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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

MG Ver.Ka クロスボーンガンダムX1(その2)

2006年10月06日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 クロスボーンガンダムX1の頭部が完成しました。耳の辺りにあるインテークの開口部が別パーツになっていて良い感じです。もはやPG並みのパーツ分割です!

 

 男前です。モールドもわりとシャープなので、スミ入れもやりやすいです。MGクラスのキットでも口の「への字スリット」のモールドが甘くてスミ入れが困難な場合もありますからねぇ、ステイメン……。

 でも、ちょっと顔が濃い感じもするんですわ。なんでかなぁ…と思っているうちに説明書の表紙を見てみると、微妙に顔が違う!説明書の写真の方がイケメンだぁ!(…と、思う)。 
 説明書の写真のモノは、試作品をプロのモデラーの方が組み立て・塗装したものでしょうが、そのモデラーさんの微妙なさじ加減によって製品版とは違う顔になっているようなのです。落ち着きのある表情です。目が小さく、マスクが若干長めになっているので、非常に大人っぽいです。

 で、自分が組み立てたキットの顔を見てみると…子どもっぽい! な、納得いかねぇェ!
 額のドクロが付くパーツB2は、はめ込みが非常に固くて、一度はめ込んだら分解不可能とあきらめていましたが、トサカを外してアンテナをグイグイ押して分解に成功しました。

 とりあえず、目を小さくしよう、と。

 図は左目です。目に貼ってあるシールの目尻の部分を赤い線でカットします。試しにこの図のカットした三角形の部分を指で隠して見てください。けっこう印象が変わるのが分かると思います。

 あと、マスクの部分がほっぺたのガード部分に挟まれて窮屈そうな感じがしたので、このガードの裏の部分を少しだけ削ってみました。


 修正が終わった頭部です。写真で見てもほとんど変化が無いように見えますが、筆者は非常に満足しています。

 アンテナはわりとシャープな方ですが、先端部が尖っていないので削りました。クロスボーンはVガンダムに近い角度のアンテナですので、Vガンダムのアンテナの先端の形状を採用しました。

 写真はCDのジャケットです。「機動戦士Vガンダム」の交響組曲で、千住明氏の真骨頂といえる旋律が満載の逸品! 
 イラスト(?)はカトキ氏によるもので、このV2ガンダムのアンテナの先端は日本刀の切っ先のようにグイッと切り上がっています。

 この日本刀の先のような形状にすると、アンテナの削り込みが最小限で済みますよ。

 キットの出来が良いので、改修点があまりありません。
 「これでは記事にならへんわ~!」と、あせったオッサン(筆者)は、おもむろに赤と紺のランナーに手を伸ばし、ランナーのアイテム名が刻印してある板状の部分を切り取り、片面の刻印を削り落とし、ヤスリでその面を平らにしてから半分に切り分け、それを二枚重ねに接着しました。

 瞬間接着剤が硬化したら、オッサンは赤と紺それぞれのプラスチック二枚重ね板をニッパーでバキバキ切り始めました。

 ジオンMSの中隊長機の羽根飾り(「マルチブレードアンテナ」という呼び名はどうも違和感が…)?

 オッサンは何を作ってるんでしょう?(←もうバレてるって!)
 ――次回に続く!

MG Ver.Ka クロスボーンガンダムX1(その1)

2006年10月05日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 個人的に待ちに待ったクロスボーンです。原作はあまり読んでませんが(汗)。
 クロスボーンガンダムというと、筆者はホビージャパン別冊「ガンダムウェポンズ・ニュージェネレーション編」の記事と作例を見て好きになったクチです。「クロスボーンって、こんなにカッコ良かったんや!!」「原作の方も面白そうやん!」と…。でも原作コミックを買うタイミングを逃してしまい、現在に至ります。確か、再版あったのになぁ…。

 では製作にかかります。

 まずキットを組む前にやったのが、ナイロン製のABCマントのシワ付けです。袋に入った状態でくっきり三つ折りになっていたので、「折れてるやん(汗)」と思うと同時に、「洗濯のりは不要やな!」とも思いました。
 折りシワを取るために水で濡らしたところ、水をはじく! どうやらキットのマントは「防水マント」の機能があるようです。
 とりあえず多少湿った状態で扇子のようにたたんで、輪ゴムで留めておきました。


 数時間放置後、輪ゴムを取って開いてみたら、このようになりました。

 
 このまま完全に乾かしました。良い感じのシワになったと思うのですが、どうでしょうか? 製作中は、このシワがなくならないように、再び輪ゴムで留めておくことにしました。
 長時間輪ゴムを巻く場合には、紙かなんかを先に巻いておくと、輪ゴムが変質した場合のダメージを避けられるので良いです。
 …しまった! 先にスソの部分をボロボロにしておくべきやった(汗)。


 胸部の組み立てに入ります。特に難しい所はありませんが、パーツの向きにはご注意を!筆者は胸部内フレームH24の向きを前後逆に取り付けかけました(汗)。
 あと、マント固定用のフック(A9)の切り取りにはくれぐれも注意してください。


 コクピットハッチはまだ取り付けていません。X1(X1改)にするかX1改改にするか迷っていますので(クロスボーンバンガードの紋章の方が上品で好みですが、「スカルハート」のコミックを読んだら考えが変わるかもしれませんから)…。

 コアファイター脱着式なのでボディーの強度には不安がありましたが、組み立てているうちにガッチリとした剛性感が出てきました。コアファイター無しの機体と強度的には変わりませんよ! 「軽量オープンカーなので、車体の剛性に不安があったが、乗ってみると他のスポーツカーとなんら変わりないほどの高い剛性感だった by自動車評論家」みたいな感じです。

 F91では腰関節ダブルボールジョイントのパーツにはめ込む腹巻のパーツがやたら外れやすかったのですが、このクロスボーンではカッチリとロックされるようになっています。F91の設計者は新人の方だそうですが、クロスボーンはベテランの方が設計されているのでしょうか、細かい気配りが他の部分にも感じられます。クロスボーン専用パーツは非常に信頼感が高いです。

 スミ入れは最初、「ガンダムフィックス・フィギュレーション」みたいに黄色い部分はオレンジでやろうと思い、「コピック チャオ」のYR07でやっていたのですが(上の写真がその状態です。分かりにくいですね:汗)、試し塗りをしたランナーのインクが数時間後もベタベタしていたので、あわてて「ガンダムマーカー消しペン」で落とし、普通に「コピックモデラー」のスミ入れ用でやり直しました。


 背中はこんな感じです。ほとんど空っぽですが、肩にスイング用の関節がちゃんと入っています。


 筆者がいつも作るのを楽しみにしている頭部に移ります。
 キットの顔は実に良く出来ています。カトキガンダムの特徴が良く再現されています。VガンダムをMG化する場合には、同じ設計者の方でお願いしますよ、バンダイさん!
 普段は目の部分には「ラピーテープ」のグリーンを貼るのですが、今回はキット付属のシールの目の部分だけを切り抜いて使用しました。この色が欲しかったんですよ。ラピーのグリーンは黄緑色なので…。本当はもうちょっと水色っぽい方がカトキガンダムらしいんですけどね。
 目のクリアーパーツには目の上の部分の仕切りが設けられています。目の周りを黒く塗る時にそこを塗っておけば、ひさしの裏側が黒い状態になって見栄えがよくなるようになっているんです。親切設計ですね!

