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ポラロイドSX-70 その6。

2005-02-26 10:33:09 | ポラロイドーシス。
600フィルムを1パック10枚使い切ったので、どんなだったか。

修理しただけあって快調。露出と言うのか、明暗と言うのか、正式名称は明暗コントロールだったと思うけど、これを「暗」にしておけばそれなりに撮れる。だが、全てうまく行くワケでも無さそうで、同じ様な暗さの場所でも、被写体によってはぶっ飛んだ写真になる。資料で言えば2絞り分位はどうしてもオーバーになるみたいだけれど、それでいても良い感じに写る時があるので、EEとの兼ね合いもあると思うが、相手が電子回路じゃなぁ…。

まぁ、ファインダーが暗くなるのを我慢してNDで減光してあげる方がお手軽だと思うけど、格好良く取り付けるにはアタッチメントの入手やら改造をしなければイケナイと言う手間暇がかかる。

素直にSX-70フィルムで撮った方が良いには良いが、入手が可能とはいえ600ほど見かけない物だからこんな苦労が生まれる。普通に写真を撮るとなると、天気の良い日に出掛ける事がほとんどなので、この露出の問題はスタイリッシュに解決しておきたい所なんだけどねぇ。

パックに付いている爪も切り取らなければイケナイ。何が爪と干渉して入らないか観察すると、内部の板バネみたいなのが600と形状が違っている。これがパックの爪の内、内側の2カ所と干渉しているので、これさえ爪切りかなんかで取れば、外側はそのままでも入った。干渉さえクリアすれば入らないワケではないので、何かで抑えて入れる方法もネットでは紹介されている。

超音波ソナー方式オートフォーカスもなかなかよろしい。薄暗い所などではファインダー覗いてもいっそうの薄暗さでしか被写体が見えないので、ピント合わせが面倒になる。これが超音波でしゅっしゅっ…っと出来ちゃうから便利。間にガラスとか挟んだりすると、ガラスの向こうはボケる事になるので現在ではあまり使われなくなってしまった測距方法だけれど、赤外線の照射でもあまり変わらないワケでモジュールの小型化がうまく行けばデジカメにだって載っていたかもしれない。SX-70に関しては、これが頭でっかち的なデザインでイヤだって人もいる。確かにこの部分が無い方が、よりコンパクトなので畳んだ時にちょっと羨ましく思う。むしるワケにも行かないので、次のモデルはアルファ辺りを狙ってみようかとさえ思う。

べろーー…っとフィルムが出て来るのだが、出て来る所が出て来そうも無い所なので、最初は驚いた。何かの間違いじゃないかとも思ったりしたのだが、実に微妙な所から出て来る。ここをぶつけたりすると調子悪くなるんだろうと思うけど、頭でっかちなモデルのお陰でそうでも無くなっている。まぁ、カメラなんだから大事に使うのは大前提なんだけど。いろいろと調べていたら、このカメラの生年月日が判った。「 February 22, 1979 during the A shift.」。御年26歳。製造から少し間があって日本で購入された物らしい。おまけに「にゃんにゃんにゃんの日」。

んで、フィルムのおまけに入手した600カメラ。2パック目はこちらで遊ぼうか、SX-70で遊ぼうか悩む。SX-70と比べるともの凄くちゃちいのだけれど、なかなか良く出来ている。2000円そこいらで売られている物らしいので、ポラロイドの普及と伝導に持って来いらしく、プレゼントとして広く出回っているらしい。確かにそんな感じだが、そんなのでも3年も保証してくれる所がすげえ。

ボタンを押す以外にあまり遊べない所が惜しいのだけれど、そんな所がイヤであった自分。カメラを触っている内に、そうでも無くなってきた。だって、こんなのぶらさげて観光地で写真撮ってる人は見ないんだもの。そう考えたら、堂々とこれ見よがしにぶら下げて、鎌倉辺りの「春」でも探しに行っちゃおーかと。

接写とは言え、60cmって微妙な距離なので、何か切り取るってのは苦手な部類だし、それをファインダーで確認も出来ないので、ありがちなピンぼけ写真が多くなりそうなんだけど、そう考えるとSX-70って良く出来てるなぁ。

いや。このポラロイドに限っては、そんなデジカメや真っ当なカメラ的発想じゃイケナイ。アート。あーとなのだよ、これは。アート製造マシンとして、馬鹿高いフィルムを惜しげつつ消費してなんぼ…と言う、18世紀のフランス辺りにウロウロしている貧乏画家的な創造欲を持って扱うべきカメラなのだ。べろーー…っと出て来たら、それが「アート」。

と言う妙な方向性を見いだしながら、その7へ続く…。

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