ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUC シャア専用ゲルググ(その2)

2006年10月25日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 今回はゲルググの頭部です。

 バンダイのスタッフの皆さんはジオニック社(ザク・グフ・ゲルググのメーカー)よりもツィマッド社(ドム・ギャン等のメーカー。なぜか最近は「ツィマット」表記ですが…)が好きなんでしょうか? 
 HGUCのヅダとドム/リックドムはモノアイ部分がカメラ部分で可動、しかも透明パーツのモノアイシールド(モノアイ部分の外装の透明バイザー)が標準というMG並みの豪華仕様でした。
 その後に発売された旧ザクとこのシャア専用ゲルググではモノアイシールドがダークグレーで成型され、モノアイはシールで再現…OTL この差は大きいですよ(汗)。
 そういえばMGゲルググはあっさり発売されたのに、MGドムではガンダム試作2号機を練習台にしたり発売時期を遅らせたりして熟成してましたからねぇ(笑)。

 ツィマッド社は、最初の実戦型モビルスーツ開発コンペ(ツィマッド:ヅダvsジオニック:ザク)で敗れ、ライバルメーカーのザクを自社の工場でライセンス生産することになりました。
 さらに陸戦型白兵戦用MSの開発でまた敗れ(ザクを参考にしたと思われるYMS-08Avsジオニック正統のグフ)、それでもこれまたライセンス生産させられていたグフをベースに自社独自の技術を盛り込み(MS-07C-5)、ついに局地専用重モビルスーツ・ドムを完成。正式採用に至りました。
 このドムをベースに宇宙用に転換したリックドムでジオニック社のMS-06R2高機動型ザクを破り、悲願を成就しました。
 しかし、次期主力モビルスーツ開発コンペ(ギャンvsゲルググ)で再び敗れ、ゲルググのスラスターの技術協力に回ることに…。しかもペズン計画ではゲルググにギャンの長所を盛り込まれる(ガルバルディα)という屈辱を…OTL

 なんか、「プロジェクトX」みたいな話ですねぇ(笑)。この話は、けっこう人情に訴えるものがあります。ひょっとしたらこの辺の話もあって、バンダイさんはツィマッドMSにひいきしているのかも…(笑)。

 …話が長くなりました。ゲルググのモノアイ再現の作業に入ります。

 ゲルググのモノアイ部分はHGUCザク系やザクウォーリアと同様、頭部下半分の軸に筒状のモノアイシールドパーツをかぶせて可動させるようになっています。
 しかし、このゲルググでは頭部下半分にある軸が太くて、モノアイシールドと顔面とのすき間が小さく、市販のディテールアップパーツを仕込むのが難しい構造になっています。

 モノアイを透明レンズパーツ(ウェーブ社の「Hアイズ」等)にしようと思えば、モノアイシールドパーツの肉厚の中に透明レンズパーツを仕込むか、モノアイシールドパーツの表面に透明レンズパーツを貼ることになります。
 モノアイシールドの表面にHアイズを貼る方法は手軽なのですが、構造上不自然なので避けたいと思います。出目金になりますし(笑)。

 そうなるとモノアイシールドに穴を開けてHアイズをブチ込まねばなりません。難しい作業になります。でも、やるんや! これしかないんや!

 作り置きしていたモノアイパーツです。直径2ミリのHアイズミニ(ピンク)の裏にラピーテープを貼り、コトブキヤの丸ノズルの3ミリに組み込んだモノです。
 これの作り方は近日中に詳しく紹介します。
 このパーツの厚みは、モノアイシールドのパーツの肉厚(約1.1ミリ)よりも厚いので、平らな場所に広げた耐水ペーパーの上で滑らせて削り、0.8ミリにまで薄くしました。


 モノアイシールドに穴を開けます。キット付属のシール・アを粘着力を弱めてからパーツに貼り、モノアイの位置を決めます。シールをちょうど良い場所に貼ったら(頭部下半分に取り付けてモノアイの位置を確認します)、シールのモノアイの中心をナイフで突き、ナイフを軽く回して小さい穴を開けて目印にします。
 シールをはがしてピンバイス(小径のドリル)の1ミリで目印の穴を広げながら開口し、さらに2ミリのドリルで広げます。さらに適当な棒に耐水ペーパーを巻いたものをクルクル回して穴を広げ、直径約2.8ミリにしました(モノアイパーツを薄く削った結果、直径約2.8ミリになりましたので…)。
 途中、ドリルにパーツの天井が干渉するので、穴の位置がズレたり穴が真円にならなかったりする危険性がありますので、慎重に作業を進めました。

 この記事のはじめにムダ話を入れてしまいまして、最後まで書くとものすごいボリュームになってしまうので、前後編に分けさせていただきます。
 後日、別の記事でHアイズ+丸ノズルによるモノアイパーツの簡単な作り方を取り上げますので、今回の記事と合わせてお読みください。