 フェイスオープン時の口の中は「ガンダムゴールド」で塗りました。白のままだと目立ちませんからねぇ。

 ところでヘルメットのパーツですが、組み立てる前に…

 写真に赤く示した部分、ヘルメット内側のこめかみ辺りに付いている四角い出っ張りの前側を黒く塗ってください。目の周りの黒い縁取りの一部になる所です。
「いや、ここは白が正解や~!」と思う方は、塗らなくてもOKです。

 頭部の途中まで行きましたが、ある事に気付いて、それが気になって仕方なくなったので続きは次回に持ち越すことにします。
 また、以前から考えている「どんな顔が男前のガンダムの条件なんやろう?」ということについても、別のコーナーで記事にする予定です。

 それではまた…。

パーツの破損を防ぐ切り出し方(MG Ver.Ka クロスボーンガンダムX1:その0)

2006年10月04日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 「MGクロスボーンガンダムX1」に取り掛かる前に…

 ランナーを見てみたら、1/100スケールだというのに、細かいパーツがいっぱい! さすがは小型モビルスーツ(コアファイターシステム付き&装飾品でデコレート)! 
 これはパーツの切り出しに注意しないとアカンなぁ…と思っていたら、やっぱり破損報告がネット上に出ていました。特にドクロレリーフとマスク、あとブランドマーカーの支持アームが…。

 というわけで、今日は「太いゲートでランナーにつながっている細かいパーツをいかに破損せずにニッパーで切り取るか(長い!)」をテーマに話を進めたいと思います。
 *なお、この記事はあくまでコツですので、実際に作業してみて成功するとは限りません。破損した場合の責任は取れませんので、細心の注意を払って作業してください。


 折れやすいと評判のブランドマーカー支持アーム(D2)です。細い棒の部分が、ランナーから切り出す時に力がかかって折れると予測されます。これだけ太いゲートでつながっていたら、余計な力がかかるのは仕方がありません。


 そこで、パーツの遠くから切っていきます。切り出す時の力を逃がしてやるのです。写真の赤い線で示した部分で切ってみます。この場合、パーツD3も一部切ってしまいます。
 5箇所ある赤い線のうち、まずいちばん右の、パーツD3のゲートを切り、次にいちばん左上の赤い線の部分を切ります。黄色い数字が切る順番です。

 切るときは、「ブチン!」と切ってしまわないように「うにゅ~ん…」と、ニッパーにじんわり力を加えるように切っていきます。「うにゅ~ん…」です。

 次に左下の赤い線を切ります。ここを切るときが最大注意ポイントです。気分は爆発物処理班です! 細心の注意を払って、うにゅ~ん…。
 ここを切り取ると、パーツの片側が自由になって、反対側を切り出すときに力が逃げるようになります。パーツの細い棒の部分がしなるので、この後も取り扱いは慎重に……。

 反対側も慎重に切り出し、無事、救出に成功しました!


 細い棒の部分がしなった時はヒヤッとしました…(大汗)。後は普通に切り取りましょう。

 ひょっとしたら、左下→左上の順番(黄色い数字の2と3を逆にする)の方がパーツにかかる負荷が小さくなるかもしれません。また、もっと遠くから切り始めると(D2の周囲のランナーを四角い状態で切り出す)、手に持つランナーが小さくなって作業がしやすくなります。
 反対側のD2も同じように切り取りましょう。


 「ランナーに近い所で太いゲートにつながった細かいパーツを切り出す方法」


 図のいちばん上から。できるだけパーツから遠い所をニッパーで切ります(赤い線)。この時、薄刃ニッパー以外のニッパーなら、パーツに当たらないように注意しましょう。もっと遠くから切っても良いでしょう。

 図の真ん中。ややパーツに近い所を切ります。ランナー先端部の丸い所は半球状に残します。

 図のいちばん下。パーツの向きを変えて見ています。ランナーの半球部分が多く残っている部分は切り出しの邪魔になりますので、まずこれを切ります(赤い線)。これはランナーの表側に大きく残っている場合もありますが、たいていは裏側です。

 次に、念のためパーツから遠い部分でゲートを切ります(緑の線)。
 後は普通に切ります(ピンクの線)、と言ってもゲートが太すぎる場合はナイフやヤスリでゲートを削ってしまった方が良いです。



 MGガンダムF91の時も破損報告が多かったマスクのパーツ(A11)。MGクロスボーンの場合、ランナーに細い部分があるので(赤い線で示した部分)、ここを先に切ってしまうとパーツにかかる負荷を最小限にできます。
 その後、緑色の線で示した部分を切ります。


 切り取りに成功しました。ピンボケですが(汗)。


 太いゲートにつながった細かいパーツの切り出しは、
  *力の逃げを確保してパーツに負担をかけない。 

  *あわてず、ゆっくり力をかける。

  *切る場所とニッパーの刃の向きを工夫する。
             
  少なくとも以上の3点を心がけましょう。

 いよいよ待ちに待ったクロスボーン! 楽しみやなぁ……


 **追記・お詫びと訂正** m(- -)m
 この記事は額のドクロレリーフ(A20)と胸ハッチのフック(A9)を切り取る前に書いたのですが、これらを実際に切ってみると、記事に書いた切り方では破損してしまう可能性があることが分かりました。申し訳ありません。
 結局、ドクロレリーフは次の切り方で切りました。

 まず、赤い線で切ります。次に緑の線で切り、ランナーの先端の半球状の部分を小さく切ってから青い線で切ります。ニッパーでドクロに傷を付けないように気を付けましょう。

 フックのパーツはランナーの表面に対して垂直にニッパーを向けるようにして切りました。少し曲がりましたが、破損には至りませんでした。

 正直、ガンプラで上の方法が通用しないパーツが出てくるとは思いませんでした。このぐらいのパーツになると、もはやナイフやエッチングノコギリで切った方が良いかもしれませんねぇ(大汗)。

MGガンダムF91(最終回)

2006年09月13日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回はF91の最終回です。
 前回、ラフレシアが完成して写真を撮り終わった時点で、思いっきり「やり遂げた感」を味わってしまい、すっかりビームライフルの存在を忘れてしまっていました。あと、肩のフィンの収納状態も…。

 ビームライフルのパーツを見てみると、F91本体よりもカクカクです(大汗)。しかも尖ってる方の三角定規みたいな角度が何となく別のガンダムのビームライフル(確か「ルプス」とかいう名前の…)を連想させます。とりあえず白いカバー部分のエッジを削って曲面っぽくしてみました。

