おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

円天最高っ!

2007-10-08 02:59:10 | 我思う、故に書くなりよ。
うちの近所にも被害者兼加害者がいる。

しつこく勧誘された家人には、致命的な障害があって、それは、ケータイの操作が電話をかける、受けるくらいしか出来ず、それ以上の機能についてはおそらく生涯知らないで済ますだろう…ってコト。円天のご利益に近寄れないのは不幸中の幸いだったかもしれない。

TVなどでその怪しさが既に報道されているにも関わらず、1口200万とか言っていたらしいので、それなりの『地位』を授かってしまっていた方らしいが、さすがに近所を素顔で歩く事が出来なくなり、家人と共に車で移動しているみたいである…。

『入らない人は馬鹿だ…』

とも言っていたそうで、まぁマルチの常套句としてあまりにも有名なのだけれど、そう言う本人は『マルチ』とは全く想像もしていないらしく、論破するにも時間がかかるし、面倒だし、近所ではあるが、知らぬ人だから無下に相手にしないのも大変なので、宗教と同様にやっかいではあるんだな…。

随分と昔ではあるが、友人からマルチを誘われた。

結果として、自身の関与は退けたが、彼を論破してやることはしなかった。そうも出来たのだけれど、話を聞いているうちに…

「コイツとはここまでだな…」

と、思ったら萎えたのである。痛い目に遭わないと、妄信は溶けないだろうと。

ビジネスの話と考えると、まことしなやかに見事なからくりではあるのだが、破綻に至るプロセスが容易に想像出来るし、そうしたリスクを補うだけの根拠がほとんど無いのに妄信出来るってのもナカナカな脳味噌してるのである。騙す相手を3人集めればちょいと格が上がり、5人ともなればもっと上がるワケで、騙すと言う営業努力の伴うビジネスの連鎖ってコトが、さも立派な夢のビジネスとなるのだから、騙しあいのスペクタクルはホンモノのビジネス以上に加熱するんだろうが…。

てなワケで、自身がマルチに与したコトも無ければ、被害に遭った事もないし、加害者になったコトも無いが、こうした話は時々身近にやってくる。

「あー。そりゃすげー! それは儲かるな。絶対。やるべきだな。いい話だ。1年後にはウハウハだな、それ。いやぁ~。すんげぇ話だ。オレは絶対手も金も出さないけれど、やるべきだなそれは。」

と、逃げる方が楽で、論破するに費やすパワーなんぞこれっぽっちも無いのだが、一応、しっかりとこきおろしておく事にはしている。そうしたコトで、友人、知人としての縁は切れてしまうコトがほとんどなのだけれど、これは致し方ない。そうした点においては『エセ宗教』にも非常に似ている…。

騙されること、騙すこと。被害者でもあり加害者ってのがこうしたマルチに見られるものだけれど、騙されたことに重きが置かれ、騙したコトがうやむやになりやすい。騙したヤツは被害者であろうが何だろうが、徹底的に叩かなければ、連鎖の存在と存続を断ち切れないのだけれど、なぁなぁで来ているので、いつまでも…なんだろうなぁ…。

豊田商事の時は、親玉は報道陣の前でメッタ刺しに遭って消えたが、親玉だけじゃなくて、取り巻きも根絶やしにしないとこうした事件は消えないんだよな。法律でそこまで出来ないお陰で、奴等はいつの日か同じコトを繰り返すってのも周知の事実なんだから、そろそろなんとかしとかないとねぇ…。

さて、近所の「円天最高っ!おばちゃん」はどーなることやら。眺めて楽しむ他に、哀れむ気持ちなんぞはどこにも無いんである…。


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