おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

NHKの受信料…

2004-12-03 00:36:03 | 我思う、故に書くなりよ。
支払い拒否が11万件らしい。総契約数が平成15年末で3800万契約とすると、払ってる人が多いんだねぇ…。

まぁ、受信契約って事で、受信機買うと契約を結ばないとテレビ放送は見ちゃいけない事になっている。ここで言う受信機はテレビの事。今やどこの家庭にも1台位はあって、契約しているとすると「普通カラー」とかのはず。最近じゃ「衛星カラー」って契約も珍しい事ではない。この契約は金銭の授受を伴うもので、これは「放送法」と言う法律でも決まっている事なのである。

従って、幾らかの決まった金額を受信機の所有者が支払い、この受信料を基にしてNHKは成り立つワケだが、連続で不祥事を起こし、それも受信料を基にした制作費の誤魔化しで私服を肥やすとか、無駄遣いしたとかと言う問題なので、払うのを拒否した契約者が現れたのである。

一応、NHKは放送時間を割いて、謝罪の放送はしたものの、国会での中継を生で流さず、ダイジェスト版でお送りする視聴者をナメ切った態度を曝け出してしまったものだから、さぁ大変。受信料不払い運動が静かに起こって、日本中に広がりつつある最中なのだ。

では、払わないとどうなるのか? 受信料の不払い、未納で裁判を起こされ、罰金や刑に服した人の話を聞いた事が無い。それと言うのも罰則が定められていないのである。NHKとのこの契約は放送法にあるもので、民法での契約と照らし合わせると矛盾が出て来る点もある。契約期間の明確な提示が無いとか、そんなのだったと覚えているが、興味ある人は調べてみると良い。民法上にはいろんな契約が載っているが、その内のどれにNHKとの契約が該当するのか非常に難解な契約なのだ。いろんな意見があるが、単純に照らし合わすと「贈与契約」が近いんじゃないかと言うのが大方の意見。また契約なんだから、契約の内容を詳細に記した文書が契約者の手元に無ければいけないのだが、我が家には無い。この文書は「受信規約」と言う物で、契約に当たってはそれを説明する義務がNHK側に発生する。なんせ「契約」と言う法律に定められた行為ですから。これも、私は説明なんか受けてないぞ…。

となると、契約に不備があるので無効…って事にもなり兼ねない。まぁ、ほとんどの契約が無効になっちまうワケで、裁判とかじゃ、慣例として古くから…で誤魔化されちゃう所だろうけどね。契約だからその解除も可能なワケだし。

実際に、テレビは契約なんかしなくたって地上波なら大抵映る。NHKの放送を見ていなければ、放送法で言う所の「放送」には当たらないので、契約する必要も無いし、受信料も払う必要は無い。ところが、集金人はやって来て「お支払い下さい」と言うだろう。それが仕事だ。払うのが国民の義務とも言うかもしれない。が、これは間違いである。契約無くして支払いの義務など存在しないからである。きちんと納得の行く説明を受け、充分にその契約に納得したなら契約して受信料を払えば良いと言うだけの事。納得出来ずに契約しなくても、映るものは映る。それはそんなテレビしか売ってないんだから仕方ない。NHKが映らない事を前提とした民放オンリー受信機をどこも作ってないし、かつて存在したと言うトリビアな話も聞かない。妖しい取り決めでもあるのかどうだか謎な所も多々あるワケだ。

ぶっちゃけて言うと、非常にあやふやな契約であるにも関わらず、大多数の人間が「なんとなく」契約し、長い期間に渡って「なんとなく」金銭を支払っているという事だ。この進んだ「契約社会」にだ。
んま、細かく言えば、こうしていろいろとあるが、払った分に見合う「放送」がされれば文句は無いし、その裏で不正が起きたり、それが連鎖してなければ不払いも起きないってのが普通。また、起きてしまった事に対するアフターフォローがきちんと行われなければ、払う気なんか起きるワケが無いってのも普通だろう。

個人が気に入った番組に対して対価を支払って視聴する時代なんだし、視たくも無い番組の制作費まで否応が無しに負担してる事自体がナンセンスな事なんだと思う。いっその事、完全民営化しちまって民放になった所で、テレビのこっち側にゃあ痛くも痒くも無い。単なる「メディア」の1つと考えれば、選択肢はいろいろとある。NHK視て無くても社会生活は出来るんだから。

NHKの存在意義って物が、問われ始めているって事なんだとも思う。ヨン様で浮かれ沈んでいる様じゃ困るワケだよ。なんせ日本を代表するメディアなんだから。民放との差別化が災害時の放送や、毎年変わり映えしない紅白だけじゃ情け無いだろ。放送法と受信料と言う足枷を引きずったまま、時代の流れに応じ切れるのか否か? 時代の流れとは別に、新しい独自路線を築いて行くのか? このままでは良くないって事が、時代の流れと、メディアの技術の進歩の裏側に見えてきちゃった様な気がしてならない。

ちなみに、私は受信料を支払っている。支払った受信料が「プロジェクトX」の制作費と「高校講座理科総合A・B」に出演するハイテンションでお茶目なおねーさん2人のギャラ、たまにNHK教育で再放送する「サンダーバード」の放映権に反映されてると考えたら、納得しているからね。

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