 肩のフィンは、例のPET樹脂製のパーツを使いました。軸の部分を切り取って、ゼリー状瞬間接着剤で3枚ずつ貼り合わせ(少しずつずらすとよいです)、肩アーマー内部に取り付けるのですが、いい固定場所を見つけました。

 肩アーマー取り付け部パーツのすき間です。この部分に差し込むパーツを、ランナーの板状の部分を削って作り、フィンに接着しました。


 四角い板状の部分が差し込み用のパーツ。3枚貼り合わせたフィンの上側に接着しています。

 取り付けは…

 肩アーマー取り付け部のパーツを起こした状態で差し込みます。そして肩アーマー取り付け部パーツを元に戻します。


 これで肩アーマーに収納状態のフィンが収まりました。設定とは違いますが、気にしない、気にしない…。


 写真が暗いですが…。実際にはもっと垂れ下がった位置にフィンの先端が来るのですが、無理矢理設定のポジションに持ってきています。アイデア通りに作っても、実際にうまくいかない場合が多いですねぇ……。


 これでようやく完成です。ビームシールドは、先端部分が丸くなっているのをニッパーで切って尖らせました。



 あと、ビームライフルを持たせてビームシールドを展開状態にしたらやってみたかったポーズ…

 手が丸見えですやん! ←どうやってもこのポーズで固定できなかったもので…(汗)。やっぱり足の裏が黒いと、どことなくマヌケですね。

 ――「MGガンダムF91」は、プロポーションや面構成などに疑問点もありますが(あと、肩のフィンの長さとか足首付近の装甲が足りないとか…)、作ってみると楽しいキットで、愛着もわきますよ。ぜひ、今までの記事で書いた取り扱い注意ポイントに気を付けながら作ってみてくださいね。

 それではまた…

 ――オッサン、ビームサーベル忘れてるでー!

 ……気づかなかったことにしてください(アブラ汗)……。

MGガンダムF91(その11)

2006年09月10日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 パイロットであるシーブックの適性をバイオコンピュータが確認し、本来の性能を発揮するF91。うろたえる鉄仮面。

 「よくも動く… ニュータイプとでもいうのか!」

 驚異的な機動を見せるF91。その動きは、やがて残像を伴ったものになっていった。

 「いったい何機の敵がいるのだ?」

 ラフレシアのセンサーをもかく乱する残像。単なる視覚的なものではないらしい。

 「質量を持った残像だというのか……!」

 ラフレシアのコクピットにビームランチャーを向けるF91。

 「バケモノか!?」

 

 ”フハッ!”マスクを開き、冷却剤を吐き出すF91。すぐさまラフレシアから遠ざかる。

――F91の残像を誤認し、自らのコクピットを貫くラフレシアの触手。大爆発を起こすラフレシア。こうして「宇宙を乱す物の怪」は滅びたのであった……。


 いやぁ、手に汗握るシーンですよねぇ! 上の写真を見るときは、F91の右脚とラフレシアのスタンド部分を脳内で消して、ラフレシアをもっと巨大にイメージして見てくださいね。
 ビームランチャーは肩に担ぐのが正解ですが、このシーンを再現しようとすると、脇に抱えた方が角度が合うんです。ぜひお試しを…。

 さて、今回はラフレシアの仕上げです。
 ラフレシアの触手の先端部分は、残念ながらグレーで成型されているので塗らなければなりません。今回は「カラーパレット」の「エメラルドグリーン」を使いました。例によってインクを筆で塗っています。触手の先端にツマヨウジを差し込んで持ち手にすると良いでしょう。

 この色、かなりいい感じです。Zガンダム関連では、こんな色がよく出てくるので、これからも活躍の機会がありそうです。これで「HGUCマラサイ」の動力パイプを作り直しても大丈夫! 


 ラフレシアの本体の推進器ノズルは、「ガンダムマーカー ウェザリング(よごし塗装用)」の「ガンダムバーントアイアン」を使いました。
 「Mr.カラー」などの「焼鉄色」などに比べてメタリックの粒子が細かいような気がします。ただし、本来は地の色を塗装してから軽く味付け程度に使うもののようで、なかなか色が乗りません。3回重ね塗りして、ようやく色が付きました。
乾いてもベタベタするのが難点…(汗)。

 ビーム砲の根元や、推進器ノズルの付け根部分は、本体の赤を残して底だけを塗るのが正解でしょうが、塗り分けを楽にするため、周りの部分も塗っています。黒い部分が増えて、ラフレシアの毒々しさが強調されたと思うのですが、どうでしょうか?
 黒い線の部分は、「マッキー極細」の黒で塗っています。上から缶スプレーの「スーパークリアー」などを吹くとインクが溶け出す恐れがありますが、当ブログではスプレーによる保護コーティングは反則ですので大丈夫です。


 分身を画像合成しようとして撮ったF91。「ペイント」では合成処理が難しかったので断念しました。イカサマ画像っぽくなりますし…。
 ビームシールド発生器のノズルはタミヤアクリルカラー(反則?)の「ジャーマングレー」で塗りました。タミヤアクリルを使うのは20年ぶりくらいですが、昔に比べて塗りにくくなってるような…(?)。ニオイも違うみたいだし、成分が変わっているかもしれません。気のせいやろうか?
 肩のフィンの黒は「マッキー極細」、白は「カラーパレット」の「マットホワイト」です。

 ビームランチャーの砲口パーツは、なぜかレンズ状になっています。レーザー砲を意識したのでしょうが、「ガンダム」の世界ではレーザー砲はほとんど出てこず、「ビーム」というと、超高熱のため光って見える重金属粒子を撃ち出す兵器(メガ粒子砲とか)のことなので、普通に穴を開けました。

 ラフレシアのスタンドに取り付けると、ビームライフルが不要のように思えてくる…(←おい!) 肩のフィンの収納状態も作ってないし…(←こら!)。今回、写真を撮っていたら、そのぐらいの充実感を味わうことが出来ました。「完成したなぁ…」という達成感というか…。これほど劇中の雰囲気を味わえるスタンドって今まで無かったですよ。
 でも、F91と一緒にすると、ラフレシアがちょっと小さいですね。コクピット部分以外は1/144スケールぐらいかも。1/100なら直径20センチは欲しくなってきます。HGUCでF91が出たらちょうど良いサイズなのかも(←それをやるならコクピットを1/144で作らねば!)。

 ラフレシアスタンドは楽しいですよ~。それではまた…。 

MGガンダムF91(その10)

2006年09月09日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 この記事を書くにあたって、参考に「機動戦士ガンダムF91(たぶん完全版の方)」の最終決戦あたりをビデオでチラッと観ました。

 困ったことが判明しました(汗)

