おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…23。

2013-08-19 00:17:15 | 我思う、故に書くなりよ。
…体調は特に問題なし…。

もうちょいで心筋梗塞から2ヶ月かな? …死ぬんだ…と、思った日から、もうそんなに経つワケで…。

人が死んだり、死んでたり…ってのは、恐らく普通の人よりも回数多く見ているんだと思うのだが、自身が死に掛けた…って事は意外にも少ないし、ホントに死にそうになった…心臓ほぼ止まった…なんて事は生まれて初めてだったので、貴重と言えば貴重な体験だったりした。

…もっと事故とかね…ひでぇ事になって…ってのが、いつの日にかやって来るんだろうと思っていたのだが、想定外に病気で…。しかも…痛い…って事は無く、息苦しい…って事で。

んでまぁ…あの日に見た「あの世の入り口」ってのをちゃんと書いておこうかと…お盆も終わったし…。

ERに運ばれて、処置が始まって、あれこれ尋ねられてたり、これからされる事の説明とか聞いているんだけれど、苦しさは変わらず、救急車の中にいた時から口の中が乾き切って話すどころじゃ無くなってるのに面倒だなぁ…と思ってるうちに…すぅーーーー…っと暗くなって、音が消えて…。

まず最初に目に入ったのが「お花畑」で、よく考えるとそれほどキレイでも無いんだが、黒バックに色とりどりの色紙を千切って貼った様なお花がぶわぁぁ…っと広がって…。左側はかなり上までそれが広がり…右側はじわぁ…っとボケている感じ…。

その、ボケの向こうにゴロゴロとした白っぽい石がそれこそゴロゴロしており…端から端まで広がっているので川原かな? と、思うと…その真ん中に亡くなった父が腰掛けて足組んでタバコ吸ってる…。

その後ろにキラキラ…ってのがあって、ああ「三途の川」なんだ…と。親父は何も言わず、ジーンズにチェックのシャツ着て、しらぁ…っとタバコ吸ってるだけで、視線を合わすとか、何か話し掛けられるって事も無かった。

「うわぁ…マジかよ…」

と、思った所でこっちの世界に…。

ところが…こっちに戻った事が理解出来ず、「ここはどこ?」って感じが数十秒続き、無影灯が眩しいと思うやいなや…ERに運ばれてる事を思い出した途端…「いやぁー! キレイだったなぁ…」と、言ってしまった。

すぐ側の医者が…「そういう事あるんですよ…心臓止まってるのと変わらないんで…」って、家族に説明してる声が聞こえてましたが…。

そうこうしていると、病状が判ったみたいで、心筋梗塞で至急処置をする事と、処置している間にも止まったり、出血が止まらないとか、心臓自体が破裂したり…なんて恐ろしい説明を医者が始め…はいはい…と聞いているうちにまた、すぅーーーっと…。

音も無く、無音な世界に戻ると…またあの「お花畑」が…。今度は、その先の川原にかつてお世話になった大学病院の病理の教授が、白衣着て立ってる…。あれ? 親父は?

この教授は、幾年か前に学会で訪れていた先で交通事故に遭い、お亡くなりになっていた事は知っていたのだが…かつて働いていた当時と変わらぬスタイルで立っている…。しかも…こっち見ておっかない顔して睨んでる…。

「あれ? 先生、お久しぶり…」

と、声を掛けようとしたところで、こっちの世界に…。

「びっくりしましたねぇ? 大丈夫ですよ!」

無影灯のすぐ側に医者の顔があって、そう声掛けられているんだけれど、ここがなんだか把握出来ない…。やはり十数秒は「?」って感覚のままで、しばらく経って…

「あー救急車呼んで運ばれてんだ…」

と、理解できた次第…。

すぅーーー…っと、暗くなって音が無くなって…あの世の入り口まで行っていた事になるんだけれど、これがまた苦しくもないし、痛くもないし、もの凄くリラックスな感じで、想像していた「死」って言うのとは全然違っていたんである…。

