おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

因果応報。

2006-06-13 23:51:02 | 我思う、故に書くなりよ。
妹夫婦が通夜出席のため、甥と姪を預かってお留守番。

誰の不幸かと聞くと、私の同級生のお子さんだと言う。歳の頃なら高校生って話なので、自分も真っ当に生きていたらそんな憂き目に遭うんだろうかなぁ…。

まぁ、同級生とは言っても全く違う生き方を当時からしていたので、無縁に近く疎遠。と言うか、当時は「この世から真っ先に消えて欲しい人間のたぐい…」だった。

学級崩壊という言葉がまだ無かった頃だけれど、私が学ぶ中学校でも同じ状態であった。まぁ、崩壊に勤しむ連中は一部の人間に限られてはいたのだが「全体責任」と言う名目で無関係な人間も懲罰を強いられたりしており、来年は受験だと言うのに、授業が成立したコトが無かったんである。

まぁ、朝のHRからチャイムと言う区切りはあっても、何をやっているんだかさっぱり判らないまま放課後を迎える毎日。授業と言われる時間は教師と奴等の闘争の時間であり、勉強の時間では無い。入試を控えた3年生の頃が最もヒドク、無関係な人間にしてみれば「地獄」。たまに、真っ当に授業が行われる日があるとすれば、奴等がパクられて、生活指導の教師と雲隠れした日でしかない。あるいは、奴等の顔が教室にありながらも静かな日ならば、誰かが中絶にでも病院に出掛けた日か、卒業したチンピラが自爆でもした日ぐらいだろうもんだった。

あの頃の入試は今ほどウェートが重くなく、よほどのコトが無く、無理しなければ希望の高校には入れるモノではあったのだけれど、授業と言う授業がことごとく、発狂した猿の暴動に見舞われた動物園のサル山状態だと、さすがに困る。現役だけなら、身内で鎮圧出来る可能性もあるのだが、「先輩」と呼称されるチンピラがバイクでやって来て火に油を注ぐとなれば、自浄作用を同級生に求めても無理。

唯一の救いが放課後の部活動の時間。成立しない授業は部活をやりながら他クラスの人間と意見交換しながら、教わったりもしていた。でもやはり、発狂したサルの駆除方法を探る毎日だった。

「夜中に1人づつ闇討ちして、ため池に犬神家にしようぜ!」
「水鉄砲にガソリン詰めて、バイクもろとも焼こう!」
「ワイヤーだワイヤー。CBでおちょくればバカだから単車で集まるだろ…」
「ナパーム作ろう! 1人死ねば葬式に集まんだろう…」
「ガセネタで内部抗争誘って、誰かリンチで死ねばもろともパクられるぞ…」

今でこそ「共謀罪」だが、そうしたセクトを作って「抗争」に立ち上がる方がよっぽど世のためだと真剣に考えたりもした。文化系の秀才が集まった放課後だから、いろいろと知恵は出ていたのだが、そうした中にも必ず奴等への内通者がいたりもするので、実現こそしなかったが、いい加減にしないと本当にやっちまうぞ…と言う点にはいたと思う。直接的にも、間接的にも、被害を毎日受けているワケだから、奴等の駆除こそが何よりもの平和だと信じていた。立派な「過激派」だが「暴走族」や「発狂したサル」よりはマシなんである。

だが、我々は限りなく無力で、教師らによる暴徒の鎮圧も成功には程遠く、無意味な1年間を過ごさねばならなかった。願わくば、やがて来る卒業式。

重武装の機動隊が奴等のアタマ目掛けてガス弾を遠慮なく水平撃ちし、ダメを押すかのごとく、重く、鈍く光るジュラルミンの盾でそのアタマをメリメリ…と潰してまわるコトを強く願ったのである。外に徘徊する「先輩」たちはバイクもろとも治安出動した自衛隊の機銃でなぎ倒されて、業火に包まれながら蓑踊りを披露する。奴等を虫けらよろしく掃討した後に、静かに、厳かに行われる卒業式。せめて卒業式だけはそうした静かな雰囲気で終えたかったのだが、奴等の狼藉振りを目にしただけで終わってしまった…。

当時、リアルタイムで「腐ったミカン」が流行ったのだが、腐ったミカンはただ腐っているだけなので、まだ相当にマシ…なんである。テレビドラマよろしく、人情や友情に訴えても、相手が発狂して暴徒化したサルなんだから、現実には全く無意味だと知ったのである。友人同士の対話とか、そうした次元に無く、ただひたすらに、

「キチガイか、そうでないか」

だけ。学校シケ込んで、近所の神社の社務所で乱交パーティーしてくれてるだけ、学校が平和なんだから。そのまんま学校にやって来て大騒ぎするなり、近所の雑木林でサラリーマン相手に売春やってるなんざ「キチガイ」以外の何者でもない。

そんなサルの1匹だったんだな、かの同級生は。暫くは地元のボスよろしく、顔役みたいな雰囲気もあったらしいが、今日のこの日に繋がる不幸を背負い込む。不思議なコトに、奴等の幾人かは不幸に見舞われて、たまに街を賑わしたりしている。

ある者は無免許で人を轢き殺し人生を棒に振り、またある者は自爆して死に、ある者はワイドショーよろしく刺されて死に、本当にワイドショーに出た…。久しい名前を聞いたかと思えば、なかなか不幸な末路だったりする…。生き急いだ…と言えば、美辞麗句だろうが、それらが暴徒化したオスザル、メスザルだと知っていれば、

「ふ~ん…」
「あー。やっぱりねぇ…」

なもんだ…。まぁ、若くしてその人生のほとんどを不治の病との闘いに費やすコトを余儀なくされた故人を思えば、やはり、いたたまれない気持ちにはなるのだが、何か因縁めいたモノを感じてしまったんである。狭い街だから、離れれば存在も消えてしまうもんだけれど、そうした末路話と共に名前が挙がれば「どこどこの息子さん…」ってコトにはなる。また、それはそれで気の毒だが、必ずと言って良いほどにそうした奴等だったりして、その他大勢のみなさんでは無かったりするから不思議。

「地獄に堕ちるわよ…アンタ」

なんてのも、そうした話を耳にする度に、まんざらじゃあないんだなぁ…と。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わにがめ。 | TOP | エレベータークライシス。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。