 劇中の対ラフレシア戦では、F91が無傷の状態ではデナン・ゲーのビームライフルを持っています。その後ライフルを斬られてビームランチャーに持ち替えるとすぐにF91は右脚のヒザから下を失ってしまいます。
 MGガンダムF91には、最終決戦のイメージを再現するために、ラフレシアの一部をかたどったスタンドが付属していますが、劇中に忠実なシーンを再現しようとすると、ビームランチャーに持ち替えたほんの一瞬しか再現できない、または右ヒザ下および左手首を切断する必要がある、あるいはデナン・ゲーのビームライフルを自作、という非常に苦しい選択をしなければならないのですわ。
 てっとり早い解決法は…雰囲気を楽しむ! これですわ。

 それにしても、ラフレシアを一部だけでも再現してくださったバンダイさんには感謝です。ラフレシアみたいな、宇宙世紀屈指のトンデモ兵器(チャンピオンはバイク戦艦、かな?)をプラ成型品で味わえるとは! バンダイのスタッフの方々も、何らかの形でラフレシアを出しておきたかったんでしょうね。
 ラフレシア本体は1パーツで、後はコクピットのキャノピー、メガビームキャノンのマズル部分が5パーツと、触手(テンタクラーロッド)の先端部分が4個と、おまけならではのシンプルな構成です。

 で、ラフレシアといえば、忘れてはならないのがこの人、鉄仮面ことカロッゾ・ロナ氏です。

 仮面のアゴヒゲまで再現してあって、非常に細かい出来なのですが、自分の攻撃をヒョイヒョイかわして分身までする敵モビルスーツを前に、落ち着きすぎです。いや、緊張してるのか?(笑)

 とりあえず自分の頭上に迫ってくる敵の方を向かせるため、首を切断することに。アゴヒゲを切り落とさないように気をつけながらナイフでアゴ下に少しずつ切れ目を入れて、首の後ろからナイフを慎重に……

 サクッ!

 うあっ…!

 勢い余って一気にカッティングマットに到達するナイフの刃。その近くに転がる仮面と、切れてしまったアゴヒゲ。
 仕方がないので、ランナーのスイッチ部分の出っ張りを切り取り、アゴヒゲを自作しました。切り取る際にいい感じで反ったので、その「反り」を活かしました。

 首が上を向くように首後ろのエリ(マント?)を削って、首を接着。さらに腕を太ももから切り離して少し開いてみましたが、脇が閉じていてイマイチですね(笑)

 これでF91ともバッチリご対面! と思ったのですが、コクピットの椅子に座らせようとすると頭がヘッドレストにぶつかって座らせられない…(汗)。ヘッドレストの角度を変えようかと思いましたが、きれいに切断できそうにないので、ヘッドレストの邪魔な部分を少し削って強引に座らせました。

 写真はヘッドレストが干渉している状態。この後、仮面のトサカも一部削りました。この写真ならアゴヒゲの反りも分かりやすいですね。


 適当に塗ってみました。コクピット周囲の同心円状の部分は、紫に限りなく近いグレーの「ガンダムメカグレー」のインクを筆塗りで。コクピット内部は「ガンダムグレー」を同じく筆塗り。鉄仮面は「コピック」の紫色や「ガンダムマーカースミ入れブラック」などで塗りました。
 コクピットの計器盤は「ラピーテープ」のグリーンを細かく切って貼り、その後ろのドット状の部分は「ガンダムメタグリーン」を塗ってから「スミ入れブラック」でドット状のパターンを描き加えてあります。

 久しぶりのアホネタで、すごく楽しかったのですが、楽しみすぎてまだ完成していません(大汗)

 次回は触手とエンジンノズルを仕上げていきます(←F91の武器はどうしたん?)

 このようなアホネタ(ほめ言葉ですよ!)を提供してくださったバンダイのスタッフの皆様、ありがとうございます! でも、どうせならHGメカニクスでも出してくださいね、ラフレシア。

 ではまた…。
 

MGガンダムF91(その9)

2006年09月08日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 口コミというのは、当てにならないような気もしますが、やっぱり正しいですねぇ(どこかのキャッチコピーみたいですが)。
 MGガンダムF91について、ネット上では「脚が短い」とか「ゴリラ体型」とかいわれていますが、実物は……。

 ヴェスバーを取り付けた状態まで組み立てた、完成した上半身を見て、「あれ?案外カッコエエやん?」「これなら(よく指摘される)腕の長さも気にならないかもなぁ」と思っていました。

 脚を片方組み上げて(ヒザ関節カバーの固さ以外は問題なく組めます。装甲パーツもすき間なく付きます)、腰に取り付けてから上半身とのバランスを見ると…

 ホンマや…OTL 脚、短いやん…。
 人体のプロポーション・バランスから考えると、脚の長さは十分長いのですが、大河原氏の設定画が頭の中に染み付いているオッサンには、日本人体型に見えてしまう…(でも、今の若い人たちは脚が長くなりましたねぇ。うらやましい)。
 ちょっとガックリきて、思わず旧キットに手を出しかけましたが(旧キットのバランスはやっぱり設定画の再現度が高いです)、なんとかもう片方の脚も組み上げ、本体を完成させました。
 ちなみに、足首アーマーに付く六角形のバーニアですが、やっぱりエッジがきついので耐水ペーパーでカドを落としました。

 右が加工後です。

 さて、とりあえず本体完成状態を写真に撮ってみると…。

 あれ? 脚の短さが意外と気にならない(!)。ビームシールド発生器のノズル部分と肩のフィンの色については悩み中です。


 ……このキット、写真のアングルとか立ちポーズの決め方で、けっこう化けますよ!!
 

 筆者的には、目が慣れてきたのか「これはこれで良いのでは? というか、けっこう気に入った!」ぐらいの印象になってきたのですが、やっぱり脚の短さと腕の長さは多少気になりますね。脚を長くするのには、ふくらはぎより下のスネを延長するのがちょうど良い(キットのフレームも、はめ込む場所を変えると延長できますし)ようですが、その改造にはパテの使用&全塗装が必要になってしまいます。
 当ブログとしては、もう少しお手軽に…と思いますので、他の解決法を。
 本キットの足首は、スネとの取り付け部分が短いようで、足首アーマーがルーズソックスのスソみたいに足首にかぶさっています。足首関節のボールジョイントをいったん切断し、3ミリほど軸を追加して再接着(強度を確保するため、金属線を軸に通した方が良いでしょう)します。F20のパーツです。
 
 赤い部分が延長箇所。オレンジ色の点線が補強用の金属線です。

 この部分で延長すると、こんな感じになります。ルーズソックスも解消です(ただし、この写真ではボールジョイントをはめ込まない状態で撮ったイメージ画像です)。

 装甲に手を加えないで出来る改造ですが、強度確保はしっかりやらなければなりません。

 上腕の内部フレームには1ミリほどのすき間があるのですが、このすき間の部分をつめると、装甲に手を加えず腕を1ミリほど短縮できます。肩の球状関節ブロックの軸も短くする必要があります。

 ところが!