まぁ、2回とも電気でバンッ! ってのをやって、こちらに帰ってきてるのだけれど、バンッ! って感じや感覚は一切無し…。あっち行ってるからと、後から医者に聞いたが…バンッ! すると胸の表皮に焦げ跡がうっすらと残ったりするので、後からそうされた実感が判る程度なのである…。

…カテーテル入れて、詰まった所の詰まりをどうにか出来たので、以後はあの世の入り口に行く様な事は無かったのだけれど、寝ている間にああなっちまったら、寝たままあっちへ行っちゃうな…と。

逆に、そうと判ると寝るのが怖くなるんだけれど…覚悟を決めて寝ちゃうもんで…。モニターされてるし、なにかあれば看護士だの医者だのもすっ飛んで来る事になってるし…。

今考えると…お花畑はもうちょっとなんとかならんかったのかなぁ…と、少し残念だったりする。キレイに思えたんだけれどねぇ…造花でも本物でも無かったし…。川原はかなり大きな石がゴロゴロ…って感じなので、中流よりもっと上流に行かないとああした風景にもならんだろうなぁ…と思う。川の水面は良く見えなかったが、サラサラ…って感じの音がかすかに聞こえていたような気もするし…。

登場人物が「親父」と「教授」ってのも、半分納得出来て、半分納得いかない。

親父はともかくとして…身内だし、親不孝でもあったんで、化けて出て来られても致し方ないんだが「教授」はなんで? って感じ。もっと、恨み辛みがある人が出て来そうなもんだと勝手に思っているが…意外な人が出て来ちゃった…。

しかも…睨んでるし…。まぁ、お前なんかまだこっちに来るには早い…って事なんだろうとは思うが…。

退院後に友人が数年も前に亡くなっていた事を知ったが…あいつは出て来なかったんだよねぇ。ヤツはオレが霊感的なモノが強い…って知っているんだから、出てくりゃ良かったのに…と思うんだけれど…。

幽体離脱…って事も無かったな。ERのベッドで寝かされたまま…って感覚のまま、あっち行ったり、こっちに戻ったり…って感じのままだった。

同じ病室で、やはりあっち側に行き掛けた人の話を聞くと…

「白い菊が一面に…」

って事だった。「白い菊」って事で、ああ、ヤバイんだな…と思ったんだとか。誰かが居たって事はなく、ただひたすらに白い菊が咲き誇った空間だったそうだ。その先に何か見えたと言う事もなく、川も無かったとの事。

自身は「お花畑」も「三途の川」も、本で読んだり、他人から聞いていただけで、特にそうした環境を信じていたとか、熱望していたとかは全く無く、西洋じゃそうした話もあまり聞かないし、宗教的な違いがあれば、見るモノも違って然るべきなんだろうと考えていたんだけど…特定の宗教に依存しているワケでもなく、見ちゃうものなんだなぁ…と。

見え方としては…かなりハッキリとしているが、細かい所があやふやだったり、逆にハッキリしていたり…夢で何かを見ているのとは違う視点だと思う。例えば…お花畑は幼稚園児が工作で作った千切り絵的な荒さがちゃんと判るのだけれど、そこと川原の境界があやふや…。

出て来る「親父」と「教授」はかなりハッキリと見えて、着ている服装もハッキリ見えてるし、ジーンズのよれ具合も判る。教授が胸に下げていたIDカードの写真や名前なんかもクッキリだし、白衣のポケットがメモ帳やらボールペンでパンパンな感じに膨らんでもいたし…。

そうした「あの世の入り口」だったわけ。

まぁ、あまり頻繁に見るのもなんだし…近々見たい…ってものでもないが…やがてはまた見るのかもしれない。
その時には…どう見えるのかな? また、音の無い世界なのかな? あっちへ行ってしまったままだと、こうして書けないしなぁ…。

…今の所、そうした感じだった…って事で、何か怖いとか恐ろしい…って所では無かったねぇ…あっち。


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