩の球体内部の、腕を左右に開く可動部及び上腕のロール可動が固めです。動かし方によっては胸部の肩付け根前後スイング可動部の基部を破損してしまう恐れがあります。シールドの重さに負けない程度に関節をユルくするか、肩付け根前後スイング基部を金属線で補強すると良いかもしれません。
 ・ウエスト部分の左右方向の可動がややユルめです。シールドを持たせると左に傾くかもしれません。瞬間接着剤を軸に少量塗って調節しておくと良さそうです。
 ・胸部ハッチの組み立てはヒンジ部分が繊細ですのでじっくり行いましょう。

 説明書にはシド・ミード氏のオリジナル画稿が10数点(部分に分けられている画もあるので、カウントしにくいです)掲載されています。サイズは小さいですが、「ミードガンダム」が入手困難な現在では貴重な資料だと思いますよ~。 

 


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