 上記2点の改造をやろうと思ったのですが、一度はめ込んだら外れにくい場所でした。特に上腕が外れません。分解しようと思ったらパーツの破損を覚悟せねばなりません。仕方がないので、もしもう一度この「MGガンダムF91」を作ることがあったら改造しようということにして、断念しました(泣)。あ~あ…。

 今回は消化不良になってしまいました。ごめんなさい。
 ではまた…。
 

MGガンダムF91(その8)

2006年09月07日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回は取り扱い注意場所が多いです。ネット上でも破損報告が何件も出ていましたし、実際、筆者のキットも破損の危機に…(汗)。作っている途中に破損しそうになったガンプラは実に20年以上ぶりです。それだけ繊細な設計なんでしょうけど…。

 足首を組み立てた後で、本来ならスネや太ももと組み立てていくべきなのでしょうが、突然気が変わってヴェスバー(V.S.B.R:可変速ビームライフル)を組み立てようと思いました。理由は、ただ何となく…。
 このヴェスバーはスライドする部分のパーツのはめ込みが固く、破損しやすいという話を読んだことがありますので、気をつけてやりましたが、冷や汗をかきまくりました。H28にE5・E18のスライドレールを通す時です。非常に固いです。E5・E18のレールの先端のストッパーを軽く削ってみると入りやすくなるでしょうが、今度は抜けてしまう可能性が…。
 筆者は、あまりに固いので、途中まではめこんだ後にいったん取り外し(取り外すのも怖かった…)再びはめ込んだら、今度はわりとすんなり入りました。外すときにレールを折ってしまいそうで、あまりオススメできないのですが…。
 とにかく、H28を平らな安定した場所に置いて、E5・E18をまっすぐに差し込みましょう。

 ヴェスバーの他の部分は特に危ない部分はなく、すんなり組み上がりました。ここの部分が旧キットに比べていちばん進化した部分かもしれません。

 写真の赤い矢印で示した部分の、2本並んだスジ彫りは、成型の都合で浅かったり太さが均一でなかったり、面が段々になっていたりします。目立てヤスリでスジ彫りを深くし、耐水ペーパーで面をならしました。こうしないと、何度スミ入れをやってもきれいに決まりません。う~ん。

 ヴェスバーは、付け根の部分がボールジョイントになっています。筆者のキットは左右のジョイントの固さが違いましたが、ジョイントを外すと本体側のレールのパーツが破損しそうなので、そのままにしてあります。
 ヴェスバーは、30度ぐらい傾けておくとカッコイイと思います。


 続いて、脚のフレームです。ここも破損しやすい、または組み立てられないという話がありました。ヒザ関節にかぶせるジャバラ状のカバーのパーツ(E22・E23)です。
 実際固かったです。ヒザ関節内部のパーツの、カバーと接する部分を耐水ペーパーで削りました。

 写真中央の平行四辺形っぽい八角形のパーツの表面を耐水ペーパーでツヤがなくなるまで削り、カバーのパーツをはめ込んでみると…
 まだ固い…OTL
 もう一度ペーパーをかけてはめ込んでみると、少しキツいものの、ようやくはまりました。怖かった…。
 ペーパーで削らずにはめ込もうとすると、上下のヒザ関節パーツ(F2・F21)を折ってしまう可能性があります。もしくは、はまらないかも…(大汗)。

 ABS樹脂のパーツは、衝撃や磨耗には強いものの、曲げる力に対しては意外ともろく、ポキッと(あるいはモゲッと)折れてしまう場合があります。同じ太さのABS樹脂製ランナーと、普通のプラスチック(PS:ポリスチレン)のランナーを曲げてみると分かると思います。
 
 ここで豆知識! ランナーや説明書には材質が明記してありますが、もし何かの事情で分からない場合は、強くこする、あるいはヤスリやペーパーで削った時のニオイで分かります。ABSは渋いニオイ、ポリスチレンは甘いニオイです。
 
 今回判明した「要・取り扱い注意ポイント」
 *今回の記事、ほとんど全部!!

 それではまた…。

MGガンダムF91(その7)

2006年09月06日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回の作業は、写真では分かりにくいですが、最近のバンダイキットのパーツを見ていただいたらすぐに分かる部分、俗にいう「バンダイエッジ」についてです。
 すでに模型雑誌やネット上で語りつくされてきた感はありますが、この「F91」ではかなり重要なことですので……。


 図に描いてみました(左が加工前・右がヤスリや耐水ペーパーでエッジを落とした加工後 …バンダイエッジとは関係ない部分まで削ってますが)。バンダイキットのパーツの外周によく見られる、幅1ミリ~3ミリほどの垂直になっている面、その面と接する面との間に出来るカドがいわゆる「バンダイエッジ」です。なぜ、このような面とエッジが存在するのか? 
金型の寿命を延ばすためとか、パーツの外周に鋭いエッジを作らないための安全策とか、いろいろな説がありますが、実際のところよく分かりません。

 筆者は基本的にはバンダイエッジを気にしない方ですが、模型雑誌のライターさんの中には、キットの全パーツのバンダイエッジを落とす勢いの方もいらっしゃいます。

 「MGガンダムF91」も例に漏れず、バンダイエッジが存在します。

 腰フロントスカートアーマーのパーツ。左がバンダイエッジがある状態。右が耐水ペーパーでエッジを落とした状態。
 パーツの周囲にエッジが立っていると、パーツの角張った感じが強調されます。このエッジを耐水ペーパーで丸くなるように削り落とすと、F91本来のやわらかいラインに近づけることが出来ました。この作業は、耐水ペーパーをプラ板などの平らなものに両面テープで貼り付けたものを使うよりも、二つ折りにした耐水ペーパーの方が曲面になじむので効果的です。

 後ろスカートも同様に…。


 腰の前半分です。やっぱり写真では分かりにくいですが、肉眼で見ると効果が実感できます。腰正面のブロックの黒線は、「マッキー極細」の黒で塗りました。スミ入れはグレーなどで行うと上品な仕上がりになりますが、F91の装甲のすき間部分は黒でスミ入れしたほうが引き締まると思います。

 さて、話題を変えて、足首です。
 
 足の甲にはバーニアなのか吸気口なのか、2つの穴が開いています。大河原氏の設定画では、彫刻刀の丸刀で彫ったようなミゾの奥に、半円状の穴が開いているのですが、本キットではその穴が開いていない上に、「丸刀で彫ったようなミゾ」の部分はシャッター状のモールドが浅く彫られています。
 スミ入れしてもうまくいかないし、モールド自体が本来のイメージと違うし、さんざん悩んだ末、全体を塗りつぶしてしまうことにしました。わりとスッキリまとまったと思うのですが…。
 足首のシリンダーにはガンダムマーカーのメッキシルバーのインクを少量、塗料皿に出して筆でカサカサと塗っています。厚塗りしても剥がれてしまいますので…。


