おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…53。あの世ねぇ…。

2014-10-15 22:41:54 | 我思う、故に書くなりよ。
そろそろまた通院だけれども…。

特に問題も無いので、薬を買って帰って来るだけなので…特に書く事も無くなったんだけれどもね。

んー。医者との会話も盛り上がらないんだけれど…朝1番って時間だとヒマな時間もあったりで、余談ってのも稀にあったりはする。

んで、死にそうになった時の話。

何か苦しいとか痛いとか、そうした事はその時には無かったのだけれども、心臓は2回ほど止まりかけてしまい、電気でバンっ…ってので、こっちに帰って来たんだけどね、そもそもは気持ち悪い…胸が苦しい…目が回る…なんてことで救急車を呼んだのだが…救急車に乗っちゃうと、そうした事もあまり感じなくなっていたんだと思う。

まぁ、絶えず、救急隊員が声を掛けてくれるので、それには応えていたんだけれど、目を開けるのがほとんど出来なくて、景色は全く覚えていない。

景色は覚えていないのだけれど、音だけはしっかりと耳を通して脳に届いており、病院のERに着いてストレッチャーから移動だのなんだの…ってのも音で覚えている。

んでまぁ、おそらく心臓だから検査して処置して…って話の最中に、あっちへ行ってしまった…。

目が開けられないのだけれど、無影灯でバッチリ照らされてるので、眩しいってのは覚えているが…それが突然真っ暗になったと同時にふっつりと音が消える…。

無音と同時に意識も飛ぶんだろうね。お花畑みたいなのが手前に広がり、その奥には川原があって…大き目の岩に腰掛けたおやじがタバコ吸ってこっちを見てる…。距離にしたら、5m以上は先に。

ここで、電気でバンっ…って事で、こっちに帰って来るんだけれど、意識が飛んでいるので、何のこっちゃだかサッパリ理解が出来ない。医者が声を掛けてくれるんだけれど、誰なんだか理解も出来ない。

ちょっと考えて…あー。俺救急車呼んだんだわ…って感じで思い出し、覗き込んでいるのが医者だとわかる…。

世間で広く言われている「お花畑」とはだいぶ違った「お花畑」だったが、キレイだなぁと思った次第。その間も処置は続き、それらは勝手に任せると言うか、まな板の上の鯉みたいなもんだから、されるがまま…。

「心筋梗塞なので、処置します…かくかくしかじかで、途中で死んだりなんだり…」

そんな説明をしてくれている最中にまたあっちへ…。私は全く知らないが、相当にドタバタさせてしまった様である…。そりゃ、短時間に2回も…って事だからねぇ…。3回目でダメだったら、諦めて頂く…って話を家族はされていたらしい。

前と同じ川原なんだけれど、大学病院でお世話になった教授が怒った顔して立っている…。相変わらず頭がデカイ…何か言われるかと思いきや…睨んだままこっちを見ているだけで、何も言わない。学会へ出掛けた先で、交通事故でお亡くなりになったとは聞いていたが…ちゃんと白衣着てるし…。そもそも、景色は見えても、音が全く無い。川原の先に川が流れているのが少し見えたが、音は無い。

そんなこんなの最中にまた電気でバンっ…。こっちへ戻ってくる…。またまた、直ぐには状況の把握が出来ない。

「…びっくりしましたねぇ…」

処置してくれた医者が覗き込みながらそう言っているのが聞こえちゃいるんだが、誰なんだコイツは…な、状況。
びっくりした…って何のこっちゃ…?

詰まった血管の処置が終っているので…ICUに移動となるが…ようやく目を開けていられる状態になった。

ICUでは容態も落ち着いたので、あれこれと考える事が出来たが…あれが「三途の川」なのか…と。


「白いお花が広がっているとかよく言いますけどねぇ…」

私もそう聞いていたが、もっと派手だったし、良く見たら花じゃなく、色紙を千切ったのは散りばめた感じのお花畑って感じで、聞いていたのとはだいぶ違っていた。まぁ、あまり歓迎はされていなかったみたいだから、こっちに…って事なんだろうけど、音も無く、寒くも暑くもなく、やたらと気持ちがいい…。あのまま、あっちへ行っちゃっても何ら悪くは無い感じだったりするほど気持ちがいい。

「真っ暗だった…って人もいましたよ。音はどうだったかなぁ…」

まぁ、医者をやっていればそうした話を聞く機会もあったりなんだりで、その様は様々みたいだ…。

「このままなら、そうしたところへ行く事ももう無いと思いますけどね。行かれても困るしね…」

そりゃそうだ。そうしたところが実際にあるとも思っていなかっただけに、自身がそうしたところへ行ってしまうと、そうしたところが全く無いんだとも言え無くなるし、確かにあったんだとも思うが、頻繁に出掛けるところではないよね…。

それほど…ひどい状態だったのかとも思うのだけれど、以後の検査とかをみると、意外にもそうでは無かった事も判っている。死に至る様な不整脈が頻発するほどのダメージも心臓には無いみたいだし、まぁ、血液の状態は最悪に近いものではあったものの、半年程度で改善出来たし、詰りそうな血管も歳相応にはあっても、異常と呼べる状態にも無い。

でもまぁ、あっちへ行き掛けたのも事実だから…程度の問題もさることながら、時の運ってのもあったりするんだろうか…。

「何かの拍子で止まっちゃう事はありますからね…そうした時にAEDとか、心肺蘇生とか直ぐに出来ればいいんですけど、そうでないとねぇ…行っちゃいますからね…あっちに…」

医師の説明としてはどうかと思うが、実際、そんなもんだ。ド健康…って人でも、まれに止まってしまい、帰って来ない場合もあったりするもんだ…。

「それじゃ…お大事に…」

大事にする事は判ってもいるが…どこをどの程度にどう大事にすりゃいいんだか…。まぁ、悪い方向に向かわないように、運動と食事の改善を続けるくらいしか自分じゃどうにもならない事も判っちゃいるんだけれどね…。

誰だって、いつの日にかはあっちへ行く。その時が来たら、また、音が消えてあの川原に行くんだろうか…。
そして、その時は誰が待っているのか…。あいつは出て来なかったし、思いもしなかった人が待っているのかも知れないな…。


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