 バンダイエッジを削り落とすときには、ヤスリなどできちんと面を整えるとシャープに仕上がりますし、耐水ペーパーでやわらかく仕上げることも出来ます。面の数が多いので大変ですが、効果は非常に高いので、アイテムによって仕上げの方法を選んでチャレンジしてみましょう。
 もちろん、バンダイエッジがある状態も独特の味わいがありますので、部分的に残すという手もありますし、全部残すのもOK。好みに合わせて処理しましょう。

 それではまた…。

MGガンダムF91(その6)

2006年09月04日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 こんばんは。今回は、前回図がなくて分かりにくかった「角指→丸指」への加工について、図を用いて補足していきます。


 中指・薬指・小指が一体になったパーツの断面図です。

 指と指の間に目立てヤスリでミゾを彫ります。


 ついでに指のエッジをヤスリで落とします(45度ぐらいの角度で)。


 途中になりますが、指先部分を上から見た図です。指先のエッジをヤスリで落としていきます。


 断面図の説明に戻ります。面とエッジの境界をアートナイフの「カンナ削り」で削っていき、なめらかにしていきます。指の腹側(特に指と指の間)はヤスリよりもナイフの方が削りやすいですね。

 あとは、耐水ペーパーでならします。

 お好みで指関節のすき間をスジ彫りで強調してみても良いでしょう。

 さて、本キットは、パーツ分割による色分けで、「なぜ?」と思ってしまう部分がけっこうあります。
 その代表例が、前後スカートアーマーのバーニア部分です。アーマーの裏側のグレーのパーツにアーマー表面のバーニアが一体成型されているのですが、このバーニア類は白で成型されている方がありがたいのです。アーマー裏側のパーツと一体成型することによって、バーニアの開口部が深くシャープに成型されるようなメリットがあれば良いのですが、アーマー表面に一体で再現された方がよりシャープに仕上がっていたかもしれないのです。
 文句を言っても仕方がないのでバーニアを白く塗ります。

 バーニア内部を塗り残して、カラーパレットの「マットホワイト」を2度塗りしました。インクが乗りやすいように、バーニア部分は前もって耐水ペーパーをかけてツヤ消し状態にしています。
 ここで注意! ペーパーをかけた後は、歯ブラシ(使い古しでOK)などで削りカスの粉をきれいに取っておきましょう。少しのカスでも塗装面にダマが出来てしまう原因になります。

 実はこの写真の状態から、一度ガンダムマーカーの「消しペン」で色を落として塗装し直しました。黒っぽいパーツに白を塗るのは難しいですねぇ…(困)。

 バンダイさん、白の部分は白で成型してください!m(--)m HGストライクガンダム他の白と黄色に塗り分けなければならないアンテナも、黄色の成型色に白を塗るより、白の成型色に黄色を塗る方がずっと楽なんですよ!

 それではまた…。 


MGガンダムF91(その5)

2006年09月03日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回の作業は、キットの四角断面の指を丸くする作業です。F91をはじめ、宇宙世紀0120年代の連邦軍小型モビルスーツの指は丸指ですので…。
 本来は丸指のRX-78ガンダムも旧HGガンダム以降のキットはみんな角指になっていますので、F91も角指でもいいのではないかとも思いましたが、どうしても違和感がありますし、指を丸く削ると指が細くなるだけでなく、手首も小さく見えるので、やや手首が大きく感じる本キットにはちょうど良いのではないかと……。

 では作業を始めます。
 まずはいちばんやっかいな、中指・薬指・小指が一体になったパーツから。指と指の間に目立てヤスリでミゾを彫り、ついでに指のカドを落とします(45度ぐらいの角度で)。
 次に指先のエッジをヤスリで落としていきます。指の腹側も忘れずに。
 さらに面とエッジの境界をアートナイフの「カンナ削り」で削っていき、なめらかにしていきます。指の腹側はヤスリよりもナイフの方が削りやすいですね。
 あとは、耐水ペーパーでならします。ペーパーをかけた後でも、ヤスリやナイフの白い傷が目立ってしまう場合は「ガンダムマーカー スミ入れ用グレー」で指パーツ全体を塗ってから、布で磨くと成型色のグレーが復活します。  
 左が加工後のパーツです。丸というよりは「エッジが丸い四角」という感じですが、かなり雰囲気は変わったと思います。このパーツ、つながっている指を切り離せば独立可動するようになっているそうですが、ユルユルになりそうなので、やめときました。

 人差し指や親指も同様の加工をして、手首を組み立てます。

 写真では分かりにくいですが、手の甲のパーツも耐水ペーパーでエッジを落としています。
 
 説明書通りに組み上げた腕に取り付けてみました。説明書の完成写真と見比べると、わずかに手首が小さく見えるようになりました。
 実は、この写真を撮った時点で左手の指を加工する気力がなくなってしまい、後日左手指の加工をするときには右手指と同じ感じにするのにかなり気を使いました。この作業、時間と気力と体力に余裕がある時に、左右すべての指を加工してしまった方が良いかもしれません(笑)。慣れてくると作業のスピードが速くなりますし。

 今回判明した「要・取り扱い注意ポイント」
 *肩の関節パーツF10。少し固いので胴体側の肩関節軸を折らないように注意してください。

 *手首関節パーツF11。手首のボールジョイントの方が、このパーツの前腕への取り付け部分より可動が固いので、手首を回そうとするとこのパーツの方が回ってしまいます。たいした注意点ではないのですが(笑)。

 今回の作業の説明には、図があったほうが分かりやすかったですね。次回には図を用意しておきます。
 それではまた…。

MGガンダムF91(その4)

2006年09月02日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回は昨日に引き続き、旧キットの放熱フィンをMGの肩アーマーに取り付ける作業です。今回の作業にはゼリー状瞬間接着剤があると便利です。

 取り付け方法にはかなり悩みましたが、良い方法を思いつきました。

 まず旧キットのいちばん長いフィンのポリキャップへの接続用軸を切り落として、切り口をきれいに削り落とします。

 次にMGのフィン取り付けパーツ(H8・H9)の下側を見てみると、3段になったフィン取り付け部分があります。この段々の部分をヤスリで削って平らにすると、旧キットパーツの取り付けにちょうど良い角度になります。

 向きや取り付け位置をよく確認しながらH8・H9を旧キットのフィンに接着します。この時、ABS樹脂製のH8・H9と、スチロール樹脂製の旧キットパーツを接着するので、時間をかけて接着位置を調整したくてもオレンジXは使えません。そこでゼリー状瞬間接着剤を使用しましょう。通常の瞬間接着剤より接着剤が固まる時間に余裕があります。

 実はここまでの作業、筆者は自分がやってる作業に不安があった上に、角度決めとか接着の位置決めなどで余裕がなかったので、写真は撮れませんでした。ごめんなさい(大汗)。

 接着したらこんな感じになりました。H8・H9を削った角度や取り付け位置をよく見てください。


 H8・H9の向きは、MGのパーツを普通に組み立てる場合と同じ向きです。それを旧キットの軸があった部分に接着しました。
 肩アーマーの、H8・H9がスライドするレール部分の途中には、H8・H9を取り外せるように切り欠いてあります。切り欠く位置は、写真の位置がちょうど良いです。このスライドレールの終点(肩アーマーのいちばん外側)近くは、肩のフィンがちょうど良い位置で固定できるように、瞬間接着剤をつまようじで少し塗って乾かし、乾いてからH8・H9を組み込んで、はめ込みの固さ具合を見ます(接着剤は肩アーマーの裏側ではなく上側、パーツC13で隠れる部分に塗りましょう)。固ければ瞬間接着剤の部分を耐水ペーパーで軽くならします。

 接着剤が固まったら、肩アーマーにフィンを取り付けてみましょう。

 やっぱりこのくらいの長さが欲しいですよね。実際にはH8・H9をいっぱいまでスライドさせるともっと長くなるのですが、「このくらいかな?」と思う位置で止めています。ストッパーをプラ板か何かで作っても良いかも知れません。

 正面から。「F」「91」のデカールは大河原氏の設定画を参考に貼っています。やっぱり肩アーマーの内側のラインと文字の縦線が地面に対して垂直に近くなるようにすると落ち着きます(キットの説明書の指定ではなぜか斜めです)。

 今回の作業は角度や取り付け位置、左右対称など、気をつけなければならないことが多いですが、作業自体はそれほど難しいものではありません。設定画の肩フィンの長さが好きな方は、ぜひチャレンジしてください。

 それではまた…。
 

MGガンダムF91(その3)

2006年09月01日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 最初はまったく気づかなかったのですが、背中の整流板(?)のいちばん下の切り欠きがキットでは省略されています。ビークラフト(個人のペンネームか、グループ名か不明)さんのMG開発用画稿でもしっかり描かれているのに…。
 
 パーツのモールドを利用してナイフで切り欠き部分を削っていきます。2本線のモールドにかぶらないようにするために、ちょっとだけですが…。他にも背中の装甲の切り欠き(大河原氏の設定画をよく見てください)もふさがっています。このキット、オリジナルの設定画を見ずに設計したのでは?と思う部分がけっこうあります。

 MGキットの肩アーマーは、旧キットのものに比べて高さがあり、かなり角ばっています。旧キットのものに交換することも考えましたが、成型色が違う(全塗装しなければならなくなる)のと、肩アーマーだけ他の部分とモールドの感じが違うようになるのを避けたかったため、素直にMGキットのパーツを使うことにしました。
 ただし、F91のデザインの大きな特徴は、アイスキャンデーをなめた後のような、なめらかな曲面ラインであるため、少しでもその雰囲気を出すべく、エッジを削り落としていきました。
  
 写真上:写真では分かりにくいですが、右が肩アーマー本体の上の辺のエッジを丸めたもの。この場合はヤスリを使わず、ナイフをカドの部分に軽く当て、キーキーと横に刃をすべらせて削る「カンナ削り」で行うと、後の処理が楽です。後は耐水ペーパーでなめらかにしていきました。肩アーマー上部の2本の直線だけ行いましたが、かなり効果的です。
 写真下:肩アーマー下のバーニアの下側(裏側?)のエッジを落としたのが右のパーツです。少し丸い感じになったと思います。
 肩アーマーは本キット最大の角張った部分で、ここのエッジを落とすだけでも全体の印象が変わってくると思います。

 MGキットの中でも特に印象を悪くしているのが、収納式の肩の放熱フィンです。「収納式」にこだわったため、設定画や映像での印象に比べてかなり短い上に、それでも収納したら肩アーマーからはみ出てしまうという状態です。フィンのパーツ自体はペットボトルと同じ素材で非常に薄く、モールドもシャープなだけに、とても残念です。旧キットでは脱着式で再現しており、良い感じの長さでした。

 上から、旧キットパーツの長・中・短、いちばん下がMGのパーツ。ずいぶん長さが違います。
 旧キットのパーツをMGに移植するのがベストと思ったので、MGの肩アーマーに旧キットのフィンを合わせてみたのですが、フィンの幅が広くて入りません! 仕方がないのでフィンの幅を狭くしました。

 6枚とも幅を狭くします(図の赤い部分をカットします)。フィンの幅がすべて同じ幅になるように、一度フィンを3枚組み合わせて印をつけてから、分解してニッパーで切り取ると良いでしょう。1.5ミリぐらい切り取りました(ヤスリやペーパーで整形した分も含む)。

 さて、幅がちょうど良くなり、肩アーマーに入るようになりましたが、肩アーマーへの取り付け方法には悩まされました。固定してしまおうか?←でも、劇中では収納しているシーンの方が多いなぁ。 旧キットのポリキャップを使おうか?←でも、フィンを外すとポリキャップが目立つし…。
 結局、脱着式にしました。その方法は?

 ……次回をお楽しみに!
 あと、使わなくなったMGのフィンパーツですが、やっぱり捨てないで使うことにしました。これについてはもう少し先で紹介することになるかもしれません。

 今回判明した「要・取り扱い注意ポイント」
 *肩アーマーをボディーへ取り付けるパーツ。肩アーマーの角度を調節する可動部が固いので、ボディー側の肩の付け根可動軸を折ってしまう危険性があります。あまり動かさないほうが良いでしょう。あんまり肩をイカらせても逆に格好悪くなりますし。

 それではまた…。

MGガンダムF91(その2)

2006年08月30日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回は、メインカメラの色を目の色に近づける作業から行きます。

 前回貼った「ラピーテープ」のブルーは、やや紫がかった水色で、ウイングゼロカスタムや、ストライクガンダム他SEED系のメインカメラにはギリギリ使えそうな感じですが、青緑色のF91には不向きなようです。
 どうしようかと悩んでいたのですが、近所のホームセンターで買い物中に、こんなモノを見つけました。
 
 星型(ハート型もありました)で、グラデーションのかかったいろんな色のキラキラシールです。小学生ぐらいの女の子が好きそうなモノで、単体で買うにはちょっと恥ずかしいかも…。ホログラムというか、プリズムシールというか、不思議なキラキラ具合で、なんとなくハイテク感があります(笑)。右が使用例。組み立てがかなり進んでいますが、気にしないでください(汗)。
 このシール、同じ物が皆さんのお近くにあるとは限りませんが、似たような物ならあると思いますので、文房具店やファンシーショップ、100円ショップなどで一度探してみてください。なお、このシールはガンプラ付属の「ホイルシール」に良く似た材質で、曲面にもある程度なじむようです。これで少しは目の色に近くなりました。

 このキット、ボディの組み立ては非常に楽しいです。F91の胸部は従来のモビルスーツと異なる構成で、プラモデルでもその斬新さを味わえます。ポリキャップをまったく使用しない設計のMGは初めてですので、特に可動部には手を加えないで、素直に組み立てていきました。実験台も兼ねて…。

 胸部冷却グリル。F91の高出力っぷりがうかがえます。このパーツにかぶさる外装はメッシュ状になっていて、中が見えますので、グリルのパーツにはガンダムマーカーの「メッキシルバー」と「ガンダムゴールド」のインクをブレンドしてチタンゴールド調にしたものを筆でサカサカッと塗っています。
 塗料をたっぷり筆に含ませてベタッと塗ると、せっかくのシャープなモールド(彫刻)が塗料で埋まってしまいますので、少量の塗料をこすり付けるように塗ります。ミリタリーモデルなどで多用される「ドライブラシ」に近い技法です。メタリックカラーは、少量の塗料で塗ったほうがメタリックの粒子が細かく仕上がるような気がします。

 この「MGガンダムF91」は、小型モビルスーツだけに、各パーツが非常に繊細です。そのわりにパーツをランナーをつなぐ「ゲート」部分は太いものが多いです。

 背中の外装(右)とヴェスバーのパーツ。ゲートが太いとニッパーでパーツを切り取るときにパーツを破損してしまう恐れが…。パーツを傷めないように、できるだけパーツから遠い部分でいったん切り、何回もかけてパーツに近づけるように少しづつ切りましょう。

 わき腹(?)の外装です。この部分の前方のダクトは、大河原先生の設定画では別パーツのように見えます(境界部分がかなり太い線で描かれています)。キットでは面の変わり目という解釈になっていますので、スジ彫りを追加してみました。

 右がスジ彫りを入れたものです。この部分のようにゆるい谷折り線になっている所はスジ彫りを彫りにくいのですが、スジ彫りする部分を手の爪で何度もなぞるとなんとなくスジ彫りがやりやすくなる気がします。おまじないのようなものですが(笑)。


 胸部まで完成です。頭部バルカンと同様、胸部メガマシンキャノンの砲口も「ガンダムゴールド」で塗っています。ラフレシアとの最終決戦あたりの映像では、黄色部分が金色に見えるので…。実はアンテナも金色に塗っていたのですが、なんとなく違和感があったので、やめときました。

 ここまで組み立てて、ポリキャップ不使用のABS樹脂製フレームの強度に不安を感じる部分が出てきました。現在判明している「要・取り扱い注意場所」は…
 
 *ヴェスバー取り付け用アーム(H4・H5)を本体に取り付ける時に、まっすぐ根元まで、じんわり力を入れてはめ込みましょう。非常に細いパーツです。ここは旧キットの方が丈夫で良かった…。

 *首のボールジョイントはわりと固いです。頭を動かすとヘルメットが脱げます。あと、ヘルメットのスソとエリが干渉して首の可動範囲が狭くなっています。首のボールジョイントの軸を延長したほうが良さそうです。

 *ウエストをつなぐパーツ(G17)の、胸側へのボール接続が非常に固いです。軸が細いので折れそうです。耐水ペーパーの1000番ぐらいで軽くボールジョイントの球をなでておきましょう(あんまりやるとユルくなりますが…)。しかも腹のジャバラのパーツとのはめ込みはゆるいです。でも、破損した場合の交換のことを考えると、接着しないほうが良いでしょう。腰側は今のところ不明です。

 *肩の取り付け軸は全体的に、動かすと可動部だけでなく、パーツ自体が弾力でしなっているような感触があります。動かす時は力のかけ具合を工夫しましょう。

 今のところは以上です。今後も要チェック部分は報告していきますので、参考にしてください。同じフレームでF97・クロスボーンガンダムも発売されることですし…。

MG ガンダムF91(その1)

2006年08月27日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回から新ネタ、バンダイ製「MG(マスターグレード)ガンダムF91を作っていきます。

 ちまたで賛否両論のこのキット、確かに肩の放熱フィンが短かったり、足首近くの装甲が無かったりという問題点があります。また、ザフト軍の核エンジン搭載モビルスーツとかネオジャパンの決勝戦用モビルファイターのMGキットに似ています(もともとこれらがF91の流れをくむデザインですが)。
 当ブログとしては、全塗装ができない以上、お手軽にF91らしさを出していくつもりですが、どこまで再現できるやら…。
 なお、反則ですが、旧キットの1/100F91の放熱フィンのパーツを流用させていただきます(部品請求ではなく、キットを温存していたのですよ)。

 人形は顔が命!(by人形のモリシゲ)

 とりあえず頭を仮組みしてみました。と言いつつ、すでに目のパーツやバルカン砲口は塗ってありますが…。目のパーツは、フェイス・オープン時にマスクのパーツとこすれてシールや塗装がはがれるという情報があったので、目の表面には塗装せず、パーツの裏側にガンダムマーカーの「ガンダムメタブルー」と「ガンダムメタグリーン」をブレンドしたものを塗っています。でも、あまり目が光らないのが難点です。
 頭を大河原邦男先生の設定画と見比べると、キットの顔は確かにF91というより、他のガンダムに近いことが分かります。その原因の大きなものがアンテナと頭頂部のトサカです。

 左が大河原設定画のイメージに近いといわれる旧キットのもの。特に短いほうのアンテナの長さと角度がまったく違います。

 角度を修正するのは失敗する危険性が高いので、とりあえず設定画を見ながら長さを詰めました。4ミリ近く切ったかも。左右対称になるように、少しずつ長さを調節していきました。後は先端が鋭くなるよう、ヤスリと耐水ペーパーでけずっていきます。
 次にトサカです。F91のトサカは高さより幅の方が勝っているのですが、キットでは高さが勝っています。トサカの前半の上の面をヤスリで低くけずり、カドを丸めていきました。

 改修後の頭部です。トサカはまだまだ高いですが、パーツの肉厚が薄くなるとマズイので、このくらいでやめときました。ちなみにトサカに付くメインカメラの透明パーツですが、作業の途中に現場を離れて、戻ってきたらなくなっていました。3ミリ角ほどの透明パーツ、よーく探しました。
 「セシリー、どこ行っちまったんだよ…」と、「機動戦士ガンダムF91」のラスト近く、宇宙空間でセシリーを探すシーブックのように、見つかってハッピーエンドというわけにはいきませんでした。皆さんもパーツの紛失には気をつけましょう。

 仕方が無いので、ランナーの番号が付いている板状の部分をけずってメインカメラを新造しました。設定通り、カメラのワクも再現しています。

 フェイス・オープン。こんな感じになりました。メインカメラにはセメダイン社の「ラピーテープ」のブルーを貼りましたが、目の色と全然違います。これについては次回に解決することにします。

 今回はここまでです。それではまた…。